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「ほんまる神保町」地下1F・36章・07節#紀州戦国屋について

紀州戦国屋とは?

老後の楽しみにと、夫が「オリジナルプリント屋さんをやろうぜ!」と福祉施設の印刷会社で働いていたわたしにそう言ったのです。

そして、2010年の夏、あらかわの桃で有名な紀の川市桃山町で「紀州おんり〜わんTしゃつ屋」をスタートしました。

2016年には大河ドラマ「真田丸」を機に九度山町のお土産館にてオリジナルの真田グッズを作って販売するようになりました。その頃から「紀州戦国屋」として関ケ原の合戦まつりに出店するようになりました。2019年6月4日には真田昌幸公の命日に「紀州九度山真田砦」をオープンするとともに屋号「紀州戦国屋」で開業届を出しました。

なにをやっているかと言うと、真田ゆかりの九度山町の発信(戦国グッズの制作・販売)です。真田庵の修繕プロジェクトのお手伝いや、真田昌幸公の命日に六十六発の鎮魂の花火を打ち上げたり、真田氏の六文銭の家紋を使ってお金儲けをさせていただいている身としては、真田氏と社会に還元しないといけません。

歴史なんて学んでもなんの役にも立たないのでは?
いえいえ、そうではありません。人生をより豊かなものにしてくれます。

今村翔吾さんも「教養としての歴史小説」で書かれています。

販売中の本の紹介

本屋さんに並ばないわたしの本や、知人のマコト出版の真田本、大好きな今村翔吾さん、司馬遼太郎さん、池波正太郎さんの本など。地元和歌山の本も並べたいと思いましたが入荷できない本が多々あります。今後は手元にある中古本も並べてみようと思います。ほんまる神保町棚主紹介もぜひご覧くださいね。

①戦国武将への鎮魂録「夢の如し」/折原美樹&望月希彩

これは、わたしの人生ではじめてのオンデマンド出版です。 お城や歴史が好きで、歴史旅を楽しんできました。いまは御城印や武将印を製作、販売しています。 お城めぐりがブームになっている昨今、御城印等も楽しみのひとつとなっています。 手がけた御城印や武将印が雑誌に掲載されたり出版社様に提供させていただいたのをきっかけに、 戦国武将への鎮魂の想いをこめてカタチに残すことになりました。

②全国「武将印」徹底ガイド 見どころ・楽しみ方がわかる

小和田哲男さん監修の武将をテーマとした「武将印ガイド」です。わたしの手がけた武将印がたくさん掲載されています。全国の武将印の解説と、各武将の略暦、武将ゆかりの観光スポットなどを徹底的に紹介。 お城や観光スポットへ行くときにぜひ一冊持ち歩いて、歴史めぐりを楽しんでください。

③全国 「合戦印」 徹底ガイド 見どころ・楽しみ方がわかる

こちらも、小和田哲男さん監修の武将をテーマとした「合戦印ガイド」です。わたしの手がけた合戦印では地元和歌山の紀州攻めなどが掲載されています。天下分け目の決戦、因縁のライバル対決など各地の戦を刻んだ印が集結! 砦や古戦場、活躍武将の名入りなどのバリエーションを豊富に紹介。

④戦国武将と高野山奥之院/木下浩良

ブラタモリにも登場した元高野山大学職員・木下浩良さんの著書です。
数十万基とも言われる墓碑群の中から百二十四名の戦国武将と女性達の石塔を探し出し、その銘文から石塔造立の背景とその人物の生涯や高野山奥之院に所在する戦国武将の石塔を読み解くといった内容です。全国の半分程の大名家が高野山奥之院に石塔を造立したということは、それだけでも高野山が大名家にとって憧れの聖地であった事実には間違いなく、戦国ファンとしては興味をそそる一冊です。

⑤ぶらり真田家ゆかりの31城跡めぐり/マコト出版

真田氏つながりの知人が出版しています。大河ドラマ「真田丸」の2016年には「ぶらり真田昌幸・信繁の城跡&温泉めぐり (ご当地戦国武将・旅行ガイドブック)」を出版しました。今回の「ぶらり真田家ゆかりの31城跡めぐり」には真田ゆかりの御城印や、「紀州九度山真田砦」、「九度山・真田ミュージアム」も掲載されています。
真田幸綱、真田昌幸、真田信之、真田信繁に関連した城や砦、城館、史跡のガイドブックです。歴史読み物としても楽しめる一冊となっています。

⑥幸村を討て/今村翔吾

本来なら、わたしの棚にはすべて今村翔吾さんの本を並べたいのです。でも、そういう訳にもいかないです(笑)
シェア型書店っておもしろいですよね。今村翔吾事務所、今村さん自身の塞王堂、そしてわたしのように個人の棚にも今村さんの本が!今村さん自身と今村さんの作品を愛する人が多いということですね。とっても嬉しいです。
穴太衆が好きなわたしとしては、「塞王の縦」をチョイスしたかったのですが、「幸村を討て」は真田家に関わっているわたしとしては外せない作品です。
信之公が主役のように描かれているのも嬉しいし、いまの時代も幸村か信繁かよく論議されるなかでタイトルにもある名前にも触れています。さらに横谷左近や重氏が実名で登場する作品っていままでなかったです。
この本を読んで、すぐに末裔の横谷さんにお伝えしました。真田家に関わるようになってから、真田氏絡みの色々なご縁をいただきました。そのご縁を大切にしたいと思います。

