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脳動静脈奇形の治療体験談⑩~開頭手術~

どうも、ざいあんです!

今回は脳動静脈奇形の治療での2つ目の手術となる『開頭手術』の時のことを記載します。


1.手術直前

朝9時、手術室に到着すると、また複数の先生たちが待ち構えてました。
カテーテル手術の時から膀胱留置カテーテルは付けたままですし、事前の検査も昨日の手術前に実施済なので、準備も着々と進んでいきました。

先生も「寝てる間に終わるから」と話してくれていたので、不思議と手術前の恐怖も少なくなっていきました。昨日のカテーテル手術も気付いたら手術後になってたし、今回もアッいう間に終わるのかもしれない、そう思ったら少し楽になりました。

「さあ、これから全身麻酔をしていきますからね」
その言葉と共に、僕は眠りにつきました。

2.手術直後

どれだけの時間が経っているのだろう・・・目覚める前、「一体僕は誰なんだろう・・・」と彷徨っている「ざいあん」以外の人格になっていました。その後、『ざいあん』という人格を無理やりに押し込まれ、無理やりに人格形成をさせられるような、そんな感覚と共に目覚めました。

目覚めた瞬間、体中に電撃が走ったような激痛、「うわぁ!!」と叫んだと思ったのに全く口元、いやそれどころか身体中の感覚が全く無く、うっすら右目だけが見えました。

僕はカテーテル手術含め、過去2回の全身麻酔の経験がありますが、どちらも「麻酔しまーす」の直後に「はい、手術終わりましたよ」の場面に切り替わっていたので今回も同じと思っていたのに、、、本当に大違いでした、、、正に一度死んでから生き返ったような、、、そんな感覚でした。

ちょっとずつ頭の感覚だけが回復してきたタイミングで、呼吸をするように指示がありましたが、その呼吸がまた辛い、、、無理やりにでも吸って、無理やりに吐くことをしないと出来なくて、続けなければ息苦しい、そんな感覚。「呼吸するのが辛いんですが・・・」と先生に尋ねると、「全身麻酔の時は呼吸器でしたからね、直に回復しますよ」とのサラッとした反応でした。

身体は触られたところだけが感覚を取り戻せました。触ってもらえなかったところが一部あり、身体が裂かれたような不快感があったので、周囲の先生たちに「感覚がないです!触ってください!」と叫びました。僕の頭がパニックの状態のまま話していたので、先生たちも「???」と首を傾げていました。

「感覚」の話ばかりしてましたが、『開頭手術』を行ったからによるものであり、感覚を司る脳はそれほど大事な器官なんだと再認識しました。

次回は手術後の最初の夜について綴ります!
また見てくれると嬉しいです!

それではまた!

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