小野寺史宣はいい…。
まるでメールの文章のようだ…。
と「ひと」を読んだ時感じた。
柔らかい羽根のようなものに包み込まれたようななんともホワホワした優しさも残る。
そんな読後感に魅了されて、この本をチョイス…。
本当は「まち」を読みたかったが、ブックオフのオンラインにはなくて、それでこれ。
短いセンテンスの連なり、会話のテンポ、こちらの速度も上がる。
主人公野本了治がいい。
周りはスターだらけ。
バンドのメンバーも、兄の夫婦もスター。
冷静に自分の立ち位置をわかっている。
諦観している。ある意味老成?
人は「消極的に見えて積極的」といい、自分は「積極的に見えて実は消極的」と思っている。
自然に正しい。
真っ直ぐ君香が好きだ。
それは壮介と結婚しても。
壮介も親友だ。
でも、君香を傷つける壮介は嫌だ。
そして夜の側に立つ。
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