フレディー・マーキュリー生誕75年記念
こんにちは、みみです。
ついにこの日がやってまいりました(9/5)。
メンバーが、かに座、しし座と次々に歳を重ねられる中、最後に、おとめ座がきて、生きていたら75周年という記念すべき年になりました。
生まれてから75年とは、この記念すべき瞬間に、まだまだ余韻に浸れることをうれしく思います。
まだ半年しかクイーンのガチ・ファンになっていませんが、日本に生まれた時点である種のファンです。
日本に生まれた喜びの一つです。
どうもありがとうございます。
さて、恒例のごとく、クイーンの私の好きな曲を紹介します。
まずは、「ボーン・トゥー・ラブ・ユー」でしょうか。
これはもう記事にしています。
1.好きな歌の歴史
中高生あたりでこの曲を聞いたときは、きっとビールのCMかなんかでした。
確か全部聞いたことはなかったですが(当時は動画とかDVDすらない時代、聞くにはCDやビデオを買うしかなかった)、すでに好きな曲だったと思います。
かっこいいからです。
裏の意味を考えるようになって、さらに感慨深い曲となりました。
2.
次に中高生から好きだったのはCMソング、キラークイーン(2004年)、バイセコー、ドントストップミーナウ。全てCMで流れるサビ部分しか知らなかったと思います。
バイシクル・レースは、「自転車を歌うなんて変わっている!」と思いました。こんなバンド他にあるかな?子供向けにもなるし、裏の意味もあるらしい。
特にPVはヘルメットと靴下と靴しか身につけていない女性たちが自転車レースをします(危険)。そして、多分それはドントストップミーナウのレディー・ゴディバ(イギリスのゴダイバ婦人)のこと。当時のあれやこれやは知りません。CMの音楽のみです。
思えばこれが、若いフレディの最後の時代。
ボラプがヒットして76年に2回目の来日をして、待ちに待ったら、このJAZZツアー(バイセコー、ドントストップミー~)。妖艶な長髪を短くして、青年のようになった。
その次は進化(ヒゲ)のため、いろいろな方向に向かいます。
そして、ソロとは知らなかったが、ボーントゥーラブユーが登場。
さらに亡くなってから4年後、ブライさんがギターを入れてクイーンの曲にしました。これがCMで流れてしびれたのだと思います。
3.
リアルタイムでは、2010年頃になると、母が曲のボラプに急にハマり、「グレーテスト・ヒッツ」というクイーンの1974年~80年までのヒットシングル集を聞かされることに。全17曲、うち10曲はフレディ作曲。
ずっと聴きたかったCDではあるが、日曜の朝からボラプをヘビロテで聞かされるとちょっとうんざりする気持ちはわかっていただけるだろうか(私は特に大学生くらいで、まだ悲し気なバラードなどは好んで聞きませんでした、ロックもちょっと苦手でした)。
当然、キラークイーン、バイセコー、ドントストップも入っている。
そして、17曲を何度も聞かされて、好きになったのはやはりフレディ作曲の曲。
ラバーボーイ。
当時、英語も習ったくらいしかわからないので何をうたっているかはわからないものの、サビでタイトルでもある「ラバーボーイ」というのは非常に気になりました。「この人確かエイズでなくなったんだよね、このジャケットのヒゲで革ジャンの人。」という、ちょっと嫌な予感はしながらも、ピアノのすばらしさ、楽しい雰囲気、美しいコーラスに浸ってしまいます。
きっと典型的な美少年をたたえているのだ、いいじゃないか、と思って聞いていました。
今でもその真意は謎です。
でも密かに好きな曲です。
なんかタンゴとか、ロマンチックとか言っています。自分の中に隠れている乙女な部分を引き出す曲でした。
あとは、crazy little thing called love(邦題:愛という名の欲望)。
これは、ほんとにいつものボーカルの人が歌っているのかと驚きました。
なんか聞いたことはないけどエルビスっぽい、と思いました。
コーラスもいい感じです。古き良きアメリカの。でも確かこのバンドはイギリスでは?