⑦真田の具足師/武川佑

本に意志があるのか?と思わせる「真田の具足師」との出会いです。
本屋さんに行った時、何気なく目の前の一冊に目がいくことってありませんか?
わたしは良くあります。きっとなんらかのメッセージを送ってくれていると感じます。例えば、昔、小野田寛郎さんの本を迎えてしばらくしてから、亡くなられたり(少し前に講演会でお元気そうな姿を拝見していました)、ご先祖様のルーツを調べていたとき「天誅組の変」にたどり着き、地元和歌山の「法福寺党」を知り、そのお寺に足を運び、津本陽さんの「幕末巨龍伝」を読んでいる最中に訃報が届いたり・・・。津本さんは亡き父と年齢が近いのですが、和歌山市出身の作家とはその時まで知りませんでした。
「真田の具足師」も、わたしがほんまるの棚主になったご縁からXで繋がったフォロワーさんのポストで知りました。3月に立花家史料館に行ったばかりのわたしには、読み終えて参考文献や協力者の名前を見たとき、人と人との繋がりのようにきっと本にも同じようなことがあるのだと確信しました。

⑧面白いほどよくわかる!家紋と名字/高澤等

わたしは家紋も大好きです。
御城印を作るには家紋がデザインの大半となりますから欠かせません。
メジャーな武将さんだと苦労はしませんが、そうではない武将さんも多々います。家紋がわからない時は作るのを諦めることもありますが、意地になることも。
そこで、頼りになるのが家紋で有名な高澤さんです。チコちゃんに叱られるにも登場しました。
何度もお世話になっていて、高澤さんが家紋を監修した本を何冊か棚に並べたいと思いました。家紋の本は事典のようなものから眺めるだけで楽しいものまでたくさんあります。手元においておきたい一冊です。

⑨日本の城語辞典: 城にまつわる言葉をイラストと豆知識でいざ! 読み解く/萩原さちこ

お城といえばこの人!萩原さちこさんの「日本の城語辞典: 城にまつわる言葉をイラストと豆知識でいざ! 読み解く」は、現存する天守をはじめ、城を構成する建築や意匠、石垣、歴史的事件など、城巡りに欠かせない情報を豊富なイラストや写真とともに紹介。 また「城通」の方にも、今まで知らなかった楽しみ方を紹介しています。 城巡りはもちろん、旅や大河ドラマのおともに本書を活用すれば、城の楽しみが大きく広がります!

以前、萩原さちこさんの本を参考にして巡ったことがあります。それは福井県の丸岡城。

『城を訪れるなら晴れの日がいいが、丸岡城はあいにくの雨でも少しうれしい。むしろ、わざわざ雨の日を狙って行きたくなる。雨にぬれた天守もまた、別の美しさがあるからです。』

そうなんです、雨の日を狙って行きましたとも。

現存する天守の屋根に葺かれているのは、笏谷石という石を加工した石製の瓦です。笏谷石は福井市内の足羽山で採れる越前青石とも呼ばれるブルーグリーンの石で、濡れると青みがさえる特性があり、雨の日には天守も物憂げな表情に変化するのです。

こんなふうに、お城巡りといってもいろんな楽しみ方があります。お城めぐりの為にキャンピングカーを購入することになるとは・・・(このお話はまた別の機会に)

⑩マンガで読む 新研究 織田信長/戎光祥出版

真田氏に関わっていますが、わたしの歴史の原点は織田信長さんです。
好きな戦国武将は数あれど、信長さんは格別です。残忍だとか魔王とか散々言われていますが、今村翔吾さんの「戦国武将を推理する」に書かれているように、信長さんの人気ぶりに驚きます。

今までわたしが学校で学んできた歴史の大半はウソだと思っています。そして、歴史旅に行くと、お城も含めて案内板があります。真実ではないことも書かれています。訂正もしません(笑)。なので、歴史の現場に足を運んで、すぅ〜っと空気を吸って、思いを馳せるのです。自分の直感、感性のままで歴史を感じてOKだと思うのです。

なので、別に魔王でもいいのです。心変わりはしませんから。
最近はこんなマンガも出てきてくれて嬉しいです。

⑪「司馬遼太郎」で学ぶ日本史/磯田道史

わたしは今村翔吾さんのファンですが、磯田道史さんのファンでもあります。
お城分野では中井均さんが、お人柄も含めて好きです。
わたしが司馬遼太郎さんの作品を読むようになったのは、天誅組の変を知ってからです。幕末は血なまぐさいイメージが強く敬遠していました。戦国期も同じなのにと思われそうですが・・・。天誅組の変を勉強中に、苦手な幕末を知らないことには・・・となり、手っ取り早い方法として、(もちろん史実も勉強しました)司馬さんの幕末ものを読みあさりました。

