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紫陽花

5月 朝はヒンヤリ。となりに建った校舎が我が家の日の出を遅らせるから、出窓の花に光は届かず。恨めしく思いつつ、ルッカで買ったポットでコーヒーを入れる、そんないつもの朝。
あちこちの道や空が混む映像。“ここ”を離れる人々の大波、軽くなった“東京“から萌えだす緑や遠く突き抜ける青空に心の衣を解放できる、そんな、いつもの5月の、その気分。少し苦めに出たエスプレッソ。ふと、あっマニキュア塗り直そう!…まだ7時前、わたしの朝はものすごく優雅だなぁとほくそ笑む。ん?ようやく校舎の屋上を削るように朝日が届いた。

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