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12.ガイドには載らない風景

 リスボアに二泊。初日が時差を抱えた中途半な午後遅い始まりだった為、夕食は小休憩後、散策を兼ねスーパーマーケットを探しそこで食材を調達した。市場やスーパーマーケットを覗くのは他所行きの顔ではない地元の方々の生活が垣間見え楽しい時間でもある。ヨーロッパのスーパーマーケットの多くがアメリカのように大型店舗ではないことも有難い。
 Wineが兎に角テーブルワイン価格でも十分に美味しいことはヨーロッパ旅行での恩恵。現地で5ユーロ前後のWineが日本では1500~1800円のテーブルワインになることを考えると伝わるのではないか。
 パンの美味しさは云うまでも無く、乳製品、ハム・ソーセージ等加工品の種類の多さ、そして、二週間程度の滞在であっても食べ物が大味ではないことも救われる。
 日本では何故かこじゃれた感を押し付けられてお高いキッシュがごく普通に玉子焼き感覚でお総菜コーナーで量り売りされていたのを見つけた時はナイス!それも、日替わりで具材が変わった。キッシュ好きの私にとっては全く予想外のポルトガル恩恵に授かる。
 スペイン・バルでの注文感覚で指さしで地元の惣菜を購入しWineでお夕飯、とこれはこれで旅行の一風景。

 スーパーマーケットで驚いた風景は干しタラの陳列と購入過程。
 日本同様海の傍にある国ながらどうしてこれほど多くタラを「乾物」にして売るのだろうかと疑問が生じる。本当にどこでも見かける。椎茸等が乾燥させることで更なる味を加え調理法を変える世界と同じなのだろうが。
 一尾ごとのラッピングもなく大雑把に山積みされて売られている姿にも日本では見られない風景で驚くが、購入に際し女性が乾燥タラのしっぽを持ちかなりしっかり棚等に何度か「叩きつけて」品物を吟味している姿に一瞬唖然としてしまった。乾燥具合を確認していたのか?タイムリーといえばタイムリーな場面。

 

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