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スパンコールの表面加工と質感②

前回に引き続き、スパンコールの表面加工についての記事です。

では、さっそくいきましょう!

プリント

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(左)ストライプ:クリアオパールの上に黒でストライプ状にプリントされています。ベースがオパール加工なので、ただのモノクロの縞ではなく様々な色味が入り混じります。なかなか個性の強い素材です。ちなみにこの黒い部分、以前マニキュアの除光液か何かをつけたら色が落ちました。

(右)木目調:なんと、フローリングのような木目調プリントです。ベースが透明なので、プリントが載っていないところは透けます。この木目タイプはベージュの他にダークブラウンなどもあります。これに似たタイプで、金や銀の箔で流水のようなプリントが施されているものもありました。


エンボス(放射状)

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「ソレイユ」という種類のスパンコールです。ソレイユとはフランス語で「太陽」を意味する言葉です。

中心の穴から外に向かって筋が入っています。これらはエンボス加工されており、凹凸があります。手前のスパンコールは直径3ミリでとても小さいですが、歪みやズレがほとんどなく加工されているのがよく分かると思います。(この加工、生産地域や年代によって仕上がりに差が出やすいかなという気がします。あくまで私個人の肌感覚で、ですが。)


箔、ギザギザ

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まず茶色と青のスパンコールですが、これらはドット状に金箔加工されています。キラキラしてとても可愛らしい素材です。この加工の為なのか、他のスパンコールより厚みがしっかりしています。

最後に左下のベージュ。こちらはスパンコール全体が波打ったように凸凹しています。ギザギザのポテトチップがありますが、ちょうどあんな感じです。笑


作品例

これらの癖のある素材を使うとしたらどんな作品ができるんだろう、と思いませんか? そこで今まで制作したものの中から一例を載せます。

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左上から時計回りに、木目プリント、黒ストライプ、金箔ドット、ゴールドソレイユです。

今回ご紹介した以外にも種類が豊富にありますし、分類不明で載せられなかったものもいくつかあります。面白い素材を見つけて、どんなものが作れるか、どんな表現ができるかいろいろ考えるのは楽しいですよ!

表面加工と質感のお話はこれでおしまいです。

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