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地下5m。京都府舞鶴市「日の出湯」

JR舞鶴線「西舞鶴駅」から1.7kmほどの吉原地区と呼ばれるエリア。船を係留するお堀の先の路地をはいったところにあるのが銭湯「日の出湯」です。

昭和レトロな匂いがプンプン漂う、素敵な木造の建物が印象的な銭湯です。
それもそのはず、こちらの建物は国の有形文化財に登録されています。なんでも明治30年代に完成した建物だそうです。昭和レトロどころじゃなかった。

脱衣所は比較的広め。居心地がいいです。

浴室に進みます。

こちらはとてもシンプル。浅風呂と深風呂のみです。

京都市内の銭湯よりも若干お湯の温度が低いのか、長く入っていられる適温です。そして、びっくりするほどお湯に柔らかさを感じます。癒し効果満点です。

3代目の女将さんの息子の高橋さんにお話しを伺いました。

「昔このあたりは漁師町でね。魚は毎日大漁。日銭が入るもんだから、とても活気があったんですよ。酒屋もこの狭いエリアに3軒もありました」

いまも船が係留されている吉原地区

「明治30年代からここは銭湯として営業していて、その当時は吉田さんという方が経営していたらしいです。だから当時のお客さんはみんなここを『吉田屋に行く』って言ってたそうですよ(笑)」

明治時代から100年以上、地元で愛される日の出湯。いまも全国の銭湯ファンが訪れるのだそうです。ぜひ永く続いてほしい銭湯です。


高橋さん「お風呂の水は汲み上げた地下水を使っているんです。地下5mから」

……え、地下5m?! 浅っ!!


日の出湯
所在地:京都府舞鶴市字東吉原297
入浴料:490円(2023年3月現在)
営業時間16:30~20:00
定休日:土曜日

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