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【ほぼ週刊 雑感書評】「現代写真アート原論」 写真ってアートなのか?

写真はアート?

京都造形芸術大学 外苑キャンパスのオープンキャンパス「藝術学舎」でアートコレクター 宮津大輔さんが講師を務める「現代アートを知りつくす」という講座を数年前に受けました。

アート業界で活躍されている方をゲストに迎えて行う対談形式の授業は毎回なかなかに刺激的でした。テーマは忘れちゃいましたが、著者の一人である後藤繁雄さんがゲストのときに

「写真は日本人アーティストが食い込んでポジションを取れる可能性が高いジャンル」

と話されていたのが印象的でした。「日本画」はあるものの、「西洋画」の歴史は遥かに長いため追いつくのは至難の技。

でも、「写真」はたかが180年の歴史しかないし、「アート」として確立?認められたのは近年だからという理由だそうです。

これで「写真」にも興味が!

それまで「写真」作品はひとつも購入したことがなかったので、それからは意識してみるようになりました。(写真がアートと言われる背景や文脈を理解できていなかった。笑)

そう思いながら随分と時間が経ってしまいました。本屋で「現代写真アート原論」というタイトルがパッと目に入った時、

「これは読まなくちゃ!」

と衝動的に手にしてました。

実は一度挫折して途中で読むのをやめちゃいました。(笑)やはり現代アートとしての写真のコンテキスト(文脈)をおさえてないと頭に入ってこない。。。(「入門」ではなく「原論」という点がまさにその現れです)

特集「#photograph」

他にも最適な副読本はあると思いますが、この本を読んでから再挑戦したらすんなりと入ってきました。

「写真」って「アート」?

と思っている方は是非一度手にしてみてください。(オススメは「第1章」を徹底的に読み込むことです!笑)

現代写真アート原論 「コンテンポラリーアートとしての写真」の進化形へ/後藤繁雄、港千尋、深川雅文=編

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