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好きな音楽 〜懐かしの衝撃〜

現在は様々な配信サイトで、気軽にいろんな曲と出会うことができる。本当に有難い。

なんとなく最初は避けていたストリーミング配信サービスも、使ってしまうともう戻れなくなった。「あなたへのおすすめ」を何の気なしに触っていくと、唐突に運命的な出会いがやってくる。イントロを聴いた瞬間、ぐわ〜っと腹の底から身体の中心を伝って頭頂部に駆け上がってくる、あの興奮が味わえてしまうことに気づいてしまったのだ。

私が小学生の頃は、新しい曲に出会う術がテレビくらいしかなかった。テレビ大好きっ子だった私は、バラエティ・音楽番組・アニメ・CMをよく見ていた。で、それらをほげ〜っと無意識で見ているときに限って、自分好みの曲に出会える瞬間が突然やってくる。

耳に入った途端、ぐわ〜っと駆け上がってくるあの興奮がやってきて、「え!何!?やばっ!」とまず驚いちゃう。でも驚いている場合ではない。聴覚へ全神経を集中させて、とにかく聴くモードに入る。
特に小学生時代は、ビデオへ録画することも碌に出来ず、自分のお小遣いでCDやカセットテープを買うことも出来なかったので、「もう二度と聴けないかもしれない」くらいの覚悟で、テレビから流れる音を記憶に残そうとした。

当時、そんな運命的な出会いをした素敵な曲たちを勝手にご紹介したいと思う。
*1985〜1995あたりの曲で、「自ら探したわけではないけど好きだった曲(直感で好きだった曲)」に絞りました。

1.『コロ助ROCK』(1988)

アニメ『キテレツ大百科』のエンディング曲。
イントロとアウトロのドラムとギターとコーラスが最高にかっこ良くてね。
当時は「もうずっとこのエンディングで良いのに!」と思っていた。コロ助がいろんな格好で出てくる映像も可愛かったな。
今、手に入るCDでは、下記のアルバムのDisc3に収録されているみたい。でも、もし願いが叶うなら、Amazon Musicとかでも配信していただきたい…。


2.『TATTOO』(1988)

家族でドライブに行く時、母は時折カセットテープで中森明菜を聴いていた。小学生なので歌詞は大して分からなかったけど、この曲はイントロからサビから全てかっこ良くて好きだなと思っていた。特にサビで雰囲気変わるところは本当に最高。
これが30年以上前の曲とは思えん…。


3.『STILL LOVE HER』(1988)

アニメ『シティーハンター』のエンディング曲といえば『Get Wild』だし、もちろん好きなんだけど、こちらの曲の方がより好きだったな。
高層ビルの風景写真という現実の背景に、あの二人の日常のワンシーンが重なる映像が、なんか切なくて、それが良かった。
ただ、この曲が入っているアルバム『CAROL』に辿り着くまでに、このあと10年くらいかかったけどね…(我が街にTSUTAYAが出来て、ようやく借りた思い出…)


4.『ミラクル・ガール』(1989)

アニメ『YAWARA!』のオープニング曲。もう本当にめちゃくちゃ好きな曲。
正直、アニメ本編よりもオープニングでこの曲を聴くのが一番楽しみだった。
永井真理子の歌声もメロディも歌詞も最高なのだが、特にキーボードが好み過ぎた。イントロの#レのオクターブのところ大好き。今回あらためてしっかり聴き直したら、ベースも弾くの楽しそう(弾けないけど)。
元気になれるのでほんと聴いてほしい。


5.「なぜに君は帰らない」(1993)

車(SUBARU「Impreza」)のCM曲になっていて、テレビから流れた瞬間「これめっちゃ好き!」と思った記憶。
ウッチャンナンチャンがモノマネしていたコントも好きでよく見ていたこともありCHAGE&ASKAの曲は「自分好みだ」と認識していたものの、この曲で一気に鷲掴みにされた感じ。
母に、光GENJIの「ガラスの十代」や「パラダイス銀河」を作った人がASKAだよと教えてもらい、「なるほどね!(=そりゃ好きだ)」と納得した思い出。


6.『EZ DO DANCE』(1993)

ある日、小学校の友達が「最近この音楽番組を見ているんだ」と、TBSの深夜に放送されていた「COUNT DOWN TV」の録画ビデオを見せてくれた。最初は「へぇ〜こんな番組あるんだ〜」くらいの感じで見ていたのだが、ゲストで登場したtrfのこの曲が流れた途端、釘付けになったのを覚えている。
そもそもDJを見たことがなかったし、ダンスミュージックもまともに聴いたことがなかったから、とにかく衝撃だった。後からプロデューサーを知って納得したよね(そりゃ好きだねっていう)


7.『針切じいさんのロケン・ロール』(1995)

アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディング曲。
植木等の歌が素晴らしく、このゆるゆるな雰囲気に合っていて最高過ぎる。「とってもはりきり〜」の後の「はぁ〜それそれ」とか「はぁ〜どうしたどうした」の合いの手も、力がいい具合に抜けてて、とにかく良い!
当時は中学生だったので自分の意志でCDを買えるようになっていたものの、周りの目が気になるお年頃だったこともあり、愉快な友蔵のイラストが描かれたジャケットにやや恥ずかしさを感じていた。何日か悩んだ末、他のシングルに挟んで買うという奥義を発動した気がする。
今はアルバムバージョンであれば販売されているみたいなので、ぜひ聴いてほしい。



少々偏ったラインナップだが、なんの情報も無しに、この曲たちに出会った時の衝撃は特に凄かったんだよね…。本当に直感だけで選んでいたからこそ、いま聴いても、やっぱり好きだなと思える。

また、インターネットが無かったので、歌詞を知るまでに時差がある曲も多かった。
そのせいか、楽器やメロディや編曲にまず耳が行っちゃって、歌詞はそこに乗る音(空耳的なもの)として聴くクセがついてしまった。
そのため、随分聴き込んだあとに歌詞カードを見て、「ここの歌詞めちゃくちゃ素敵なこと言ってるじゃん!」と遅れて気付くので、ほんと申し訳ない聴き方だなと思う。

1994年以降、徐々に自らの意志で聴くようになる音楽たちも、基本的には直感的に好きになってから、歌詞を見てハマっていくことになるので、邦楽が多め。
英語が死ぬほど苦手だったため、洋楽はほぼ歌詞を見ておらず、音として楽しむだけになってしまったけど、それでも良く聴く曲もあるので、いずれその辺りのことも書きたいなぁと思う。


*ちなみに今回、曲名からメロディが全く思い出せなかったけど聴いたら「ああこれ!好きだった気がする!」という曲がいくつかあったので自分へのメモがてら書き残しておく。
(楽しげな曲ばかりだった)

・『肉・2×9・Rock' Roll』(1983-84)
・『ガンモ・ドキッ』(1984)
・『おしゃれめさるな』(1985)
・『ハートをWASH!』(1991)
・『ベートーベンだねRock'n'Roll』(1991)

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