Somebody to loveもいいと思いました。
ゴスペルもやるのか!と驚きました。
英語がわからないので、何となく明るい感じもいいですね。
I just gotta get out of this prison cell
Someday I'm gonna be free, Lord
というフレーズも耳に残ります。
壮大なゴスペルとアドリブ感満載の変わった歌い方で、傑作といった感じです。
サビしか理解できませんでしたが、内容はビートルズの「Help」(なんでも鑑定団のOPソング)みたいな感じがしました。
と、こんな感じでグレーテストヒッツで新たに発掘した曲もできました。
4.最近のこと
そして、半年前(2021年2月11日ごろ)にボラプの映画をみて、調べるうちにどんどん他のクイーンの曲を知りました。
ロジャさんの曲だったり、聞いたことあるけどこれクイーンだったの、もあり。PVが面白かったり、女装したり、メイキングがあったり、ドキュメンタリー、インタビュー、感動秘話。
そして、女装PVが話題のディーキーさん作の「ブレイク・フリー」では、フレディのバレエへのリスペクトを知り、オペラ・アルバムの存在を知り、ヒゲのその後を知ります(激太りと激やせ後のアラブ風フレディもかっこいい)。
そこから、もうとめどないです。
私と同じ現象の人が多くいるようです。
これはサブリミナル効果ではないでしょうか。恐ろしいです。
しかし、これはML(ミュージック・ライフ)の伝説の東郷かおる子氏の言う通り、ひとえに歌の良さのせいであるということです。
確かにルックスがいい、さらにそれを引き立てる演出をしている、そしてユーモアやサービス精神がある。
しかし、それだけではなく、何かストーリーがあります。
若い時の奮闘(メンバーそれぞれの、またチーム結成後の)、成功後のプレッシャー、落ち目、復活、世界制覇、ベルリンの壁や、人種問題、冷戦、イギリスの情勢、いろいろなものと戦って、ここまで来たのです。
音楽業界や偏見、流行との闘いなど、たしかに4人で乗り越えてきたのです。
それはあまり歌などに残されてはいないですが、いかにも仲良さそうなインタビューやPVのメイキングでふざける様子以外からも伝わってきます。
それは歌やスタイルの変遷かもしれません。
とくに最後の物語は美しい。
あの感動の映画「ボラプ」は、時系列が変わっているとか、エイズ告白の時期はもっと直前だったとか、いろいろ批評もありますが、最後はフレディをみんなで守っていたことは確かです。
友情というと陳腐ですが、確かに友情かもしれません。
友情や性別、人種を超えた何かがあります。
音楽への愛なのか、自分を信じる戦いなのか、それは分かりません。
しかし、彼らの歌には嘘がないのは感じます。
当然演出はあります。
個人的なことは隠していましたが、それは人間として当然です。
全てを公表する人間などいません。壊れてしまいます。
しかし、基本的には、好きだから歌を作っていると思います。
たまに彼らは自分たちの歴史の歌を作ります。
有名なのはマネジメントへの怒りの歌、フレディ作の「フリック・オブ・ザ・リスト」と続編の「デス・オン・トゥー・レッグズ」。
それに続く、ブライさんの「スリーピング・オン・ザ・サイドウォーク」、ディーキーさんの「イフ・ユー・キャント・ビート・エム(邦題:うちひしがれて)」。
クイーンやフレディをうたったようなロジャさんの「レディオ・ガガ」。
自分たちのライブをあらわす「レ・ミー・エンターテイン・ユー」。
追悼歌も作るし、日本のための歌も。
最後の3アルバムの曲は、フレディのために。
フレディのソロアルバム(Mr.Bad Guy)も最初聴いたときは少し悪趣味に感じましたが、今聞くと、それぞれ、何かが詰まっています。
メイド・イン・ヘブンは、意味(真意)は分からないけど泣けます。
ソロとクイーンの2バージョン、どちらもよしです。
ソロPVも意味深。
オペラアルバム(Barcelona)は、ジャケットのフレディが喜びに満ち溢れています。
一つ夢が叶い、もう思い残すことはないと思ったかもしれません。
