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いろはのわ一期生体験談#3『新規事業をビジネスでやる難しさを痛感した3カ月』


自己紹介
名前:刑部吉城
所属:近畿壁材工業株式会社
趣味:サウナ・旅行・カラオケ・映画鑑賞

〜「いろはのわ」とは?〜
「いろはのわ」は淡路島をまるごとフィールドとしたユニークな長期インターンプログラムです。各地から集まる同世代の挑戦者とチームを組み、関わる人全てにとってのプロジェクトの成功を目指して奔走します。
◆特徴1:淡路島について学び、自己理解を深めるフィールドワークを経てから、希望をもとに参加プロジェクトが決まります。インターンのために用意されたプロジェクトではなく、地域の企業が本気でやりたいことをプロジェクトとし、一緒に実現します。
◆特徴2:超実践的インターンのため、多くの困難や壁にもぶつかりますが、その分やりがいや達成感も大きいです。15名前後の若者が集まり、みんなでその困難や悩みを共有し乗り越えるため一生もののコミュニティを得られます。
◆特徴3:長期休暇中は基本淡路島に住み込み(滞在場所の用意あり)となりますが、学期中はオンラインとのハイブリッドが可能です。

所属先「近畿壁材工業株式会社」
https://www.kinkikabezai.com/profile/
漆喰壁・土壁製造販売を行っている会社です。
土のミュージアムを作るなど、伝統守りながら次世代へ繋いでいく活動も積極的に取り組んでいます。

チャレンジしたい気持ちを胸に、淡路島へ!

こんにちは。私は約3か月間、淡路ラボのインターンシップに参加した刑部吉城です。大学院生で、休学はせずにこのインターンシップに参加しました。

まず、なぜ僕がいろはのわに参加することになったのか、その理由は、淡路島(いろはのわ)で何か新しいことに挑戦することにより、自分自身成長することが出来ると感じたからです。

私は元々何かに挑戦していくことが好きです。今までも留学や大学院への進学など、沢山チャレンジをして多くの人との出会いや経験を重ねてきました。今回大学院生になり、学生でしか出来ない経験をしたいという気持ちと、就職活動を始めたので、自分の将来に関してもう一度見直すことが出来たらと思いがありました。

そこで長期間参加できるインターンシップを探すようになりました。最終的にネットで探しているうちに見つけたのが、「いろはのわ」でした。過去に参加したインターン生の体験記を見ると、事業者さんと交流を深め、今・そこでしか出来ない体験をしていて、羨ましい気持ちになりました。

さらに、開催地は地方創生で最近有名な淡路島。元々地方創生に興味があった僕は、「実際に現地で地方創生に関わる人と交流したい」と興味をそそられ、参加を決めました。

いよいよ始まったインターンシップ

フィールドワークを終え、私の配属は近畿壁材工業株式会社に決まりました。僕たちが任されたプロジェクトのテーマは「会社の新規事業を考える」。

社長の淳二さんが、「インターン生には誰でも簡単にできるような仕事ではなく、島外に住む学生が持つ視点を用いて自分達にしかできない仕事をしてほしい。」そんな願いを持ち、このテーマにしてくれたそうです。

最初聞いた時はテーマが壮大すぎて驚きました。しかし、社長がそれだけの熱意をもって僕たちに接してくれていることが嬉しかったです。僕も将来仕事で新規事業に携わってみたかったので、「自分ならできる!」「やってやるぞ!」と他メンバー2人と頑張ろうと思うようになりました。

あれ…?上手くいかない…

こうして始まった私達の新規事業でしたが、開始早々から挫折を味わいました。

まず、これだ!と言える新規事業の案が中々生まれませんでした。プロジェクト開始当初、近畿壁材さんなので「土」を上手く有効活用でき、人々に幸せを提供できる案を考えようとしました。しかし、そもそも土を使ってできることが意外と分からなかったり、案が出てきても実現可能性の観点から見ると予算や人材が足りないという点で採用されなかったり。多くの課題が見えてきました。

さらに、全員休学はしていなかったので、授業や個人の用事が増えてくると、対面ではなくオンライン上で会うことが増えていきました。その結果、メンバー間同士も、メンバーと社長間でも密に連携をとることも困難に。

こうして10月後半、プロジェクト終盤に近づいても全く新規事業の決定と実現は見えてきませんでした。

最後まであきらめずに

それでも最後のゴールに向けて、社長を含めた4人で諦めずに自分達の新規事業計画と向き合いました。

例えばインターン生3人の会議を増やしたり、それぞれで企画書も制作しました。11月後半には社長の呼びかけで京都に行き、2日間の合宿を開催しました。そこでは、皆で新規事業について真剣に話し合ったり、実際に土や泥を商品として事業を進めているお店を視察したりしました。

この2日間は対面でなかなか会うことが出来なかったメンバー同士で長時間、事業のことについて話をすることが出来たので、とても有意義な時間になりました。

そしてこれら頑張った結果、土を用いたアート作品の制作体験を通してお客様に情緒的価値(サービスを通してお客様が体感できる精神的な付加価値)を提供する事業プランを僕たちの新規事業として決定することが出来ました。実際に形になった時は、嬉しかった記憶があります。

チーム近畿壁材!

いろはのわを終えて思ったこと

インターンシップを終えて次のことを学びました。それは新規事業立案の難しさです。

私は過去にも新規事業を考えるグループワークを学校の授業や企業インターンシップで何度かしたことがありますが、案出しに困った経験はあまりありませんでした。

しかし、今回は本当にビジネスとしてやるという前提で、実現可能性や本当にビジネスとして儲かるのかしっかり精査する必要がありました。だから、やりたいなと思ったことも案として実現できなかったことはあったし、身の回りのモノからアイデアにならないか探し回っても全く案が出なくて途方に暮れたこともありました。

新規事業立案ってこんなにも難易度の高いことなんだと肌で実感することが出来ました。今回は総じて、ビジネスについて学ぶことができた3か月だったと思います。ここで学んだことをしっかりと社会人になってからも活かせるよう、3か月の出来事を忘れないようにしたいです。

おわりに!

いろはのわでは上記のような素晴らしい経験も出来るほか、沢山の素敵な出会いもありました。それは、僕の場合だと参加するインターン生はもちろん、運営事務局のメンバー・淡路島でお会いした事業者の方、住民の方でした。

彼らと出会って話をして過ごした3か月間はとても貴重だったし、僕自身いろんな事に気が付かされました。特に同期と運営事務局のメンバーはフレンドリーな人ばかりできっと大好きになると思います。僕なんかインターンシップ前、殆ど年下のメンバーの中でやっていけるのかと緊張していたけど、最後には飲みに行ける友達までできました。

折角の学生生活、家にいるだけじゃ勿体ない!是非淡路島に来て、素敵な経験をしてください。

現在「いろはのわ」2期生を募集しています。
⇩⇩興味を持った方はこちらへ⇩⇩
https://irohanowa2-awaji.studio.site/

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