見出し画像

鳥瞰 –鳥の眼に映るもの


こんにちは。
今日もお越しくださりありがとうございます。


実は今月になってはじめての投稿です。


何度も下書きしてはやめ、下書きしてはやめ…。

なぜ書けないのだろう、と思いながらも
日々の生活を淡々と積み重ねてきました。

そして、書けなかった原因には
少し前にようやく気がつきました。


この、書けなかった原因については
いつか表に出すかもしれません。

けれども今はそのままで、
再びそーっと凍らせて。

心の冷凍庫の奥に、いつものごとく
ポイッと放り込んであります。


そんなこんなで再スタートする今日のお話。

鳥好きな方、物語が好きな方、そうでない方も
お時間あればお付き合いくださいませ。


先日、私は大きな一仕事を終えてのち
感極まった末、こんな記事を書きました。

この冗長な文章を読んでくださった方々、
ありがとうございました。


さらには、労いのお言葉や温かいお心遣いまで
思いがけずあちらこちらから頂戴しました。

驚くと同時に、なんだかその掛けてくださる
思いやりのひとつひとつが
大変にもったいなくてありがたくて、
また泣けてくるような。

そんな気持ちまで味わわせていただいて。

なんというか、私。

こりゃすっかり果報者じゃないかと、
ただただ感謝の気持ちで満たされました。


さて、そんな風に私に
思いをかけてくださった内のお一人が

橘鶫さん

タチバナ ツグミさん、と読みます。


少し的を外れた鳥好き」とはご本人の弁。

たしかに“ただの鳥好き”な方ではなく、

だからといって“愛鳥家”とも少し違うし、

この肩書きは言い得て妙だな、と思います。


noteで鶫さんの存在を初めて知ったのは
我らが味方、すみかさんのwithin 10 min. シリーズ。


初めはこの緻密に描かれた鳥たちの絵に興味をひかれ
感じるままにいくつかの作品を拝見しました。

コメントのやりとりなどを通じて
私が創り上げた鶫さんのイメージは

自然の中にある鳥の姿を

私たちの目に見えている姿の向こう側まで見て

紙に色鉛筆でもって描きとる人。

こんな感じ。

鶫さんは猛禽類(モウキンルイ)と呼ばれる
ワシやタカの仲間、つまり肉食の
ワイルドな鳥さんをよく描かれています。

絵なのに、その鳥たちの圧がすごいんです。

かわいい小鳥の絵もあります。


どれも羽毛の描き込みが細密ですごいのと、

瞳の表現、眼の表情が深いことこの上なし。


鶫さんの描く鳥さんたちの瞳を見るたび、
昔スティービー・ワンダーさんが歌っていた

You Are The Sunshine Of My Life

の歌詞の一節を思い出します。

途中、こんな歌詞があるんです。


“You are the apple of my eye”


直訳すれば

「君は僕の瞳の中のリンゴだ」

となるわけですが、これは比喩表現?で、
意訳して(というか常套句で)

「かけがえのない大切な人」

とかそんな風に訳すのだと、昔教わりました。


こんなことを思い出したのは、
鳥(とりわけ猛禽類)たちの姿を描きだすことは
鶫さんにとってとても大切なことなのだと
感じたからかなと思います。

鶫さんの瞳に映る、

リンゴ=とても大切なもの=イヌワシ。


そんな大切な絵の中に、
しかもその瞳のまっただ中に

…なんと、私を忍ばせてくれました。

とっても驚いたと同時にうれしくて、
私までもが空高く舞い上がらんばかり。

この瞳の中に在るべきは鶫さんだとも思いましたが
遠慮はしません。

ぜひ「ワタシ」ということにしておいてください!


