みつばの郵便屋さん 幸せの公園 https://www.instagram.com/p/CaLa2K-PD9q/?utm_medium=copy_link
もうゴール手前と知っての自分史的エッセイ。 交友録とも取れる。 名だたる作家や文筆家、ショーケンとの逸話が綴られてとても興味深い。 文体はやはり昭和的で歳を経ても明晰な頭脳が見え隠れする。 女版火宅の人の半生から、晩年は仏門に帰依し静かに過ごす。 とはならない。激しい気性の持ち主はセクシーでお茶目なお人柄に変わったけども、ありのままに生きられた。 庵主の一生を振り返る時、私はこのように生き、このように死ぬことができるのだろうか?と思う。 #瀬戸内寂聴#瀬戸内晴美#
ちょっと読みにくい文章ではあるな。 何がって?リズムが… センテンスの長さ、改行、心象描写、たとえ、所作等々 自分の持っているリズム感ではない。 つまり、するするとはいかない。どこか突っかかる。 所作に関しては自分で書かれている事をやってみたりする。 然しながら、なんだか跡をひくんです。 まず、平場。 まぁ普通使いませんよ。この言葉。 頻繁に出てくるんですこのお話には。 うーん、庶民、世間、長屋的、一般ピープル的な。 で、この主人公たちには、これがしっくり来る。 な
私のアンテナには一度も引っかかる事が無かった作家…。 先日テレビで訃報に接しました。 40年ぶりに再会した従姉妹がファンと知り、何となく心に引っかかっていました。 「群青の夜の羽毛布」というB級シネマの中で本上まなみさんがやけに妖艶で印象的でした。 筋はすっかり忘れてしまっていましたが 原作者が山本さんだったと知り、更に上書きされました。 Amazonやブックオフオンラインで、目当ての作家の作品が数少なくなってきたので、 紀伊國屋書店に赴き物色中にふと彼女の追悼特
これぞ小野寺史宣という一品。というかやっぱりこうでないと。 2016年という事でこういう話を書いたのかと思うし、でもやっぱりこの人はこういうものがうまいとか得意なのかなぁ〜とも思う。現に「ひと」や「まち」はこういう流れだし…。 「今夜」、「天使と悪魔のシネマ」を読んだ後だからかも知れない。2作とも2020年、21年と最近の作品で、「ミステリーか?」と思わせる今までと違う毛色の作品だったからそう思った。 が、 「ひと」「まち」である。 で振り返ってみれば最新作は「とにも
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田そのこさん。 「52ヘルツの鯨たち」を読んで「コンビニ兄弟」を読んで、そしてこれ。 いいね。沁みる。エモい。 オムニバスの短編で構成されている。 章立てでシンボライズされているのは魚、海。 ランプアイ、チョコレートグラミー、ハナヒゲウツボ、スイミー、そして海…。 餌の為に売られているカメルーンの青いめだか。 マウスブルーダーのチョコレートグラミー。 雄性先熟のブルーリボンことハナヒゲウツボ。 大海に出て行くスイミー。 そして
サクサクと軽い。 スナック菓子のような食感。 そんな文章を書く作家。 もちろん、それだけではない。 本屋大賞銀メダルですからね。(「ライフ」風にいえば。) 最初は短文の連なりで「メールの文章のようだな…。」と思ったけど、そのリズム感が心地よい。 段々強くクレッシェンドのようになったり、逆にデクレッシェンドのようになったり…。 で、ズドンと結論。 いい。すごくいい。 軽そうでいてそうでもない。深い。 登場人物は、ひょうひょうと今を生きている。白か黒ではなく、グレー。
女性同士の愛の昇華の書簡。 筆力があるので、ゾンダ国はまるで実存するよう。 然しこの手の話、興味が無いので正直読み進むうち苦痛になった。 失敗。
まるでメールの文章のようだ…。 と「ひと」を読んだ時感じた。 柔らかい羽根のようなものに包み込まれたようななんともホワホワした優しさも残る。 そんな読後感に魅了されて、この本をチョイス…。 本当は「まち」を読みたかったが、ブックオフのオンラインにはなくて、それでこれ。 短いセンテンスの連なり、会話のテンポ、こちらの速度も上がる。 主人公野本了治がいい。 周りはスターだらけ。 バンドのメンバーも、兄の夫婦もスター。 冷静に自分の立ち位置をわかっている。 諦観してい
昨日の夕方、嫌な事があって、それにまとわりつかれた夢にうなされ、起き抜けに妻から辛辣な一言を食らった日、ロシア映画の観賞を変更。 ここは、ここはおバカなイタリアンコメディで気持ちを立て直すしかないと、雨模様の茶屋町までくりだしました。 いかにもイタリア人らしい主人公パオロが 天国の受付でしょうもない言い訳で92分の命の延長戦を勝ち取る。 パオロはホント、ダメ男。もっとも浮気相手の女性たちもそれなりに性に開放的ですけど。 この男まるで計画性なく場当たり的で享楽的。ダメで
重松清さん新作。 定年退職したアンミツ先生は、退職してからも先生で、6年時に担任した200人余りの卒業生に近況を尋ねる手紙を出す…。 一方で、息子とその奥さんを交通事故で一瞬にして失い、血の繋がらない孫の面倒をみることになる…。 不登校の孫と大人になったかつての教え子との話が並立して進行し、震災後の北三陸市で繋がって行く。 被災地で懸命に生きる人々の悲しみ、強さを通じて、色々な事情を抱える卒業生は、翔也はアンミツ先生はどう変わって行くのか…。 川下に向かって泳げば流
圧倒的な筆力に驚かされる人がいる。 白石一文とはそういう作家だ。 十数年前、ブックオフで手にした一冊から衝撃的だった。 機微に触れ、スピリチュアルなドラマチックな展開が織り込まれる。 普段、文庫本派の私が新刊が出ると単行本を買う数少ない作家のひとり。 そんな彼の新作。 正直、触手を動かされるタイトルではなく本を取るのを躊躇した。 しかし、何を読んでも期待を裏切らない著者への安定感から購入することに…。 やはり、期待を裏切らない。 物語の波は以前作のようなドラマチックなもの
妻が鬱と診断されて半年…。 生真面目な性格と30年以上睡眠時間が4時間の生活が災いし発症。 その上右足の小指を骨折、その後自転車で立ち転けして肘の骨骨折。その際、肩も強打し8日にCTの予定、骨を溶かす物質が血液を流れているかもしれないと診断され、改めて骨の大事さを知る
信じられない事が起ころうとしている。夜明け前…。 『LIFE SHIFT』は100年時代の越し方の指針となり、『FACTFULLNESS』は世界の真実を教えてくれ、 そしてこの本は、120年の健康寿命を保証してくれる。 サーチュインとNAD濃度を高める事で寿命は調整され、バイオトラッキングで個人の体を最適にする食事や運動などの生活習慣は判断され、セノリティクスという老化細胞除去薬は既に完成間近…。 老いを感じず働く事が出来る、または逆戻し出来る時代が