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秋田番屋酒場

ようこそ番屋へ
ようこそ秋田県男鹿市へ

これHPに書かれてる歌い文句。男鹿半島の漁師料理と「なまはげ」をフィーチャーした炉端焼きのお店です。秋田駅西口を出てすぐにある郷土料理のお店。立地の良さと明瞭なコンセプトは、秋田初心者(今回で2回目)の僕には分かりやすかった。シーズン最終戦(2023.11.12 第42節 ブラウブリッツ秋田戦)のため前入りした夜、お邪魔した次第。

カウンター席

カウンター席に陣取ったら、イカの干物がお出迎え。とても雰囲気のあるお店です。写真では見切れてるけど、カウンターのコーナーで「なまはげ」が独り呑んでます。他のお客さんが映り込むので、構図から外してありますけど。なかなかの人気店らしく、満席状態でした。では、行ってみよう!

大吟醸 高清水

高清水 + 原木しいたけ焼き

一杯目は辛口でキリッと。選んだのは高清水の大吟醸酒。美味い。キレがあるけど、口当たりは滑らか。爽やかで香りもよし。いきなり本命に当たった感じで、ひとりゴチてました。そして、グイグイやってしまった。これ常温もいいけど、冷やして飲んだら最高でしょうね。

アテは、生しいたけ焼き。醤油を垂らすまでもなく、塩で頂くのが良し。しかも、その塩をなめながら、高清水を流し込むのが亦た良し。徳島は「しいたけ」農家が多く、ウチの近所にもあるから、味にはちょっとうるさいつもり。これ、そこそこのサイズ感ながら、瑞々しくて美味しかったです。

高清水 + 炙り〆鯖

あまりに美味しかったので、高清水をもう1合オーダー。次なるアテは、炙りシメサバ。大分で食べた関サバは、青魚とは思えないほど甘くてトロトロだった。秋田のサバは、脂身がほどほどで、歯ごたえがある肉厚感がよかったですね。わさびと絡めて、辛口の高清水で流し込む。我ながらグッドチョイスでした。出だしは上々。

刈穂 本醸造 銀風

銀風 + スズキ かぶと焼き

3合目も辛口で。継続性って大事。選んだのが「銀風」という本醸造酒。キレがあって、口当たりも爽やか。でも、オールマイティーさがある。これから本格的に飲んで食うぞという頃にピッタリのお酒ですな。これもアテをつまみながら、グイグイいけますね。もちろん冷酒で。

お伴は、スズキのかぶと焼き。いわゆるカマ焼きですね。塩焼きにして貰って、身をほぐしながら、ちょびちょびやる。皮はちょっと焦げたくらいで、なかの白身はほくほく。醤油は使わず、お魚本来の脂身と塩気を頂きながら、冷酒を流し込む。幸せでした。

秋鮭のちゃんちゃん焼き

ここでちょっと味の濃いものが欲しくなり。秋鮭のちゃんちゃん焼きをオーダー。秋田では10月~12月、鮭が河を遡上するそうですね。男鹿半島でも秋の風物詩のよう。古来、鮭は貴重なタンパク源、かつ捨てるところがない資源。土鍋の味噌味で、北国の郷土料理をありがたく戴きました。山形にいる雄大も食ってるんかな。北国の冬は厳しいだろうに。チームの活動が終わったら、徳島にもんておいでや・・・

純米吟醸 十五代彦兵衛

十五代彦兵衛 + 鱚の天麩羅

4合目で、ちょっと甘めにスイッチ。ここからはオープンな展開。意外性を楽しむ。選んだのは十五代彦兵衛。山形の酒場で、造るのが本当に難しいのは甘口の酒。そう教えられたもんだから、トライしたくなったわけ。これ確かに甘口だけど華やかな口当たりで、どんな食事ともバランスが取れそうです。

ここで秋田名物の「はたはた」とか「アサリの酒蒸し」かなと思ったけど、鱚の天麩羅をオーダー。この日は、塩や山葵で白身魚を食うのがテーマだったみたい。衣がサクサク、鱚の白身はホクホク。お塩で頂きながら、ちょっと甘めの彦兵衛を口に流し込むと、とても爽やかで、口福でした。

比内地鶏の竜田揚げ

彦兵衛のお代わりを頼みつつ、比内地鶏の竜田揚げもオーダー。これも美味しかったです。阿波尾鶏よりは小振りで、より身が締まった感じ。僕は普段あまり鶏肉を食べないタイプなんだけど、これはOKですね。かぶり付きながら、お酒をグイグイ飲み干していく。パワーを貰いました。

北あきた にごり酒

北あきた にごり酒

最後に「にごり酒」をオーダー。すっきりとした甘さで、決してむつこくないんですよね。米と麹の旨みが口のなかに広がる感じ。このカテゴリーを「醇酒」って謂うんですね。穏やかなコクを味わえる。これも常温か冷酒で頂くのがオススメです。にごり酒のイメージを変えてくれる一品。食前、食後酒としてもいいかも知れない。

店内はずっと昭和演歌が流れてました。酒の力もあって、段々と感情が引き込まれていって。BGMが五木ひろしの「山河」になった時、ついに我慢していた涙腺が一気に崩壊しちゃって。俺の大好きな曲なんです。ドライブ中も聞くし(運転しながら熱唱するし)、カラオケ行ったら必ず歌うんですよね。父と母を思い出してしまう。僕を育んでくれた徳島の山河への想いが、感情が、噴き出してしまう。カウンターで独り酒を呑みながら涙を流すビジター客。周りの人達、きっと変な人だと思ったろうな😁😁😁

きりたんぽ鍋

締めは、秋田名物の「きりたんぽ鍋」で。男鹿風にアサリが入ってました。とてもあっさりした風味で、お出汁を飲みながら、きりたんぽで米を食う感じ。とっても温まります。野菜もたっぷり食べられて、腹一杯になりました。でもさすがに、ひとりで鍋を平らげるのはエラかったな(笑)

着いた日は土曜で、気温は10.9/7.0度(最高/最低)。夜に外を歩いても、ちょっと涼しい感じだった。ところが翌日の秋田戦は8.7/4.3度と一気に冷え込み、かつ朝から雨に降られて、体感温度は0度以下でした。じっとしてると手や足が痛くなる感じ。試合後、びしょ濡れの体を乾かす暇もなく帰途に着くんだけど、レインコートや水を吸ったタオルマフラーがトートバッグに収まらなくて困った。笑ったのは、駅でポーチから財布を取り出したら、紙幣がびしょ濡れだったこと。カード払いしたから良かったけど。南国育ちには、めっちゃ過酷な環境でのシーズン最終戦だった。けど、また来年も秋田に行きたい🔥🔥🔥

今回の写真達は、
Shot with Nikon Z6 + Nikkor Z 40mm F2

注意

掲載した写真は、特に断りのない限り、すべて私が撮影したものです。目的の如何を問わず、無断使用、二次利用を禁じます。よろしくお願い致します。

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