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「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」

原題:How to Train Your Dragon: The Hidden World
監督:ディーン・デュボア
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2019年 104min
キャスト:ジェイ・バルチェル、アメリカ・フェレーラ、ケイト・ブランシェット、ジェラルド・バトラー、松重豊

 シリーズ完結と云われている作品だが、私はこの前の二作を観ておらず、且つ、原作にも触れていない為かなり偏ったレヴューとなる。
 これまでに何度も書いているように、原作と映画作品に違いがあることに関してはそれを全く問題としていない。原作者が映画監督も兼任であるなら、敢えて表現媒体が異なったことで何を変えていくのかは興味があるが、今のところそうした作品に出会ってもいない。

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 作品が小中学生対象かと全く選択肢にも上がったことがなかった。
 今回、初めて鑑賞しそのあまりにきれいな映像に引き込まれてしまった、と同時に一作から、それも字幕で観たかったと後悔したほど。
 その質感はPCで観る予告では再現できていない。自然界のきらめき、飛翔するスピード感、人間の髪、ドラゴンらの皮膚や瞳など、そのライティングの自然さに見入ってしまう。

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 大人を対象とした作品ではないことを考慮すると、ヒックの成長と共にドラゴンら成長も無理が無く描かれ、話の展開についていけない事態は避けられる。

 先達てのルパン三世の3DCGとは受けるものが全く違った。3DCGが技術としてそれ自体が売り物になるのではなく、例えば、絵画においての様式を油彩を択ぶのか水彩を択ぶのかに似て、この作品では3DCGが効果的だった。
 エンドロールがまた各役割をアニメーション化してくれ、大人にもきっと受けがよかった筈。
★★★☆
*TOHOフリーパス鑑賞

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