スパンコール刺繍のやり方② ラインステッチ2(平スパンコール用)
こんにちは、刺繍作家awaiです。
第二回は「ラインステッチ」のちょっとした応用です。いきなり応用?と思ったかもしれませんが、そんなに難しくはありません。
平スパンコールは前回のラインステッチと少し違った縫い方もできます。実は、awaiでは3~4ミリの平スパンコールを縫うときはこちらを使っています。
ラインステッチの別の縫い方はこちら↓↓
◯用意するもの◯
スパンコール、刺繍糸、布、刺繍枠、刺繍針(1~2本取り用のもの)、糸切り鋏、小皿などスパンコールを出しておく容れ物
※練習をしたい方は表裏のないスパンコールをお選びください。いきなり3ミリのスパンコールを使うと細かくて"イーーッ"となるかもしれないので、4〜6ミリから始めると良いと思います。
※刺繍糸は2本取りで使います。
※刺繍枠はなくてもできますが、あった方がきれいに縫えます。
※練習をしたい方は予め布に直線を引くなどしてください。
以下は練習用の直線を引いてあるものとして進めています。
さあ、刺してみよう!
①針に糸を通し玉結びをし、線の一番端からスパンコールの半径分離れたところに、布の裏から刺す。
②スパンコールを1枚すくい、布の表面まで動かす。(表裏があるものは表面が上になるように通す。)
③もう1枚スパンコールをすくい、バックステッチのように後ろ側に向かって布の表から針を刺す。
※最初にすくったスパンコールのキワに針を刺す。
※このとき最初にすくったスパンコールが下、次のスパンコールが上になるように重ねる。
④布の裏から、進行方向に沿って最初のスパンコールのキワに針を出す。
⑤スパンコールをすくい、今度は布の表面には動かさないままで、手前のスパンコールの穴に針を刺し、糸を最後まで引く。
⑥手前のスパンコールに先程刺したスパンコールが重なっているので、針の先で上側のスパンコールを起こし、手前のスパンコールの下に滑り込ませるように倒す。(針は作業しやすい方向から差し込んでください。)
⑦ ④〜⑥までを線の終わりまで繰り返す。
⑧線の端まで縫ったら、最後のスパンコールのキワから針を出し、最後のスパンコールの穴に針を刺す。玉留めして終わり。
上手にステッチするコツ
いかがでしたでしょうか?
バックステッチ(返し縫い)がベースになっている点は前回のラインステッチと同じですが、スパンコールを針先で起こして下に滑り込ませるというところが大きく違いましたね。
このやり方の何が楽かというと、針に通したスパンコールを布の表面まで移動させなくてよいということです。刺繍枠を支える台がないときは、どちらかの手で刺繍枠を持って作業しますよね。スパンコールを布の表面まで移動させるには、刺繍枠を一度置いてやらなければいけないんです。これが以外と面倒。
しかし! こちらのやり方なら刺繍枠を置かずにサクサク縫うことができるんです!
うまく作業を進めるコツは、⑤でしっかり糸を引くこと。そうするとスパンコール同士が完全に重なってしまいますが、その方が⑥の工程がしやすくなるんです。
イラストも添えてみましたが、わかりにくいところ等があったらコメントにてご質問いただければと思います。
次回は「糸のステッチが見えない縫い方」を公開します。
お読みいただきありがとうございました!参考になる記事がございましたらサポート頂けると嬉しいです。