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Mackerel38 NFT|アバランチがweb3事業をはじめるまでの記録 Vol.3

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簡単すぎるあらすじ:

アバランチは広告制作会社として25年を迎えた節目の年に、Web3事業という、まだ不透明で広大な海原に足を踏み入れることになりました。

まったく関係のない話だが、わたしは方向音痴である。東西南北の感覚も全くない。

自分が立っている場所がどこなのか、付き合って3年目になるiPhone12proが示してくれない限り、わたしはどこにも歩き出せない。

もしネットのない時代に生まれていたら……多分一日中梅田駅で迷い続け、おしゃれな路地裏のお店なんてものには一生たどりつけない自信がある。
 
今日の天気も、乗るべき電車も、
友達がどこに何時に着くかも、
情報も、思い出も。
全部この6.1インチの中にある。
冷静に考えるとちょっと引くレベルである。
 
これだけデジタルを駆使して生きているんだから、自分はデジタルのすべてを活用できている、すべてを知っている。と思ってもおかしくないが、恐らく今普通に生活しているひとのほとんどが「たった数パーセント」程度しかデジタルを活かせていない。
 
と思わされるのがweb3というわけである(?)。
 


無駄に長い前置きを書いたのは、今回の本題をどう書き出せばいいか全くわからなかったからだ。既に心身共に迷子なので、まずweb3とはなんなのかを一度振り返っておきたい。


「web3」
分散型インターネットの時代。
ブロックチェーン技術(暗号技術を用いて取引履歴を 1 本の鎖のように繋げて記録することで、改ざん不可能なデータ保存を実現する技術)を活用することで、web2.0が抱えるリスクや問題を解消できると期待されている。


前回言ったことをそのまま言うと「今のままじゃあかんから変わろうと思うねん」ということである。知らんけど。


今日話したいのは、前回の終わりにふつふつと沸いたわたしの疑問、「で、結局web3事業って何をするんですか」である。
 
 

「web3事業をします!」というのは
「ラーメンが好きです!」と言うようなものだと思う。
 
一体何を言い出したのかと思うかもしれない。
自分でもこれが例えとして成立するのか悩んでいるが、一旦聞いてほしい。
 
 
ラーメンは今や一大カテゴリである。
テレビでも「動物・赤子・ラーメン」は視聴率を獲得する三大企画だと言われていた。 

かくいうわたしも、ラーメンのために働いているといっても過言ではないほど一時期ラーメンしか食べていなかった。


だが、この「ラーメンが好きです!」という言葉は、あまりにも大事な要素を省きすぎていると思う。
 
「(トンコツは食べないけど、塩)ラーメンが好きです!」
「(あっさりよりコッテリした)ラーメンが好きです!」
「ラーメン(というよりつけ麺)が好きです!」
「(天一以外は食べないけど)ラーメンが好きです!」

 

つまり、ラーメンは大カテゴリであり、
ラーメンというひとつ屋根の下に、
味や提供スタイルの異なる様々なコンテンツが存在している。
 

豚骨ラーメンが好きな人と、塩ラーメンが好きな人は、同じ「ラーメン」が好きな人であって、しかし決定的に同じではないのだ。
なんかすごく哲学みたいなことを言ってる気分になってきた。
それと同時になんだか今とても恥ずかしい。
バカがバレた気分だ。
 
 
言いたかったのは「web3事業、だけじゃ何のこっちゃわからん」ということである。
 

そこで今日話したいのが、「NFT、DAO、DeFi」である。


あ、ここからが本題です。



これらはWeb3に関連するトレンド技術のことで、
それぞれに
NFT(エヌエフティ/非代替性トークン)
DAO(ダオ/自律分散型組織)
DeFi(ディーファイ/分散型金融)
 という名称がある。
 

ひとつずつ見てみよう。


「NFT(Non-Fungible-Token:非代替性トークン)」
アート作品や音楽作品、イラストなどのあらゆるデジタルデータに、暗号資産に用いられるブロックチェーンを組み合わせることで、作品としての唯一性を持たせる技術。
デジタルデータの所有権を公的に証明できるため、NFTの活用で取引に透明性が生まれる。



