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ひとり芝居

来年1月2月にひとり芝居をやらせていただくことになりました。

病気の療養をしながらも2019年〜2021年となんとかお芝居を少しずつさせていただいてはおりましたが不安の連続でした。
この3年間のお芝居は本当に"環境に恵まれていた"というのが正直なところでして…普通でしたら本番直前に台本をいただいたり急なセリフ変更などに対応するのが役者の仕事です。
実際問題、今の私にそれができるのがとても不安でありました。
そう言った不安を抱えながらなるべく早く万全の体調に戻りたいと思っておりまして、運動などを欠かさずリハビリに取り組んで参りました。
今年の秋には久々にセリフ量や出番の多い役をいただいて完全復活に向けて準備をしておりましたが、残念ながら公演の中止が相次ぎました。
そのショックはかなり大きいもので、正直"準備→中止"がこれ以上続いたら耐えられないなぁというのが精神的にも経済的にもありまして…
私は客演の立場なので公演の企画開催中止に何かを言える立場ではないですし
できることなら自ら公演を企画・主催したいな、と思うようになりました。

ただ、昔から自分には作・演出の才能はないと思っておりまして。やるとしても作・演出は外部の方にお願いしてプロデュース公演の形式かなぁと思っておりました。とはいえ、今まで大学生の頃から舞台に立て続けに出てきた私の貯金はゼロ。公演を打つことなんて到底夢のまた夢だったのです。

そこで見つけたのがAPOCシアターのひとり芝居フェスティバルでした。こちらはコロナ禍でもずっと開催されていて今年で8年目だそうです。本当にしっかりとした企画運営でやられているのだなぁと思いました。
また、うつ病の重症期(倒れる直前)もひとり芝居はかろうじてできていたことを思い出し「ミスをして周りの方に迷惑をかけるかも…という不安なしに自分のペースでできるひとり芝居は今の自分に合っているのではないか」と思い、出演を希望しました。

作・演出をやっていただきたいと思う作家さんは何人か思い浮かんだのですが、いちばん直近でお世話になった吉祥寺GORILLAの平井隆也くんにお願いしました。平井くんは昔から私の出演作を沢山観てくださっておりますし、作風も今の私の気持ちにぴったりで骨太な作品を作ってくださると直感的に思ったからです。

病気を公表してしまっている今、残念ながら役者としての信頼も以前に比べて"ない"といっても過言ではありません「安心して使っていただく」"信頼される"第一歩として、今回のひとり芝居が大きな一歩になればいいなと思っております。

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