世に棲む日々、峠、花神、飛ぶが如く、胡蝶の夢、最後の将軍、竜馬がゆく、等々。

司馬遼太郎さんはたちが悪いと評する人がいました。小説だからいいじゃないと腹が立ったのを覚えています。大河ドラマを見て事実だと思い込んでいる人もいるのですから、なにも小説の内容に目くじらを立てなくても・・・。
なので、磯田さんの「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」を読んで嬉しかったです。

わたしは、司馬さんの作品は「街道をゆく」シリーズと「この国のかたち」が好きです。

⑫獅子/池波正太郎

真田太平記」で有名な池波正太郎さんの「獅子」は、大好きな真田信之さんの晩年の物語です。
わたしは家康さんがあまり好きではなかったので、昌幸・幸村父子と別れた信之さんには関心がありませんでした。「真田騒動」を読んでから変わりました。知らないということは罪ですね。今では誰よりも尊敬している歴史上の人物です。今村翔吾さんが真田信之さんが一番好きだと知り、驚きました。そして、益々好きになりました。

⑬真田騒動/池波正太郎

信州松代藩。 五代目・真田信安のもと、政治の実権を握り放縦な生活に走った原八郎五郎を倒し、窮乏の極にある藩の財政改革に尽力した恩田木工を描く池波正太郎の作品。 
関ケ原の戦い以来、父昌幸、弟幸村と敵対する宿命を担った真田信幸の生き方を探る『信濃大名記』。 ほかに直木賞受賞作『錯乱』など、大河小説『真田太平記』の先駆を成し、著者の小説世界の本質を示す“真田もの"5編を収録。
「真田太平記」を読んだことのある人なら、真田信之さんの重臣の鈴木右近さんを知らない人はいないでしょう。令和のいまも真田家14代当主の傍らには鈴木右近さんの末裔様が・・・その雄姿は、10月13日(日)松代藩真田十万石まつりの行列にて!

⑭まぼろしの城/池波正太郎

戦乱の世に翻弄された城と、その一族の物語。 『真田太平記』の原点となった戦国絵巻。 戦国の世。上野の国、沼田城の城主である沼田万鬼斎は、豪勇無双の武将と謳われていた。 地侍の金子新左衛門は、自らの娘、ゆのみを万鬼斎の愛妾として差し向ける。 ゆのみは男子を出産、やがて金子親子は万鬼斎の後継をめぐり奸計を巡らせる。 しかし混迷を極める城は、戦乱の渦に巻き込まれていく。 後年、真田家がおさめる沼田城の前日譚にして、ある一族の盛衰を描き切る波乱の戦国絵巻。

⑮街道をゆく9/司馬遼太郎

信州佐久平みち、潟のみちほか 桜井や海野の地名から、中世信濃の武士団の興亡を思った信州佐久平みち、耕作の土地に恵まれなかった人々の苦労の歴史にひかれ、新潟の低湿地を訪れた潟のみち、空海を思った高野山など、各街道を紡ぐ旅。
高野山みちでは、九度山町の真田庵も登場します。

⑯虎の城 上・下/火坂雅志

いまは亡き火坂雅志さんの「虎の城」。和歌山城の別名は虎伏山から別名「虎伏城」と言われています。
わたしは織豊期の石垣が大好きで、穴太衆の里にも足を運びました。長年、和歌山城=徳川御三家の城と認識されていて、それが悔しくて戦国期に豊臣秀吉に命じられた羽柴秀長の家来であった藤堂高虎をアピールしてきました。
ブラタモリでも豊臣期の和歌山城と言ってくれたことも影響しているのか、戦国期も注目されるようになりました。

御城印は「虎伏城」で作っています。家紋はもちろん藤堂高虎の藤堂蔦をデザインしています。築城の名手としての藤堂高虎の大河ドラマを期待しています。

火坂雅志さんの作品はたくさん読みました。大河ドラマ「天地人」の原作「天地人」、「左近」など、そして絶筆となった「北条三代」は伊藤潤さんが受け継いでくれました。

⑰13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。/房野史典

わたしが歴史(戦国時代)に興味をもつようになったのは、こども達がまだ小さい頃(たしかわたしは20代だと記憶している)、夫がマンガ本「花の慶次」や「左近」などを買って読んでいたのを拝借してからです。

20才で結婚したとき(はじめて会った場所は和歌山城)、夫は淡路島の実家からマンガ本を持ってきていて、その中に横山光輝の歴史物も・・・。

お城に行こうと言い出したのも夫だし、ご先祖様といい不思議なご縁に導かれているのかもしれない。

わたしは歴史の授業が大嫌いで、高校生のとき、日本史の豊臣秀吉、秀頼という名前が覚えにくいので世界史に(選択制)変えたのですが、ルイ14世・・・云々に余計に断念した記憶があります。

いまの時代はゲームもあるし、こんな楽しい本もあるので、羨ましいです。

歴史という沼にハマるきっかけはゲームでもマンガでも良いのです。

長文になってしまいました<(_ _)>
一冊一冊、丁寧に紹介するつもりが、一気に・・・。
写真は先日、ほんまる神保町に行った友人が撮ってきてくれました。
感謝、感謝です。

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