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田舎での事業継承という選択肢

私は事業継承に興味がある。地方には老舗の町の歴史とも呼べる素敵な事業所がたくさんあるのに、継ぐ人がいないという理由で廃業してしまう現実を何度か目にしたからだ。

経営難が理由で廃業するのではなく、売り上げが上がっているのにも関わらず廃業になるのはなんだか寂しい。新しいお店の誘致にばかりに目を向けるのではなく、事業継承にスポットライトがもっと当たっても良いと思う。

そこで、情報収集から始めようと、ここ最近廃業するお店にアンテナを張っていた。
すると、仲間の池端が廃業するお店の情報を手に入れアポイントまで漕ぎ着けた。
私はいくことはできなかったが実際の声を聞く役目を託し、別の仕事へと向かった。

そして、帰ってきた池端から思いも寄らないチャンスかもしれないという話を聞かされることになった。詳細は未確定な部分が多いのでここでは言及できないが、私達自身が継承させて頂いて、新規事業としてそこを営んでいく可能性に目が向いている。

このチャンスは、「事業継承にアンテナを貼ったこと」「実際に情報収集のアクションを起こしたこと」から生まれた産物だ。今まさに新規事業に関わる書籍を読んでいたこともあり、引き寄せたとしか思えない巡り合わせを感じている。

今行っている事業やそれ以外の様々なものも、アンテナを貼ってアクションを起こした結果生まれた再現性のないミラクルで成り立っている。今回は池端が実行まで行ったことによって得たチャンスだ。
狙いを持って動く事でしかチャンスは巡ってこないというのが淡路島で学んだ前進する為の秘訣だ。

事業継承への興味に実体験が加わりかけたことで尚のこと興味が湧いてきている。地方には仕事がないと言われている中で、事業継承は有力な選択肢だ。「起業」のハードルを高く感じる人も、すでに売り上げが見込める事業をブラッシュアップしていく事なら一歩踏み出せる人も多いと感じる。

そのブラッシュアップも、今時の流れがある程度わかる人ならマーケティングに長けていなくても一目瞭然で改善点が見つかるケースが多い。今まで愛されてきたお店の店主と、今風にアレンジできる継ぎ手の良さが合わさることで、人気店は誕生する。

最近読んだ事業継承の記事の中で、「廃業を取り上げるメディアのタイミングが悪い」というものを見た。「廃業が決まりました」という情報で世の中に発信されても手遅れなのだ。「廃業しそうです。継ぎ手募集中。」というタイミングに意味があるのだという。

淡路島にもまだ間に合う廃業間近な事業が沢山あるのだと思う。いち早く情報を仕入れ、事業継承を望む未来の移住者へ届けることが地方創生につながることを、実体験を持って感じている。

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