「業のミステリー」ヨガの視点から自分を磨くワークショップ〜AWAKE&心の時間〜
AWAKE＆は、「知識」を提供するだけでなく「心の成長を体験できる場所・人生をアップデートできる場所でありたい」という想いから、参加型オンラインイベント『AWAKE＆心の時間』を始めました。
こちらの記事は、イベントにご参加できなかった方でも、要点を確認できるように作成しております！ぜひご一読ください ♪
第4回は、イタリア在住のヨガ講師、Mikaさん（@s_g_mika ）をゲストにお招きしました。
Mikaさん
イタリア在住心のヨガ講師。13歳の頃から、ヨガ講師の母の影響でヨガを始める。母のヨガ教室に通う大人達が探し求めていたのは決まって生き方のヒントや考え方・心の在り方であった。そんな経験から、生きる姿勢を正すヨガとして「本音のままで愛される自分になる」ための、本音を成長させる座学を取り入れた心のヨガを行っている。
良好な人間関係を築くためには何が大切でしょうか？
今回、私たちが無意識のうちに身に付いてしまっている"業(カルマ)"を見直し、より良い人間関係を築いていく方法を教えていただきました。人との関わりにおいて、何が大切でしょうか。そのヒントをご紹介します。
本音と建前
人間は「建前」ばかりを気にして生活していると、「本当の自分の声(＝本音)」を見失ってしまいます。しかし、いつでもどこでも、本音だけを押し付けることがいいわけではありません。
建前を言うのでもなく、わがままな本音を押し通すのではない方法とは何か？
それは「本音の成長」です。
この「本音の成長」を促すために、心のヨガでは修業をする、つまり業を修めます。
では、「業(カルマ)」とは、一体どんなものでしょうか。
業(カルマ)とは、無意識のうちに、私たち自身の思考や記憶・習慣として、身に付いてしまっているものを指します。
また、業(カルマ)は、2種類あるとされています。
一つ目が『善業』です。
これは、習慣や合理・道理から成る「自然法則に合っているもの」。
つまり、“善いカルマ”です。
二つ目は『悪業』です。
これは、癖や不合理・無理から成る「理(ことわり)が無い・偏っているもの」。
つまり、“悪いカルマ”です。
悪業をいかに善業に持っていけるか(＝悪業を修めること)を、
「修業」と言います。
業のミステリー①〜「物差し」との向き合い方〜
私たちの様々な問題や物事における考え方(＝「物差し」)は、以下の要因によって作られています。
・親からのしつけ
・掛けられてきた言葉
・失敗体験
・成功体験
・メディアからの情報
そして、基本的に私たちは、自分自身に身についた「物差し」でしか、物事を計ることができません。
そのことを理解して、「100人いたら100通りの考え方・捉え方がある」ということを知っておくことが、大前提として大切になります。
「違いがあること」が分かっていれば、必要以上に人のことが気にならなくなり、腹も立ちにくくなります。決して、他者の物差しを自分の物差しと重ねるのではなく、「違っていて当たり前であると、知っておくだけでいい」と、講師のMikaさんは仰っていました。
業のミステリー ②〜「主観」と「客観」の区別〜
業のミステリー2つ目は、「主観と客観はズレているということ」です。
私たちは、自身のやっていることをつい過大評価してしまうところがあります。反対に、自身の失敗は過小評価してしまいます。
何事においても、物事を「自分側」からしか見れていない（＝主観である）ということです。
しかし、悪業を修めるために大切なのは、物事を「相手側」から見る（＝客観視する）ことです。常に冷静さと客観性をもって、俯瞰して見ること。双方の利害関係をなくして見ることで、勘違いや誤解を減らし、エシカルな人間関係を築くことができます。
業のミステリー ③〜人の心は傷付けないようにしなさい〜
最後3つ目は、「意識化すること」の重要性について、お話せくださいました。
私たち人間は、お茶碗を簡単に欠かしてしまうように「傷付けないようにしよう！」と心掛けなければ、人の心も、簡単に傷付けてしまいます。
普段、「無意識化していること」を「意識化すること」で、人の心を傷付ける機会を最小限に減らすことができます。
何かをアクションをはじめる際に、一度「合掌」をして、今からやる行動を「仕切ること」で、無意識を極限まで減らし、常に意識化することが大切です。
人には成長欲がもともと備わっている。
人間は潜在的な部分で、「生涯、成長していきたい！」という欲を持っています。これを「成長欲(成長力)」と言います。
この成長力によって、私たちは内面的な美しさを磨き、人間的な魅力が増していきます。日々、必要なものと不要なものを取捨選択しながら、より良い魂を磨いていこうとしていくのです。
参加者との質疑応答
日本人は自分を過小評価することの方が多いように感じていたので「自分を過大評価しすぎている」というお話を聞いて、とても驚きでした。しかし、自分を愛することと、自分の意見だけが正しいと信じこみ相手の立場を考えないことは違うのだと理解しました。
「本音で生きる」と「我のままで生きる」は違います。
特に日本人は、「自分を殺して相手を生かす」ということをしがちですが、本当に大切なのは、「自分も生かして、相手も生かす」その調和をとることです。
自分がそれをすることによって、不幸せになる人が生まれないかどうかを常に考えることでセルフラブを叶えることができると思います。
今回の心の時間では、3つの業のミステリーを通して「修業」のやり方や生命力の根源を学ぶことができました。
ぜひ、少しでも、読者のみなさまが自分の業（カルマ）に向き合う機会になり、魂の成長に役立ててもらえると嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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