【全て分かる】小学校の修学旅行に向けた準備まとめ
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小学校の6年生の担任になると、修学旅行について計画する必要がありますよね。
特に、初めて担任をする場合、
「修学旅行って、いつ頃いくの?」
「下見はどうしたらいいの?」
「当日までにどんな準備をしたらいいの?」
など気になることが色々出てくると思います。
知っておきたいこれらの疑問について、経験を交えながら分かりやすくまとめました!
1.修学旅行の目的は?
修学旅行の目的は、文部科学省が出した告示によると「平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、集団生活の在り方 や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと。」 と決められています。
これを分かりやすくまとめると、次の3点になります!
①集団生活に必要なルールやマナーなどを学ぶ。
②旅行先の自然・文化・歴史などに関して、知見を広げる。
③友達と一緒に寝泊まりをし、これまで気づかなかった自分や相手のよさに気づき、友情を深める。
修学旅行は、集団行動の中で自立心・規律・秩序を学び、学校では得られない知識や経験を体験できる貴重な機会です。楽しめる内容にしつつ、これらの目的が達成できるといいですね。
またスローガンなどを作成するときは、この目的をベースに作るといいと思います!
2.修学旅行はいつ頃行くの?
小学校の修学旅行が行われるのは、5~6月頃の春先から初夏にかけてが最も多くなっています。その次に多いのは、9~10月の秋頃です。おすすめはこれらのどちらかです!
逆にインフルエンザや風邪が流行し、長期休みと被る11月から3月ごろは避けられることが多いです。
その時の社会情勢や学校の考え方によっても違いますが、日帰りか宿泊で学校の年間行事計画に合わせて予定が組まれます。基本的に、管理職や引率職員の配置の関係から、他の学年の校外学習と重ならないようにする、運動会や音楽集会などの学校行事と重ならないようにしています!
3.修学旅行に必要な準備は?
次に修学旅行で必要な準備についてまとめて紹介していきます!
修学旅行の担当になったらぜひ参考にしてみてください。
3.1.行き先・内容の決め方
「自然・文化・歴史などに関して、見聞を広める」という目的のもと、年間指導計画を参考にどの教科のどの単元の学習と絡めることができるか検討します。そして、それに合わせた行き先を決めます。行き先を決めたら、学習内容と行き先について管理職に方向性を相談します。
その次に学習や体験として入れたいことをリストアップし、旅行代理店におおよその行程表を組んでもらいます。最低2社で見積もりを出してもらうといいですね!
見積をもらった後、担当学年の教員、管理職で確認をして代理店を決定します。
3.2.参加同意書・料金の説明
保護者へのお知らせ文書(参加同意書)には、修学旅行の行き先やおよその行程表を示し、料金の説明(修学旅行や卒業アルバムのための積立をする学校が多く、そこからどのくらいかかるのか示します)を明記します。
以下の点については参加同意書へ保護者に記入してもらいましょう!
・アレルギー調査
・緊急連絡先
・保護者名
・学校に知らせておいたほうがよいこと
旅行先で医療機関にかかることも予想されますので、「保険証のコピー」も回収します。
3.3.下見の実施
下見の実施は、夏休みや土日を利用します。車(バスの代わり)や交通機関を使い、行程表通りの時刻に出発し、およそどのくらいかかるのか確認します。実際は平日に行くので、多少混み具合は異なりますが、目安にしましょう!
【下見の際の確認ポイント】
・実際の道路の混み具合
・修学旅行の当日、電車を使う場合は、鉄道会社に事前に連絡しておく必要あり
・バスの手配は代理店に任せます
・サービスエリアの駐車場の様子
・見学する場所のトイレの場所、数、入館料(引率の下見の場合は事前に伝えておくと、無料になる場合あり)
・体験活動先の施設の方と打ち合わせ
・宿泊先に代理店の引率の方も泊まるかどうか
・宿泊先でのチェックインの流れ
・宿泊先の食事場所の広さ
・宿泊先の部屋から食事場所までの経路
・避難経路
・お風呂の広さ、シャワー、カゴの数(他学校との使用時間の兼ね合い)
・部屋のアメニティについて(児童の実態により、宿泊先に相談し、普段の備え付けのものから、減らすことも可能)
・布団、シーツなどの収納場所
・アレルギー対応児童の対応について
3.4.下見をした中での具体的な行程の確定
実際に下見をすると予定よりも時間がかかったり、当日の動きが見えてきたりして、行程表とは変更が出てくる場合があります。それを担当職員が引率職員や管理職と相談しながら、具体的な行程を決めていきましょう!
