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サクラの乾燥作業

5月中旬にもなるとサクラの季節は終わり、新緑がきれいな頃。


ハーブとしてサクラを活用する場合はこの時期に色々と作業があります。

岐阜県飛騨地方でも特に積雪の多い地域ではゴールデンウォーク頃に八重桜が開花します。満開となり、葉も出てきたという連絡をもらい収穫に行ってきました。

サクラの葉

サクラの葉を食すことができるというのは、桜餅の塩漬けした葉から創造することができますよね。

乾燥したサクラの葉は食材として見かける機会はほぼない気がします。

実際に、乾燥されたサクラの葉の香りを嗅いだことはありますか?

サクラの種類にもよりますが、塩漬けした葉と同じ香りがするんです!

大島桜と八重桜。
この2つのサクラの葉を乾燥させると塩漬けにしたものと同じ香りを放ちます。
実際に塩漬けにする桜もこの2種。
よく見かけるソメイヨシノはあまり香りがしません。

香りのもとは「クマリン」という成分。
生えている葉はそのままではこの成分は現れず、塩漬けまたは乾燥させることで取り出すことができるというもの。
クマリンが含まれている植物であれば、乾燥させると桜餅のような香りがします。


収穫

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時折り風が吹き、桜吹雪を浴びながら梯子にのぼっての収穫。

田舎育ちの割には、周りは住宅地の中で育った私は木登りの経験も少なく自然と戯れた幼少時代を過ごしたわけではありません。ほぼ初体験の中で、ドキドキワクワクしながらのぼってみました。

虫嫌いの私は長袖・長ズボン、マスクに軍手まではめて完全装備!ヘルメットをお借りしたので全身がほぼ覆われてひと安心。

最初は毛虫に警戒しながら、花と葉の付き方を見つつ大小さまざまな葉を収穫。どんな葉が良く香るのか、また乾燥させたときどのような状態になるのかの調査も含めていたので場所を移動しながら1時間ほど作業しました。

いつの間にか虫の存在など忘れて、鶯の鳴き声をすぐ近くで聞きながら没頭していました。ありがたいことに虫は2匹しか見かけなかったので最後まで楽しく収穫できました。


乾燥

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収穫するときは小さな葉のほうが香りがしました。
乾燥させるとどうなるのか、さっそく日陰でざるの上にのせました。

昼間は20度くらいの気温でも朝晩は10度を切るので、乾燥スピードは遅めでした。

2日目、ランダムにざるにのせていたものを1枚1枚、葉の感覚をあけて乾燥させることにしました。

5日目、近くまで行くとほんのりと桜餅のような香りがしてきました。

6日目、2メートル離れて所でも香るように。

今回は9日間で乾燥終了

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花もどのように変化するのかを知りたくて少しだけ収穫。

蕾のほうが濃いピンク色をしていますね。

葉の大きさによる香りの度合いに大きな差はありませんでしたが、多少小さな葉のほうが香りが強い気がします。


活用方法

さて、乾燥させたサクラの葉をどのように活用するのか。

もちろん、ハーブティーにします!

ブレンドして販売します。

お楽しみにーーー!



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