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【福塚】K-Popにおけるグローバルマーケティング

こんにちは。福塚です。
先日の記事をアップした後、多くの反応とサポートいただきまして・・・とてもありがたいことです。ありがとうございます^^

さて、本日は先日のわたなべさんの記事に「NiziU」とキーワードがあったので、昨今のK-Popビジネスにおけるグローバル戦略及びマーケティングを僕の主観で語れたらなと思います。

先に謝っておくのですが、僕は個人的に分析するのが好きなだけで特に専門家ではないのでこの先の内容は温かい目で御覧ください(笑

そもそも・・・

K-Popってみなさんどのぐらい聞きますか?
僕個人としては、ほぼ毎日聞いているんですが、初めてK-Popを知ったのは約20年前です。きっかけはBoAでした。

(この曲、序盤がすごいんで序盤だけでも見てください・・・!

そこから今に至るわけですが、割といろんなグループや番組を通して「K-Pop市場」を見てきた方ではあるかと思います。そこで感じた海外戦略の移り変わりを本題としてお話できればと思います。

始めの一歩は日本市場から

韓国歌謡界では元々、日本のアニソンや歌謡曲、ジャニーズの影響を少なからず受けていて意識があったと見たことがあります。分かりやすいとこでいうと・・・「オジャパメン」ですかね(笑

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これは日本版(ダウンタウンのごっつえぇ感じ)ですが、
元々は韓国の3人組グループ ソバンチャ(消防車)の曲なんです。

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若干、雰囲気が少年隊の匂いがしますね(笑

この様に当初から、K-Pop市場はJ-Pop市場をベンチマークしていたと思われます。そして2000年代前半、いよいよ日本市場に登場するわけです。
(日本市場に進出するきっかけは日本における音楽市場規模が韓国と大きく異る点など様々な理由がありますがココでは割愛します。)

日本市場におけるK-Popビジネス

日本進出した特徴的なK-Popアーティストの走りは先述にも登場したBoAだと思われます。

所属事務所(SM Entertainment)は、彼女をデビューさせる際の位置付けとしてグローバルで活動・活躍出来ることを前提としてトレーニングをさせていたようで、このデビュー曲に関しては韓・日・中・英の4ヶ国語版がリリースされてます。(彼女のキャリア人生の中でもこの曲のみ)

彼女が日本に来て、LISTEN TO MY HEARTが大ヒットしてから、韓国アーティストが日本で活動できる土台が地固めされたように感じます。

彼女のデビューから約4年後に同事務所所属の 東方神起 が日本デビューを、同時期に韓国では後の日本でのK-Popを牽引する KARA少女時代 がデビュー。そこから約2年後には日本デビューを果たします。

ここから多くの方が知る、日本における「K-Popブーム」の始まりなわけですが、ちょうどこの裏側では先述のBoAが米国デビューを果たします。

ASEAN諸国以外での活躍とファンダムとの関係

2008年にBoAがUSデビューを発表、その後アルバムまで出し、大規模プロモーションを行うのですが結果としては大きく奮いませんでした。
(大物プロデューサーの参加、マディソン・スクエア・ガーデンでの大型広告、MTVとのタッグプロモなど)

なぜそうなったのか?
個人的には「ファンダム」がもたらす影響が大きく関係していると思ってます。

まぁ、要は「ファン」の集合体を指す言葉なんですけど、このファンダムのバイタリティというか結束力がすごくて。特にファンダムの中でもいろんなコミュニティグループがあって、そのグループごとに活動を行ってるんですけどその規模が日本のジャニーズファンや宝塚ファンとかとは比にならないくらいで・・・(そもそも日本でそこまでやるとただ迷惑って場合もあるんですけど。)

例えば、推しているグループ及びメンバーの誕生日や記念日に大型街頭広告を出すとか、ロケや撮影地へのケータリングの手配、ライブが行われる際には米俵を数十〜百kgで送ったり(韓国では日本で言う花輪の代わりに米俵を送る習慣があります)とやってることも、金額もえげつないことをしているわけです。

