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awai Labの実践・探究の4つのテーマとテーマを深める3つの視点

ちょうど1年前、2020年の秋にひっそりとはじめた少人数での勉強会が今ではたくさんの方にご参加いただけるようになりました。

そして会の名前も勉強会から共同探究会へと名前を変え、さまざまなテーマで実践と探究を行なっていく活動そのもの、そして実践と探究を行なっている人たちが集う場所をawai Labと呼ぶようになりました。

awai Labとはどんな場なのか。
現在どのようなテーマにどんな視点で取り組んでいるのか。

そしてawai Labはどこへ向かおうとしているのか。

今日はそんなことを言葉にしてみようと思います。


まず、「awai」は「あわい」と読みます。

「あわい」とは「あいだ」という意味です。

「あわい(あわひ)」の言葉の意味については、日本美術工藝協会のウェブサイトの中のコラム「美しい日本語」に素敵な紹介がされていました。

間と書いて「あわい」。古典読みなら「あはひ」。音の響きからでしょうか。「あいだ」と読むより、やわらかい感じがしませんか。日本人には馴染みの「間」は「ま」と読んで距離や間隔、あるいは時間、空間、余白などさまざまな意味を持ちあわせています。
日本美術工藝協会 コラム「美しい日本語」より

このコラムの中でも紹介されている能楽師の安田登さんが書かれた、『あわいの力 −「心の時代」の次を生きる−』がわたしと「あわい」という言葉の出会いでもありました。

そしてこんな言葉がおりてきました。

ひととひとのあいだ

ひとともののあいだ

ことばとかたちのあいだ

ことばとことばにならないもののあいだ

大切なものは「あいだ」にある


「あいだ」を見つめる視点を大切にしたいという想いから、2018年12月、オランダで「awai」という屋号で個人事業主の登録をしました。


「あわい」とは、「あいだ」を見つめることであり、同時にいろいろなものの「あいだ」を行き来することだと感じています。

人間や世界の見つめ方を提案するインテグラル理論ではさまざまな自己を統合していくための実践において、対極性の管理 (Polarity Management)が大切だと言われていますが、内面・外面、言語・非言語、絶対主義と構成主義などの二極のあいだを大きく振りながら行き来する活動は「あわい」の一つの形であり、複雑かつ予測不可能な社会において今後必要なのは一つの領域や理論の有用性を証明しようとすることではなく、対局にある視点にも目を向け、そのときどき、他者や自然、地球とより良い関係を結ぶことのできる考え方を採用・統合していくことなのではと今はそんなことを考えています。

さまざまな視点や領域の中でも現在は大きく次の4つのテーマに着目しています。

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awai Labの実践・探究領域

・対話と関係性
・心と身体
・言葉と意識
・個人と組織

これらは対局をなす関係ではありませんが、複数の領域や視点を行き来し、それらを融合・統合させていくことによってひとりひとりが本来持っている力や可能性を発揮しながら、より良い社会・世界をつくっていくことにつながっていくのではと思っています。

さらにこれらの4つのテーマを深める視点として次の3つの軸を持っています。

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各テーマを深める3つの視点

・科学と哲学
・西洋と東洋
・伝統と革新

これまで先人たちによって積み上げられたさまざまな視点に立脚しながらも、現代のわたしたちが身を置く環境と人類の未来を見据えた視点をさらに培っていく。

それこそが、この「あたらしい時代」を生きるわたしたちが担うお役目のようなものであり、この時代を生きるわたしたちだからこそできることなのではと思っています。

これらのテーマと視点をもとに、awai Labでは実際には大きく3つのことに取り組んでいきます。

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awai Labの取り組みの軸

・実践
・探究
・解放

実践をすることをまず大切にし、その上でさまざまな視点を取り入れた探究を行い、体験知・暗黙知を言語化・持論化・共有知化していきます。

さらにそれらを適切なタイミングで手放すことによって、次なる視点や体験に出会っていくことになります。

そして自分自身で取り組むだけでなく他者とともに取り組むことを通じて、関係性や意識の深化(変容)、および影響力や能力の解放が起こっていく。

個が個として輝きを放つ結晶化が起こると同時にさまざまなものとの境界が溶け合い統合が起こっていく。

そんなことをすでにこれまでの取り組みを通じて実感してきました。

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実は「awai Labの向かう先」に特定の意図はありません。

ひとりひとりが本来持っている力や輝きが発揮され、世界をより大きな視点で捉え、想うことができるようになれば、人類や地球にとって必要なことが自然と起こっていくのではないかと、そんなことを思っています。

そんな中でもわたしに願いがあるとすると、それは生き物が本来持っている関係性をつむぐ力と、人間が持つ願いや祈りの心をわたしたちが取り戻していくことであり、関わりの中に身を置きながら、わたしたちひとりひとりが喜び溢れる人生を生き、世界の美しさに気づいていくことです。

その道のり自体を、苦しいものではなく、楽しく、軽やかなものにしたいと思っています。

ときに悲しみや困難に出会うとしても、それでも人生や世界は美しいのだと、そう思える歩みにしていきたいと思っています。

そしてその道のりで得た気づきや学びを社会や世界に還元していくような、そんな旅になるといいなと思っています。

そんな道のりを、場を、ひとりではなく、想いをともにする人たちとともにつくっていきたいと思っています。

awai Labの取り組みはまだ始まったばかりであり、どんな形になっていくかも分かりません。

取り組むことは小さなことからになるでしょう。

それでも水面にゆっくりと波紋が広がっていくように、静かに、そっと、大切なことが誰かの心に、世界に届いていくと信じています。


何か少しでも、あなたの心のどこかが揺れたなら、一緒に取り組んでいけると嬉しいです。

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▼お知らせ▼

これまで個人の名前でnoteを運用してきましたが、awai Labとしてのアカウントを新たに開設しました。

今後こちらで、実践・探究に取り組む仲間たちの取り組みや綴ったものたちなどもご紹介していければと思っていますのでよろしければawai Labのアカウントもフォローください。

いろいろな形でご一緒できることを楽しみにしています!

▼最新の取り組みはこちらをご覧ください▼










このページをご覧くださってありがとうございます。あなたの心の底にあるものと何かつながることがあれば嬉しいです。言葉と言葉にならないものたちに静かに向き合い続けるために、贈りものは心と体を整えることに役立てさせていただきます。