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アメリカのリベラルアーツカレッジを知ろう!

はじめに

こんにちは、avocadoです。今日はアメリカのリベラルアーツカレッジについてフィーチャーします。自分も受験生の時結構いろいろ調べて研究大学との違いやそれぞれの"色"の違いを感じ取るのに苦労したので、なるべく簡単に各リベラルアーツ大学の特徴を書いてみたいと思います!

リベラルアーツカレッジと研究系大学の比較

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まずはそもそもリベラルアーツカレッジが研究系大学とどう違うのかについて説明します。リベラルアーツカレッジは4年間で学士が取れる小規模の大学で、大学院生はいません。生徒はどの大学も1000~2000人くらいしかおらず、同じ学年であれば大体顔と名前が一致するくらいであまり多くはいません。一方で研究系大学は学士と修士、博士が取れる総合大学で、通常学部生が7000~30000人と院生が3000~10000人います。総合大学は大学によって規模が全然違うので一概には言えませんが、同じ学年の全員と会うことはまず出来ないと思います。

専攻の種類もリベラルアーツカレッジは少なくて、総合大学は多いです。医学/工学などのプロフェッショナルな学位は総合大学にしか存在しておらず、そのような科目をリベラルアーツカレッジで勉強するためには教養科目の中から組み合わせて自分の進路に近い授業選択をする必要があります(医学/工学を目指す生徒はそれぞれ生化学(Biochemistry)/物理を中心に勉強して大学院で学びたいことを学びます)。同じ生物でも、リベラルアーツカレッジには生物と生化学だけなことが多いですが、総合大学ではそれらの他に分子生物学、環境生物学、微生物学、生物工学、などなどかなり専門に特化した専攻を選ぶことができます。まとめると、リベラルアーツカレッジでは選べる専攻の数が少なく教養科目が中心ですが、総合大学では専門性の高い専攻を学部生のうちから勉強できる、という特徴があります。

研究系大学の授業はイントロレベルのクラスだと100~2,300人の生徒が受ける講義型の授業が中心ですが、リベラルアーツカレッジの授業はイントロレベルであっても1クラス30人以下で、ディスカッションベースの授業が中心です。教授との距離感も研究系大学だと親しくなるのは難しいですが、リベラルアーツカレッジでは教授も親身になって話してくれます。

よく言われているのは、研究系大学は最先端の研究に力を入れているので研究の機会は多いが、そのポジションを獲得するためには院生や他の優秀な生徒との競争に勝たないと得られない。一方でリベラルアーツ大学の重点は学部生の教育にあるので最先端の研究をすることはできないが、意欲があれば教授と1対1で競争なしに(少なく?)研究できる、という違いがあります。また研究系大学では専門的な知識を得られて就職にそのまま使える一方、リベラルアーツで学ぶことはディスカッションで得られた批判的思考力だったり地頭力であって、就職にそのまま使えはしないが一生役立つ、と言われています。正直まだそこまでよく自分も分かっていませんが、大学のスタンスが全く違うのでそもそも比べる事も難しい、ということを理解していただけると嬉しいです。(世界大学ランキングにリベラルアーツカレッジが載っていないのもそのためです、本来研究系大学とリベラルアーツカレッジは比較対象ではないんです!!)


以上リベラルアーツ大学と研究系大学の比較でした。ご精読くださりありがとうございました。

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