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2拠点生活のポイントは「適切な距離感」にあり!?

9月25日に東京国際フォーラムにて「ふるさと回帰フェア」という移住希望者向けのイベントが開催される。私は南あわじ市のPRも兼ねて、市の職員さんたちと共に参加する。そのために昨日東京に帰ってきたのだ。

まさか自分が淡路島のPRのために東京(地元)で行われるイベントに参加するとは数年前は思いもしなかった。人生何が起こるかわからない。
その内、世界で日本をPRする側になっているかもしれないと、冗談半分、本気半分で思ったりする。いや、本気要素の方が強い。

淡路島から東京に帰ってくると、まず人とビルの多さを感じる。山手線は一本乗り過ごしても、すぐに次のお迎えがやってくる。便利さを感じると共に、1分の遅れも気になっていた、当時のセカセカした暮らしも思い出した。

日に日に便利なものは世の中に送り出されている。消費者はそれに感動し、慣れ、次の便利さを求め、現状に不満を抱く。イタチごっこのようだ。携帯電話にしても、私が中学生の時はガラケーでネットを使うには通信料が高く、何分待ってもスポーツの結果一つ表示できないようなクオリティだった。

スマホが生まれ、回線速度が向上した今、当時と比較したら比べ物にならない利便性を手に入れている。それでも更なる進歩と、新しい機種を求めている。

田舎で暮らしているメリットとして、ある意味「無いものは無い」と言う割り切りが幸福度を産んでいる。例えば淡路島には電車が無い。本数が少ないとか、駅近物件がいいとかそういった次元の話ではなく、駅も電車もないのだ。

すると、電車の時間に合わせる、座るために早く、等を考える必要が無い。さらに、物件選びの際に駅近という概念がなく、家のレベルだけにフォーカスを当てられるし、家賃も安い。いつでも自分の席が確保されている車移動は、音声配信による情報収集と、熱唱によるストレス発散にもってこいだ。

他には、居酒屋選びも似たようなことが言える。昨日銀座で友人との食事を予約する際に選択肢の多さに苦労した。まとめサイトには似たような写真が掲載されていて、口コミの評価も沢山読むだけで疲れてくる。

一方、淡路島にはそもそも店舗数がそんなにない。しかし、行きつけのいい店が数店舗確保できている。相手の食べたいものや、お店の雰囲気を聞いたら、選択肢は1つか2つまですぐに絞れる。悩む必要もないし、お店の人とも友達なので、気楽に楽しむことができる。

物や情報で溢れている時代だからこそ、それらが無いという状況にも価値があるのかもしれないと感じた。かく言う私も、神戸、大阪、東京を時々行き来している為都会も大好きだ。どっちも好きでいられる距離感があるのだ。

人間関係と同じで、相手(場所)によって自分にとって心地の良い関係を築ける距離感を保つ事が、幸せな環境選びなのかもしれない。

淡路島の素晴らしさは観光よりも暮らしにあると私は思っている。それを伝えるために今回も東京に来た。そして、東京に来たからこそ都会を楽しんで、淡路島に帰ったときに改めて淡路島の良さも感じることができる。

生活スタイルが多様化されている昨今、一つの場所に留まり続ける必要は無い。海外でも地方でも2拠点生活でもなんでも気軽に試してみることをおすすめする。そして、淡路島が選ばれるように、ワクワクするサービスを提供できるようにこれからもできることをやっていこうと思う。


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