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【地方移住】幸せの広め方

私は昔から哲学的なことを考えるのが好きだった。何故生きているのか、幸せとはなんなのかなど、答えの出ない問いを「ああでもないこうでもない」と考察したり人と話すのが面白く感じるのだ。

3年前に行ったベトナムのゲストハウスでも、初対面の人とそういった話をした。するとバックグラウンドが違うため、非常に様々な話を聞くことができた。社会人時代には就職活動の仕組みや企業の在り方などにも興味を持つようになった。私や多くの日本人は意思決定をしているようで仕組みに流されている人生だったと振り返って思った。

そんな私も淡路島に移住するという意思決定を下して今がある。アウトドア施設を経営したり、自治体と地方創生の仕事をしたり刺激のある毎日を送っている。そんな淡路島での3年間を以て今感じているのは「暮らし」について考える面白さだ。

実体験から「地方×若者×挑戦」はもっと世間で当たり前になるべき選択肢だ。人との温かい関わり、資金的なリスクの低さ、マイノリティになることの優位性、あげ始めたらキリがないメリットが存在する。

そして、私自身が感じている幸福度を言語化して、サービスに落とし込み、価値観を広め、地方での挑戦という選択肢を広げていく。淡路島は観光の需要が高く、まさに自分達も観光業を軸としている。普通に考えたら観光業だけに力を入れてやっていくほうがベターだ。

しかし、それでも私は暮らしに興味がある。淡路島に10名ほど知人が移住してきているが、彼らは不満よりもメリットを口にする。私だけではない複数の都会人が面白がれるフィールドが淡路島であり地方なのだ。なぜ私や彼らがそう感じているのか。そこには十人十色の答えがあるだろうが、そこを追求するのは面白い。

ある時敏腕コンサルタントの方に移住に関して相談したことがあった。すると「拳銃の音」の話をしてくださった。「人が集まった場所で拳銃の「カチャ」という音がする。それが拳銃の音だと知っている人だけ身を隠す。」

人にはそれぞれの琴線がありそこを刺激する必要がある。地方で仲間を増やすことに対して、一つの角度からではなく多角的にアプローチすることで、その人のカチャを探していく。面白いアドバイスだったので印象に残っている。

何をやるにも自己満足では意味がない。しかし、媚びすぎて軸を失ってもいけない。自分自身がロールモデルとなって講演や書籍、SNSなどを通じて媚びない情報発信を続けていきたい。限りなく自己満足に近い人を巻き込める情報発信を目指して。


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