この、鶫さんの描く鳥の瞳には
ほかにも実に様々な風景が
写り込み、映し出されています。

そういう豆知識を持ってから
この長い長い物語を読むと、
なにも知らずに読むのとは
また違った楽しみを見つけられます。

羽毛の質感が伝わってくるほどの
これだけ細密な絵を描いてらっしゃるので
中を見るまではてっきり絵の投稿とばかり思っていました。

ところがドッコイ、物語も主役です。

絵も物語も、お互いなくてはならない組み合わせ。


そしてこの、紡ぎ出す物語というのが
これまたすごくて。

既に84万字超え

一般的な文庫本8冊以上に相当するそうです。

だけど、ちっとも飽きが来ません。


途中から読んでも登場人物の背景がわかるような、
わかりやすいインデックス記事もあります。

この物語を読み始めたとき、私の中で
ある作家さんと鶫さんがリンクしました。

一人はルース マニング・サンダース女史。
(Ms. Ruth Manning-Sanders)

イギリスの童話作家で、世界各地の民話や
お伽話を収集された方。

子供の頃、なぜこれを与えられたのか?
誰が読むために家にあったのかわかりませんが

『こびとの本』『人魚の本』
『王子と王女の本』
『魔法使いの本』『巨人の本』

この辺りを来る日も来る日も飽きることなく
読んだ時期がありました。

たとえば『人魚の本』には、人魚にまつわる
世界各地の伝説やお伽話ばかりが収められています。

だから鶫さんの物語は差し詰め
『鳥の本』『鳥人の本』。

そんなものを作ってもらって、
そこに収まるといいななんて思ったのでした。


他にも、もう少し最近だと

『ハリーポッター』

の作家さんみたいだなぁとか。


一つ一つの文は短くてテンポよく、とてもシンプル。

易しい言葉ばかりを紡いでいるのに、気づけば
登場人物の心情だけでなく彼らの見ている風景や
暮らしている土地の様子、身に付けているもの、
街の人々の暮らしぶりや息遣いまでが
余すところなくカラー(色付き)で浮かんでくるのです。

挿絵は登場人物や風景ではなくほぼ鳥のみ(笑)
どこにも物語の背景を描いた挿絵はありません。


昔すごくヒットしたミヒャエル・エンデ氏の児童書

『ネバーエンディングストーリー』

同様、まるで自分がいつのまにか本の中の世界に
入り込んでしまっているような錯覚を起こすほど。

そんなこともあって、すごい方だなぁと思います。


たぶん、この物語は読み始めるまでが大変。

途中からでも読めるように合間合間に
まとめも作ってくれてはいますが、
物語の好きな方が読むなら
ぜひ初めからをお勧めします。

一度読み始めると沼にハマって、今度は
そこから抜け出すのが大変なこと請け合い!

この先(先だけど、きっとあっという間)、
涼しくなった秋の夜長〜冬のお伴に、
温かい飲み物を傍らにゆったり味わいつつ
まとめて読みたい物語。

夏休みのお子さんにもお勧めだなぁなんて
考えながら、そのうち電子書籍を読んで書く
読書感想文も出てきそうな時代だなと思いました。

空を飛びしものの一つ、鳥。

遥か高みから地上の私たちを見下ろしています。

この「俯瞰」「鳥瞰」という見方。

地上の世俗にまみれた私たちヒトには
なかなか難しい見方の一つだったりします。


特に家族、友人など近しい人との人間関係。


近ければ近いほど、一旦もつれてしまうと
ほどきかたが見えなくなるもの。

そんなときは鳥の視点で見る練習をすると
意外なものが見えてくることがあります。

いろんなことがこんがらがって
ややこしいなぁって関係に陥ったときは
ぜひお試しください。


動物のエッセンスが充実している
ドイツのコルテさん率いる「PHI」社には
鳥類のエッセンスもいくつかあります。

そのひとつ「ワシ」のエッセンスには

⭐︎精神面をクリアにし、様々な状況に対して
幅広い視野を持たせ、柔軟性を養わせます。

⭐︎人生における物事を
距離をおいた視点から見ることを可能にし、
生をより深く理解させてくれる助けをします。

こんな説明文がついていました。

まさに「俯瞰」「鳥瞰」のエッセンスですね。

逆に地上からでないと見えないものだって
当然ありますから、
なにごともバランスでしょうか。

今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございました。


追記:鶫さん、ありがとうございます!

#フラワーエッセンス #俯瞰 #鳥瞰 #猛禽類
#的を外れた鳥好き #橘鶫ワールド
#レンとカリンの物語

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?