で、脱線しましたが、当時BoAのファンダムが形成されてなかった訳ではないのです。彼女にはデビュー以来「Jumping BoA」というファンクラブと共にファンダムは形成されてましたし。ただ、今日の爆発的なムーブメントを起こすほど、諸外国でのファンダムは形成出来てなかったのではないかと思います。(元に日本での知名度も下降気味で「まだ活動してたんだ・・・」とかよく耳にしますし。ちなみに韓国ではレジェンド扱い。)

Billboard HOT 200で127位まで奮闘はするもその後、USで目立った活動はなく・・・(泣

後、ソロ歌手の場合はキャラクター性がどうしても単一となりがちですが、そこで出てくるのが「グループ」な訳です。

先述の通り、2008年以降、ソロよりもグループでのデビューが台頭。
またデビューしたグループの中でも個々のメンバーのキャラクターを引き立たせる戦略に加え、多国籍なメンバー構成のグループも増えてきました。

韓国人はもちろん、アメリカにルーツがある韓国人、台湾やタイ、日本人とともに活動するグループが増えたことにより、ファンとよりコミュニケーションを取りやすくなったことで親しみ度合いが増したのではないかと考えます。

また、PSYの「Gangnam Style」が世界中にK-Popの存在をより強く示しました。

そもそもJustin Bieberが目をつけてバズったってのもあるんですが、当時世界的に流行っていた「EDM(Electro Dance Music)」という音楽ジャンルであったこと、PVの世界観が壮大で歌詞はわからずとも見て楽しめるコンテンツであったこと、アーティストのビジュアルにインパクトがあったことなども挙げられますが、キャッチーなサビという点も一躍を担っていたように思います。

この曲以降から少なからず海外、特に英語圏を意識している曲においては英語に聞こえなくもない歌詞の作り方、または一部英語詞のパートが含まれる曲が多くなった印象です。

また、以前までは韓国内、事務所で擁立している専任プロデューサーによる作曲が多かったのですが、この頃から海外アーティストにも楽曲提供する国外(米国や北欧)プロデューサーによる楽曲提供が盛んになり、より一層ターゲットエリアを広げた楽曲戦略が目立つようになったのではないかと。

そして近年では海外アーティストとのコラボが頻繁に行われており、より一層世界に「K-Pop」カルチャーを広げる一因となっていると感じます。

BTSがLAで行われた"Billboard Music Awards"、BLACKPINKがカルフォルニアで行われた"Coachella Valley Music and Arts Festival"でパフォーマンスした際、客席には彼ら、彼女達のペンライトを持つファンがたくさんいたのですが、それこそが「ファンダム」の巨大さを物語っていると感じました。
(そのグループの単独ライブではないので、会場ではペンライトなど販売してないにも関わらずわざわざ持っているんですからすごいことですよね。)

そもそもなぜファンになるのか?

答えは前回のわたなべさんの記事にも書いてありますが、恐らく「透明性」。そして「共感性」だと思います。

韓国ではよく、デビューしたばかりのアイドルのリアリティー番組を制作するのですが、「彼らも自分たちと変わらない普通の子なんだ」というシーンも交えて発信することで、視聴者に好感と共感をもたらし、同時に透明性をアピールできるのではないかと考えます。

そういった施策が今ではYouTubeでの番組制作に幅を広げ、最近ではNETFLIXからドキュメンタリーも。

最後に・・・

すいません、つい長々と・・・3,000文字超えてる・・・(笑

すごく無理やりまとめてる気もしますが、こういった「透明性」「共感」「好感」といった概念は如何なるものにも通じる考え方で、それらを勝ち取る(言い方が正しいかどうかはおいといて)ことで、より多くの人に知られるキッカケが生まれるのだと感じます。

こういうのがUGCにつながるんだろうなと。
実際今僕がこの記事書いてるのもUGCですし。

読んでいただき、ありがとうございました^^

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