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そのルールは目的に合っていますか? awai 風のたより 97

メキシコシティからのたより②

こんにちは。
awaiの佐藤草(さとうそう)です。

6月もいよいよ残りわずかとなりましたがいかがお過ごしですか?

わたしはメキシコ滞在が残り1週間を切りました。
久しぶり(3年半ぶり!)の日本滞在、どんな時間になるだろうと今からとても楽しみです。

ホームに戻る感覚もありますが、オランダに住んでいたところから旅を始めたということもあり、新たな旅先を訪れるような感覚でもあります。

一度読んだことがある本ももう一度読み返すと新たな発見があるように、
始めに学んだ「基本」の意味や価値が実践を重ねた後に深く理解できるようになるように、
旅を経た自分にはきっとこれまでとは違った「日本」が見えてくるのだろうな、なんてことを考えています。

あなたは今、どんな旅をしていますか

メキシコシティでは先日、Gay Prideが開催されました。
どんな人もお互いに自分らしく生きる喜びを祝福し合う、そんな空気を感じました。


日本でわたしの家族に会うためにオランダ人のパートナーのピーターさんは毎日日本語を勉強しています。

随分と知っている単語も増えてきているということで、先日カフェでお茶をしているときにしりとりをしてみることにしました。

しりとりのルールをざっくりと説明して「知ってる?」と聞くと、「ワードドミノだね」という答えが返ってきたので、早速やってみることに。


わたし:しりとり

ピーターさん:りんご

わたし:ごりら

と定番の流れで進んだところ…


ピーターさん:らーめん!

(あ……、「ん」で終わる言葉はダメって言ってなかった💦)


わたし:言ってなかったけど、しりとりは「ん」で終わる言葉を言ったら負けになるよ

ピーターさん:えっ!?そうなの!?じゃあ、「ん」で終わったらその前の言葉で続けよう!「らーめん」だから、次は「め」ね!

(え!斬新!!!)

という展開に。


その後も、ピーターさんは「ごはん」「うどん」など「ん」で終わる日本語を躊躇なく繰り出し、しりとりは随分と長く続いたのでした。

しりとりを終えて、「日本で甥っ子や姪っ子と一緒にしりとりできるね」言ったところ、「じゃあそのときも『ん』で終わってもいいことにしよう!そしたら長く続けられるでしょう!」とのこと。

ルールを少し変えるだけで「勝ち負けを決めるもの」が「一緒に楽しむもの」になるんだなあと妙に感心してしまいました。



組織や社会にはルールや決まりがあります。
それがあるからこそ安心して人と関わることができる。

一方、ルールがあることで思ってもみないことが起こることもあります。
ルールは人の意識や行動を方向づける強い力があるためです。


この場や取り組みの目的は何なのか。

そう思うと、当たり前に「こういうものだ」と思っていたルールもときに変更をしても良いものになるかもしれません。


「勝つため」というのは、わたしたちが行動を起こしたり成長をしていくための大きな原動力の一つになります。
しかし、未知の世界でともに生きていくためには競争ではなく共創をしていくこともさらに必要になってくるでしょう。

共創や楽しむことを目的にするとしたら、どんなルールがあるといいでしょうか?


「ルールは自分たちで変えることができるもの」

そう思うと、これまでとは違った選択肢が見えてくるかもしれません。


週末は賑やかなメキシコシティですが平日は静かな場所も多いです。
ヨーロッパの美しさと中米の陽気さやあたたかさが混じるような心地よさがあります。

お知らせ

●「対話への想い」をインタビュー記事にしていただきました!

このたび、この夏に開講する対話のスクールの講師として登壇させていただくことになりました。

スクールの名前は「DANRO」。
暖炉のように、集う人たちの心があたたまり、さらにそのあたたかさや輝きが世界に広がっていくようにという想いから名付けられました。

「コーチング」という関係性を前提とせず、スキルや知識識をできる限り引き算して、それでも残った本質的かつ実践的なことに取り組んでいくカリキュラムを作成しています。

その奥にあるのは「コーチングのエッセンスが多くの方に届いてほしい」という想い、さらに根底にあるのは、日本や世界の未来への想いです。

ひとりひとりが自分のいのちを存分に生きる社会であってほしい。
同時に、他者や自然ともともに生きるような世界であってほしい。

そんな想いを強く持っています。

インタビューではお話しませんでしたが、すでにコーチングに関連した大切な取り組みを形にしていっている仲間たちがいる中で、ともすればその「競合」にもなりかねない立ち位置になることに迷う気持ちがあったことも事実です。

それでも、「競争」ではなく「共創」の道を歩むことができることを信じて、いただいたお役目を通してこれまでいただいてきたギフトを社会にお還しすることにしました。

これからもさまざまな形でさまざまな方と共創をし、ともに今と未来をつくっていければと思っています。

・インタビュー記事「DANRO -講師の想い-」はこちら
・DANROについて詳細や説明会のお申し込み等は
こちら

●「ICFの基準を題材に自分らしいコーチングについて深める会」を開催します!

2019年のICF(国際コーチング連盟)のコア・コンピテンシー改定に伴い、資格認定の際にアセッサーが用いる指標であるPCCマーカーも改定されました。
今年の8月からいよいよ、新しいコア・コンピテンシーとPCCマーカーに則った基準での資格認定が始まります。

PCCマーカーはPCC(プロフェッショナル認定コーチ)の認定に用いられる指標ですが、ICFはACC(アソシエート認定コーチ)やMCC(マスター認定コーチ)に必要とされる基準も示されています。


「基準」というと何か型にはまらないといけないようにも感じるかもしれませんが、実はそうではありません。
ACC/PCC/MCCに必要とされる基準を読み込んでいくこと、コーチはクライアントと自由に共創をする存在であるということが分かります。

さらに基準を通して、自分の強みや持ち味、さらなる開発ポイントも知ることができます。

そんな背景から、また、英語でしか情報がないものをともに紐解いていく仲間ができればという想いから「ICFの基準を題材に自分らしいコーチングについて深める会」を開催することにしました。

これから資格取得や更新を目指していきたい方はもちろんのこと、すでに型は身につけ自分らしいスタイルをさらに発揮していきたいという方、もしくはこれから基本や型を学び始めるという方ともぜひご一緒していきたい取り組みです。

共同探究会にはawai Lagunaへのご参加が必要となりますが、ご自身での探究や実践の進め方もご紹介しますので、今後自分で実践を進めたいという方もまずはぜひお気軽にキックオフにご参加ください。

キックオフ開催日時:7月14日(木)JST 8:00-8:50

詳細・お申し込みはこちら

すっかり行きつけになった近所のタコスやさん。野菜やソースは盛り放題!
あと一週間、メキシコの食を堪能します!

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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あなたの大切な人にも小さな贈りものが届けられると嬉しいです。


今日も、世界の美しさに感謝を込めて。

このページをご覧くださってありがとうございます。あなたの心の底にあるものと何かつながることがあれば嬉しいです。言葉と言葉にならないものたちに静かに向き合い続けるために、贈りものは心と体を整えることに役立てさせていただきます。