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手帳と「メメンとモリ」のこと

毎年この時期になると、手帳選びに勤しみ他のことが疎かになる。

長年思い続けてきた。

今年こそ完璧な手帳にする。

何十年もそうして時を過ごしてきたが、薄々気が付いている。

完璧な手帳など完成しないことを。

数多くの手帳と出会い、お別れしてきたが、その中で唯一、書かずにいられない手帳がある。

ジブン手帳だ。

ジブン手帳の一日1ページの2冊セットになっているもの。

天気や体調を囲むだけで記す事が出来るし、月間にガントチャート欄もあるし、月間のまとめ欄もある。

食事も記載できるし予定と行動を別枠で記入も出来る。

ここに今日を記さないと、気持ち悪くて明日の隙間が生まれない。

書くことで忘れる。
書くことで覚えておける。

その両方をやることで、頭も気持ちもスッキリとして、明日へ向う事が出来る。

これからの予定も大切だが、それよりもどう美しく今日を記すか、の方が私にとっては重要だ。

予定と目標、行動と達成。

そこに感情や日々の欲求を書き加えて、何に時間とお金と労力を使ったのかを記しておきたい。

それを見える化していつでも思い出せる様にしておきたいのだ。

ジブン手帳で物足りないのは、一日の記録は完璧に出来たとしても、それを一覧で見ることは出来ない。

そうなると、一覧で見るためにジブン手帳をまとめる手帳が必要となってくる。

そこで高橋さんの三年連用手帳に手を出した。

三年連用手帳の良い所は、来年にも必ず見るから忘れないし、行事や出来事を一覧で見ることが出来る。


大体の事は忘れてしまう。

どんな出来事があって、何を思って、何が欲しくて、それをどうしたのか?

冷蔵庫はいつ買い替えたのか?どこでいくらで買ったのか?何故買い替えることになったのか?

携帯もしかりだ。
何かしらの理由があって変えたに違いない。

その時は、絶対だと思っていた理由も喉元すぎれば何のこだわりだったのかも思い出せない。

これまで難しく考えすぎていた生きる事も、手帳を買っている内に実にシンプルなものだと気がつく。

生きることは、現れた欲や願望を行動という形に変換すること。

ヨシタケシンスケさんが「メメンとモリ」で生きることは、
「思っていたのと違うって驚くこと」
と表現していたけれど、そんな考えが思い浮かぶなんて、やっぱり人の心を虜にする作家さんだと思ったし、その方が俯瞰で生きることを捉える事が出来て、救われる気がする。

平凡な私は欲に翻弄され、達成感を求め心に鞭打ち毎日を過ごしている。

まぁ、楽しくはないよね。

もしかしたら、思っていたのと違うを無くしたいから、せっせと手帳に書き込んでいるのかもしれないなぁ。

思っていたのと違うってビックリして喜んだり、悲しんだり、幸せだったり、不幸だったり。

その繰り返し。

どんな出来事が起こっても、想像とちがってたって思える心の余裕が大切なんだろうなぁ。

想像と違ってた、、、を最小限に稽めたくて手帳と悪戦苦闘している私は、何だか滑稽だ。

ヨシタケシンスケさんの絵本は、息が詰まる世界から引きずり出してくれる力がある。

真面目に、突き詰めて考えるより、広く想像力を働かせて、多方面から物事を捉える方が心にゆとりが生まれる。

1つの道しか見えていない幼い子どもに、もっと無限の道があるよ、、、と教えてくれる絵本でもある。

大人が読んでも、子どもが読んでもクスッと笑えて、何かを感じる素敵な作品ばかりだ。

私は、「このあとどうしちゃおう」がお気に入りだ。

ヨシタケさんのLINEスタンプも衝動買いしてしまった。

何度も読み返したくなる絵本。

手元に置いておきたい絵本。

自分の表現で人の心を救えるって、最高に尊い。

ありがとうm(_ _)m






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