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Effectorz───エフェクターズ

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スリップストリーム小説連載。突如、地球上の6都市に出現したゾーン。人智を超える異常現象で人が住めなくなったその土地は、人類の科学力を凌駕する様々な物質を生成し、世界の秩序は塗り替… もっと読む
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記事一覧

【Effectorz】case1.案内人(3/3)

   東欧料理店『ティトー』特別応接室・日本 「じゃ、そろそろ来訪と来訪者について、教え…

【Effectorz】case1.案内人(2/3)

   極東ゾーン南西<運動麻痺地区>  沙那もそうだったが、夜のゾーンに初めて入り込んだ人…

【Effectorz】case1.案内人(1/3)

   東欧料理店『ティトー』特別応接室・日本        緋崎 一都(ひざき かずと) …

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【Effectorz】イメージ画像集1

【Effectorz】序章・瓦礫の楽土(3/3)

   極東ゾーン北東地区、日本  彼らの存在をまず知らせたのは、その音だった。  フライ…

【Effectorz】序章・瓦礫の楽土(2/3)

   軍産共同体・上東京市研究所管制棟、日本    谷地戊 閏(やちぼ じゅん) 36歳 …

【Effectorz】序章・瓦礫の楽土(1/3)

僅かばかりの勇気と信仰心しか持ち合わせない我々にとって、 ハッピーエンドは読者を悦ばせる商策でしかない。我々が信じているのは 天国ではなく地獄である。 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『四循環』  眼鏡を通してみるその風景は、無人で寂れた普通の街並みだった。  アスファルトが日光を反射し、遠くを見ると逃げ水か大気の揺らぎの様なものも、偏光のサングラスを通して確認できた。  道路は進行方向、地形に沿ってなだらかに登っている。道の左右には商店街の廃墟。その背後には大小の工場や工場、そし

【予告】連載予定・Effectorz(エフェクターズ)

 眼鏡を通してみるその風景は、無人で寂れた普通の街並みだった。アスファルトが日光を反射し…