日本の曲(la japonese)も、もう日本人の中でブームが去っていましたが、忠実なファンにはなによりの贈り物でしょう。
5.若フレディ・初期クイーン
そして、今、特にハマっているのは、若フレディです。
まさに恍惚。
若いことのすばらしさ。
楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」と、フレディがリリースの時クイーンの最高傑作と言い切った収録アルバム「オペラ座の夜」を頂点に、上り坂、下り坂になります。もしくはすでに下り坂かもしれません。
持てる若さをすべてつぎ込んだのがこのアルバムとこの歌だったのだと思います。
当時はひいてしまう人も多かったと思います。
始まりからして、ちょっとダークだからです。
しかし、見た目に騙されないで考えると、今でも影響を与え続けています。
そして、たぶん曲のボラプは歌ではありません。ロックでもただのバラードでもありません。
これはレクイエムです。
クラシックです。
芸術作品かもしれません。
サウンドがただのロックとは違うのです。
私はボラプが特別好きでもないですし、衝撃を受けたわけでもないですし、ちょっとセリフを言ってみたくなる程度でした。なぜか(多分母のヘビロテのせい)ソラで歌えてしまうという歌でした。
しかし、映画を見た後、トイレにいるとき、この曲が勝手に脳内から流れ出したとき、この曲の完璧性を思い知らされました。
たぶん、「歌と演奏」ではなく、この曲は「音」なのだと思います。
殺人の歌の分析などしたくなかったのですが、勇気を出して向き合いました。
そこには死や生に対するメッセージがあるかもしれないと思いつつ。
そして今に至ります。
noteでボラプの和訳記事12本、分析記事は9本ほど書きました。
分析するたびに、何かしら発見があり、辛い時もありますが、楽しいです。
英文学を勉強することが一つの夢でしたが、今がまさにその時です。
そこ(ボラプ)から遡って、「シアーハートアタック」(3rd)、「クイーンⅡ」(2nd)、デビューアルバムも分析しています。
正直ファーストインプレッションはピンとこない曲も多し、50年くらい前で古いし、まだ未熟な部分も感じられますが、全てに歴史があります。
これはもう研究です。
そして妄想かもしれませんが、私の中で点と線がつながった瞬間が喜びです。
若い彼らが残した何かを感じ取ります。
フレディの若い声、メンバーの演奏、何かと引き換えに売れることを願う彼らのエネルギーを感じます。
いつまでも書くことが終わらないので、ここで書き終わろうと思います。
6.エンディング
とにかく感謝です。
フレディと、メンバーと、家族と、友達と、恋人たちと、スタッフと、ファンと、全ての人たちに感謝です。
ある種の偉人を生み出したのです。
100年後に忘れ去られているかもしれませんが、それでもいいと思います。
今の私にとって重要かどうかが大事なのです。
人生のロール・モデル。「尊敬する人は?」の質問に長らく答えられなかった私に一つの答えをもたらした。
彼は実在しないかもしれない。キャラクターかもしれない。クイーンの作り出したファンタジーかもしれない。
でもいいじゃないか。
好きなんだから。
歴史上の偉人だって、ホントは変な人が多い。ベートーベンとか、モーツァルトとか、偉人たちの変なエピソードは多い。
でも作品や偉業は残る。
それが後世の人の役に立つから。
とにかく感謝しかありません。
今こうして楽しく生きていられるのは彼らのおかげかもしれません。
若い時の彼らも楽しそうです。
歌・サウンド以外にも、ビジュアルで、記事で、楽しませてくれます。
これは宗教かもしれない。
かといってのめりこみすぎも怖い。
とりあえず、彼らのことを胸を張って好きだと言えるような人になる。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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