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2:虹の始点

 北海道のような広大な土地に住んではいない為、日本で虹を見ることがあっても建物に遮られそれは上部の一部でしかない。初めての Maui 訪問で先ず感激したのは生まれて初めて虹の始点、つまり始まりの point を見られたことだった。
 手が届くところにかかっている訳ではないがあまりの大きさは反対に虹を近くに感じさせる。
 虹の原理も解っていながら、一日に何度も空に架かる七色の橋は滞在中見飽きることがなかった。

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 Maui へ行く時はいつもの旅行より少し多目の本を持参する。そもそも慌ただしく点から点へと様々な処を観光する為ではなく、避寒とただただ寛ぐ為に来ている。波音を聞きながら本を読む至福。ホテルのプライベートビーチなので人工的な騒音も雑音もない。

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 陽が沈んでいるのはハレアカラの山の端。本を読むには光量が不足する頃、何度も見ていたにも拘わらず夕陽の綺麗さに魅了される。この夕方も一旦皆がそれぞれの事を中断し「夕陽が落ちていく」の様子をショートムービーを観るかのように楽しんだ。
 それにしても自然の scale があまりに違う。ヤシの木はビル4,5FLの高さは優にあり、決して日本の日常生活では見慣れていない風景でありながらも心地良い空間には躰がすんなりと馴染む。



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