【入院1日目】滑って転んで右足バキッ。
お久しぶりのAVEです。
タイトルどおり自分でも聞こえるくらい激しい音と共に右足が折れてしまい、しばらく入院することになりました。
というわけで、入院記録をつけていこうかな、と。
(書いているのが5日目なので、すでに曖昧な部分があるかも)
いつもの土曜日のはずだった
毎週土曜は劇団主催の演技講座があるので、早めに稽古場の鍵を開けるために家を出た。いつもどおり定点撮影をアップして、少し雪が降っていたので折りたたみ傘を片手に歩く。
すすきのを抜け、いつもよりは行列の少ない信玄を横目に東屯田通に向かう。サンドリアが空いていたら昼ごはんはサンドイッチだ。
そんなことを思いながら東屯田通に入ったところで、歩道を塞ぐように停めている路駐の車。傘を差していたこともあり車の往来に気をつけながら、車道側にかわそうとしたところ…
足元が滑った。
「バキッ!」
自分の足から聞いたことのない、でも折れたに違いない音がした。
そのままうずくまり、右足がおかしなことになっていることを認識した瞬間、自分でも驚くほど冷静にスマホで119番通報。時刻は13時12分。
えびそば一幻を目印に救急車を呼ぶ。15分ほどかかるらしい。
倒れたのを見ていた目の前の床屋のおじ様が声をかけてくれたので、荷物を運んでもらい、負傷兵のように右足を引きずり匍匐前進でお店の中に入れてもらった。
とりあえず劇団員に連絡をして行けそうにないことを伝えねば。13時17分。
救急車が来た時に見つけられないと困るので、もう一度119番して店の中にいることを伝える。13時21分。
待っている間に色々なことが思い浮かんだ。
運よく骨折ではなく捻挫程度ならどれくらいで復帰できるだろう。
仮に骨折だとしてもギブス固定なら動けるか。
来週末にも予定している2人芝居の本番は。
4月から稽古、6月の公演に間に合うのか。
そんな思いがぐるぐるしている中、救急車のサイレンが聞こえてきた。
20年ぶりの救急車
救急隊員に抱えられ、救急車に乗せられた。
20年前にバイクで事故った時は意識が飛んでしまい、誰かが呼んでくれた救急車に乗せられたが、今回は自分で転んで自分で呼んだのである意味初めての経験。
免許証を見せ、症状などを聞かれる。
その後、すぐに発車するのかと思ったら、搬送先の病院がまだ決まっていないらしい。
当番の病院は幸いなことに近場のNTT病院だったのだが満床で入れず、もう一つの当番である清田整形外科までの搬送になった。
走り出す救急車。
悪路の振動で揺られるたびに激痛の走る右足。
どこを走っているのかわからないが時々「救急車通ります。道を開けてください」という、よく聞くフレーズが聞こえてくる。
私はまだ足だけで命には別状がないだろうから多少のロスは仕方がない、と思えるだけの余裕があったが、病状によっては一刻を争うだろう。
救急車の中で母に電話をかける。「転んで骨折して入院かもしれない」そう伝えた。
バイク事故の時は「電話できるくらい元気で生きてるから大丈夫だね」と笑いながら言っていた母。普通に心配された。14時ちょうど。
30分くらい走ったろうか、搬送先の病院に着いた。
検査から入院まで
病院のストレッチャーに乗り換え、まずはレントゲン室に運ばれる。
明らかにおかしなことになっている右足を撮影。
車椅子に乗せられ診察室の前で呼ばれるのを待つ。
少し時間が経つと、右足が痛さのせいか震えてくる。
震えている足を両手で抑えるが、震えも痛みも治まるはずもなく、診察を終えた子どもに「このおじさん大丈夫?」と心配されるような視線を送られ、苦笑いで返す。
やっと診察室に呼ばれ、救急担当の医師から説明を受ける。
目の前に映し出されているのは先ほど撮影した画像。
折れてる。
脛骨と腓骨が明らかに折れてズレている。
少なくとも手術が必要なので、このまま入院して、週明けに担当の先生と方針について話すことになると思います。そう言われた。
ある程度予想はしていたが思っていたよりも状況は悪い。
まずは明日、予定していた休日出勤が無理なことを上司に伝え、調整をお願いする。
しばらくのんびりできる、そう思ってしまった自分もいたのは事実。
診察が終わり、右足を固定した状態でそのまま病室へと移動。
トイレが目の前の2人部屋、窓際のベッドへ横たわる。
不幸中の幸い
ベッドで必要なものなどの説明を受け一息ついたところ、別件で休日出勤していた先生が「担当になるだろうから」と言って顔を出してくれた。
その場で症状を確認して、ズレている骨をできるだけ戻しておこう、とレントゲン室へ運ばれ、右足を引っ張ったりなんだり、とにかく激痛で笑いが止まらない。
処置後に改めて足を固定し、ナースステーションへ移動して手術の話へ。
「月曜夕方に枠が空いてたから手術しましょう」とあっさり手術が決まる。
そこを逃すと早くても木曜日以降にしか手術できない、という話だったのでたまたま先生が来てくれてよかった。
しかも聞いた話によると、私でベッドが埋まってしまったらしく、これ以降の救急は受け入れできない、と。
近場の病院に運ばれなかったけれど、運良く病院も手術も決まって結果よし。
入院生活の始まり
というわけで入院が決まったので、たまたま明日来る予定だった妹と、実家の両親に必要なものを伝える。
1人で暮らしているとこういう時不便だよな、と思ってしまうが仕方がない。
着替え、洗面道具など必要なものをあれこれ伝え、自宅から持ってきて欲しいものもどこにあるかを添えてお願いする。
これから時間はたっぷりあるだろうから、久しぶりにのんびりしよう。
手元にスマホとiPad、充電器はあるし、病室にWi-Fiもある。
あぁぁ…長閑な入院生活が始まる。
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