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直観的思考と直感的思考 (17/365)

論理的思考に対して直観的思考があります。左脳思考対右脳思考と言うときもありますね。ところで、「ちょっかん」には少なくとも2種類の漢字が当てられています。意識したことありますか?

それは、「直感」「直観」です。

「直感」は文字通り、感性に基づく気付きや判断を指すイメージがあります。霊感、とか第六感と同じニュアンスを感じます。

一方、「直観」は、経験によって蓄積された勘とでも言うのでしょうか?事象の分解や分析など論理的思考をすっ飛ばして、気付き、判断を得るイメージ。

第三者視点から見れば、「直感」「直観」も区別できないのでしょうが、実際には大きく違うと思っています。前者が先天的、後者が後天的という理解をしています。

私は霊能者ではないので、「直感」について多くを語ることができません。もしかしたら、アカシックレコードに蓄積された先祖の記憶が働いているのかもしれませんね。

一方の「直観」については語ることができます。そもそも私は文章を書くときは意識的に「直観」という文字を使います。私なりの理解は、事象の大局を俯瞰して論理的思考を経ずに気付きを得る能力、となります。囲碁の大局観に通ずるかもしれません。

こういう会話よくありますよね。

「先輩、A案、B案、どちらがよいでしょうね?」
「うーん、B案かな」
「即答なんですね!何でですか?」
「いや、何となく」
「えっ、それじゃ困ります。理由を教えてくださいよ」
「理由はうまく説明できないんだけど、自信あるよ」
「へーそうなんですか・・・」

この場合、先輩は後輩より長い経験がありますから、無意識のうちに過去の経験、成功失敗に照らして判断しているのだと推察されます。「直観力」の発揮です。

「選択の科学」で有名なシーナ・アイエンガーは、過去の選択の積み重ねが直観を形成すると言っています。

マルコム・グラッドウェルの「10000時間の法則」もよく知られていますね。10000時間は象徴的な表現だとは思いますが、

経験が閾値を超えた時、能力が指数的に増大する、という感覚です。当然「直観力」も磨かれるでしょう。ここで格言を(笑)

「直感力」を磨きたければ、山にこもり、滝に打たれましょう。
「直観力」を磨きたければ、とにかく試行錯誤して経験を積みましょう。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

追伸
気になって辞書を調べてみました。微妙な表現ですが、感覚と俯瞰の違いかなと読み取れますね。

直感[名](スル)推理・考察などによるのでなく、感覚によって物事をとらえること。「―が働く」「将来結ばれる運命であることを―した」

直観[名](スル)《intuition》哲学で、推理を用いず、直接に対象をとらえること。また、その認識能力。直覚。「真理を―する」「―力」

Goo辞書より引用

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