これはわたしでも触れたことのある言葉だ。

ただ、ニュースなどに取り上げられるNFTはアートとしての側面が強いが、NFTとアートはイコールではなく、これまでネットの海を漂う毎にオリジンが曖昧になっていたデジタルデータに、「これはわたしのだよ」と名前を書くようなことだと思う。
 
ここまでは皆さんも、わたし同様に
「細かいことは分からんけど言いたいことは分かる」という状態だと思う。
 

問題は次だ。


「DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)」
「株式会社」のアップデートとも言われる、ブロックチェーン上に構築された新しい組織の形。特定の所有者や管理者が存在せず、年齢や性別、国籍関係なく世界中の人々が参加できる。分散したメンバーによる一定のルールを通じて意思決定が行われるのが特徴で、意思決定の際には全員が同等の発言権を持つ。


ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される組織を指す、らしい。
ちなみに前回からさらっと流しているが、ブロックチェーンって何ですかみたいな部分からは全力で逃げさせてほしい。
説明できる自信がカケラもない。
 
そしてもちろん、DAOについても自分の言葉で説明できる自信がない。
DAOについて何を書いたらいいのかこの数日考えた結果、これかなというものが出てきたので聞いてほしい。
 

「世界中のこどもたちが」という曲を知っているだろうか。

今回も本題と関係ないイメージ画像ばかりを入れてしまっている。


多分誰もが知っている、そして多分誰しもがいつのまにか歌えるようになっている、あの曲である。
わたしの中でのDAOのイメージは、あの曲のまんまだ。
 
世界中のひとが一挙に集って、優劣も上下もなく、同じものを見て同じ目的に向かう。

それはさすがに物理的にはできないかもしれないけど、ブロックチェーンというなんかすごい技術の上でなら、思想的に歌われていただけのあの曲の世界も実現できるはず。
それを目指したのがDAO、だと思っている。

それって具体的にどういうこと?とかは聞かないでほしい。
わたしのチカラではこれ以上何も言うことができない。
 
 
良い感じにふわっとできたので最後。


「DeFi(Decentralized Finance:分散型金融)」
ブロックチェーンのネットワーク上に構築される金融エコシステムで、ブロックチェーンの契約の自動化により、金融機能を自動化する仕組み。
従来の金融システムとは違い、銀行などの仲介業者が存在せず、ユーザー同士で直接取引を行うことが可能になり、取引時のコストを抑えられるのが特徴。



ブロックチェーンのネットワーク上に構築される金融エコシステムで、ブロックチェーンの契約の自動化により、金融機能を自動化する仕組み。

 
………これは日本語ですか?
 

困った。特にふわっとさせる箇所もないので、なんとか上の説明だけで伝わってほしい。
とりあえず「直接取引できて」「コストが抑えられる」という良い部分だけ伝わったらいいかなと思う。
 


紹介した技術はどれも、今あるものをさらに便利に、そしてより良くするために思考され生まれたものである。


どんなことにも言えることだと思うが、姿カタチが分からない内はどんなことも「よくわからないもの」でしかない。そして「よくわからない」ものは「こわい」もので、「こわい」ものは「イヤ」なものに変わったりする。
それはとても自然で、とても楽で、でもやっぱり少しもったいないと思ったりもする。
 
仕事でなければweb3なんてニュースの見出しだけでスルーしていたと思う。
知ることで今すぐ何かが変わるなんてこともなかったけれど、それでも確実に、知らなかったわたしとは違っていると信じたい。
 
 
さて、「web3事業で何をするんですか」という疑問からはじまったこの話は、熊本さんの高らかな宣言を回答にして終わりにしたい。
 

「みんなで世界一美味しいサバ缶を作るコミュニティを作ろう!」
 




回 予 告
(各々好きな次回予告音楽を脳内に流してください)
 
「みんなで世界一美味し以下略」
いやだからそれって結局何をしたらいいんですか!と言いたい気持ちをぐっと噛みしめ、「web3 コミュニティ とは」「コミュニティ つくりかた」と検索する日々。もうこのまま熱が冷めて話が流れないかとすら願いはじめた頃、なんでもないことのように熊本さんは言った。

「サンディ、自分でNFT販売してDAOやってるねんて」
 

次回
「サンディ、想像以上にサンディ|有識者がいるとこんなにも話が早い」編です。

Vol.4を読む

今回のサムネ

本当に熊本さんのコピーが何体もいたら、オフィスの気温が5度くらい上がると思う。

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