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幽霊の話3 幽霊話じゃなくて不思議話。

 皆さまこんにちわ。
さて今回は出なくなった女性の幽霊の代わりに出てきた不思議なモノのお話です。どちらかといえば何だろう、、妖怪に近いのかも知れません。ま、正体不明なものですね。

 ある夜中にいつもの気絶寝落ちしていたら遠くの方から近くの方に行ったり来たりしている影のようなものその気配で目を覚ました。それは羽で羽ばたいている訳でもなく、跳躍しているモノでもない。限りなく暗い部屋に窓のブラインド越しに薄く差し込む街灯の光に照らされた時、全く不思議なモノだった。例えて言うならものすごい小さな真っ黒な龍のようなニョロっとした長くもない黒い光沢のある変なもの。何だ?と思いそれが近くに飛んできた時に(そう、音もなく飛んでたのです)シュッと瞬間的に掴んだのです。長さは15センチくらいの黒いもので柔らかいグミのようなモノでうねうねと動いていた。
別にかじられることも何か刺される訳でもなかったけど、気持ち悪さ半分、興味深さ半分と言う状態でどうしよかと、、そうだ!テレビ局に売り込もう!なので何かに入れて保管しないと、、台所で蓋の付いた入れ物を片方の手で掴んで蓋を開けた途端、その黒い変なモノの感触がいきなり消えた。
どう見ても消えた。当時の部屋はマンションでネズミやゴキちゃんも出ない部屋で小動物は可能性が無い。飛ぶような昆虫も居ない部屋の中の出来事で、口の開いた入れ物を持ったままもう片方の手のひらを見つめている自分が居た。

 実は少し前から夢の中で蛇が出てくる夢を頻繁に見てて、その気持ち悪さと怖さで何度も飛び起きていた。所謂悪夢というやつか。
それが影響したのかどうかは分からないが、そんなのが出て来たのか?いくら考えても夢ではないものをギュッと掴んだあの感触は今でも手に残っている。

 皆さんはオケラって知っていますか?金がなくなった!のオケラじゃありません。昆虫というのか昔は畑でちょっと土を掘れば出てきてたモグラみたいな形の小さな小指大の昆虫です。今は都会で土をちょっと掘るということはまず無いので見たことが無いかも知れません。そのオケラを逃さないように手のひらで掴むと指の間からあの可愛い手でムニョムニョと土をかき分けるように逃げようとするのです。

 数ヶ月後、あの黒いものの感触が強く手に残っていた時に第二段に巡り合う。また飲み過ぎで気絶寝落ちな状態の時に今度は床面に何か歩いている。
黒いカールおじさんのような麦わら帽子を被って竹ぼうきのようなものを担いだ手のひらの大きさくらいの何かが歩いている。そしてそれがてくてくと植木鉢の周りを回ってウロウロしているのです。それを薄目で追いかけながら前に準備をしていた広口の入れ物はどこに置いたかなぁと思い出して、小人のようなものが歩いてきた時に目をぱっ!と開けて瞬間に捕まえた。
その目を開いた時、間違いなくびっくりしたように口が開いたのを見た。
そして入れ物に入れようとしている間、あのオケラが脱出しようとムニョむにょとした様や丸く握った親指と人差し指の間から上半身が出た状態で抜け出そうとしていた。そして入れ物に入れようとした瞬間に手で掴んでいた感触が消えた。

 いまだにどんな記憶を辿ってもこの二つの出来事は理由付けできなくていまだに謎のままです。たまに友人に話を聞いてもらうと「勘違いじゃないの?」「夢でも見てたんじゃない?」と言われるがあの手のひらの感触は忘れられないのです。不思議なお話でした。

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