3.5. 班別行動のグループ決め
方法はいろいろありますが、その時の学級の実態に合わせて以下のように決めます。
・児童だけで決める(仲間はずれがいたら、先生が決めるなどの、一定の条件を提示するのは大事)
・男子グループ、女子グループを決めてから組み合わせる
・教員が全て決める
3.6.部屋割り・バスの座席
部屋割りは、各部屋の定員に合わせて教師で決めます。
バスの座席は、くじ引き、児童たちが決めるなどある程度自由に決めることができます。
酔いやすい児童には、予め酔い止めを飲むように伝えておきますが、座席も前の方にしておくと安心です!酔いやすい児童の席を決めてから、それ以外の児童の席を決めるのがオススメです。
3.7.しおりの作成
修学旅行実行委員会を各クラスから募り、しおり係に作成してもらいます。出来そうな範囲で児童が担当します。行程表などの重要な部分は教師が作成しましょう!
しおりのページ例)
・表紙
・目次
・スローガン(めあて)
・バスの座席
・部屋割り表
・持ち物表(お菓子何円まで、お小遣い何円までも決めておくといいですね)
・行程表(晴れ・雨天バージョン)
・見学・体験先の説明ページ
・メモ
・裏表紙
※修学旅行実行委員会の仕事 例)
・スローガンを考える
・夜の食事の後の全体レクの企画、実施
・出発式と解散式の企画、司会、進行
・しおり作り(一部)
3.8.出発式・朝の会(バスレク)・帰りの会・解散式
それぞれについてどんな内容を準備すればいいのか紹介していきます!下記の内容を参考に担当する児童を決めて、当日まで準備していきましょう!出発式・解散式の進行は、修学旅行実行委員会、朝の会・帰りの会の進行は、当日の日直が行うといいですね。
出発式の内容 例)
・はじめの言葉
・修学旅行実行委員会より
・校長先生の話
・引率される先生のご紹介
・終わりの言葉
朝の会の内容 例)
・バスの運転手さんへ挨拶
・健康観察
・担任の先生のお話(諸注意)
・バスレク(クラスでバスレク係を作る)
なぞなぞ、クイズ、私は誰でしょうなど
・残りの時間は、ビデオなどを見る
※新型コロナウイルス感染症の観点から、会話を避ける場合はビデオ、音楽を流すのみ
(ビデオ・DVD・CDの対応については、代理店を通して、事前に確認しましょう!)
帰りの会は、
学校で解散の場合→学校で解散式を行います。
各降車場所ごとに解散の場合→帰りの会と解散式をバスの中で行い、内容はできるものを合わせて行います。
帰りのバス中は、ビデオを流し、見たい児童は見ます。それ以外は疲れて寝てしまうのがほとんどです。
帰りの会の内容 例)
・先生からのお話
・運転手さんへの挨拶
解散式の内容の 例)
・はじめの言葉
・修学旅行実行委員会より振り返り
・校長先生の話
・引率された先生へのご挨拶
・終わりの言葉
4.修学旅行当日の注意点は?
準備の流れが分かったところで、準備の際の注意点を紹介していきます。
当日のために準備が必要になるものもあるので忘れずに用意しましょう!
4.1.連絡先の入力
引率教師・添乗員・宿舎・現地の医療機関・体験学習先の電話番号をまとめておきましょう。いざ困った時にすぐに連絡できるのでオススメです!
4.2.朝の対応
当日の朝の遅刻、欠席者に対応する教師の担当を決めておきます。
職員室:欠席、遅刻の電話対応
出発式の場所:朝の出発式が始まるまでの児童対応(晴れの場合は外、雨天時は体育館など)
4.3.服装
スーツか動きやすい服装が基本です。
職場の雰囲気によっても違うので、引率職員に確認しておきましょう!1日外や中で動き回ることも予想されるのと、時期によっては寒暖差の激しいことが予想されるので、脱ぎ着しやすい上着があると安心です。
4.4.バス車内・サービスエリアでの交通指導
バスに児童が乗車したら、必ず点呼してから出発するようにしましょう。人数が多いので、児童をサービスエリアに置き去りにしてしまうこともあります。
また、サービスエリアに到着したら、トイレに行くまでの交通指導をします。トイレから去るときは最後に残っている児童がいないか、確認しましょう!
4.5.宿泊先にて
到着したら、チェックインの担当・児童掌握の担当教師に分かれます。
児童に対して説明・確認することは以下の通りです。
・貴重品の管理、鍵の扱い
・部屋から食事場所までの経路
・避難経路
・お風呂の場所
・布団、シーツなどの収納場所
・アレルギー対応児童の対応について
宿泊先からチェックアウトする時も、チェックアウトの担当、児童をバスに乗せて掌握する担当に分かれます。
以上が小学校の修学旅行についてでした。準備することは多いですが、この記事を参考にしっかり準備して行きましょう!
以下のような学校内で報告資料のテンプレートなどもあったりするので、ぜひ参考してみてください!
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