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【現代蒐集癖 Vol.0】現代アートの「機関投資家」と「個人投資家」

蒐集するというよりも、飾って自分の空間を豊かにしたくてアート作品を購入するようになった。初めて購入した作品は、家を建てるときに毎日眺めても飽きないものを玄関に飾りたくて探した。(その作品についてはまた後日)

はじめは、一年に1,2点買う程度だった。毎回、清水の舞台から飛び降りる気分で買っていた。(もちろん、今でもそんな気分の時はあるもので。。。笑)

アートの「機関投資家」と「個人投資家」

だから、「コレクター」と呼ばれるのも、自称するのも何だか違う気がしている。そんなとき、友人のアートコレクター(笑)がなるほど!と思うことを言って納得したことがある。

アートのコレクションは「株式投資」と似ている。

大量の資金でマーケットを動かせる「機関投資家」。個人の余剰資金の範囲で投資する「個人投資家」。アートの世界でも、個人の趣味の範囲でコレクションしている「アートの個人投資家」と作家の成長に寄り添って応援するパトロンのような「アートの機関投資家」がいる。

ヨーロッパやアメリカで世界的なアーティストになった人々の裏にはそういう「アートの機関投資家(パトロン)」が多くいた。日本のアート界においても少しずつそのような方が出てきたが、これからもっと増えるはず。

それこそ、ITやインターネット事業で成功した経営者たちこそがその可能性を担っている。一昔前だと、財閥系。

確かに、ZOZOの前澤さんのようなIT経営者で世界のアートシーンでも注目される方が増えてきた。「IT業界」に身を置く一人ですが、「アートの機関投資家」はちょっと無理そうだが「アートの個人投資家」として自分の感性に響く作品を探していきたい。(もう一方の茶人としての顔でもいろいろと。笑)

「芸術蒐集癖」というアート作品紹介コラム

アーティストの方々と話しをしていると、もちろん作品を購入してもらえるのはうれしいが、それ以上に少しでも多くの人に作品を見てもらいたいという想いを感じる。

微力ながら自分が手にした作品たちを「芸術蒐集癖」というコラム形式で紹介してみようと思う。(また、思い付きで始める連載風。笑)

表紙写真「香柱(隈研吾)
※「東京ステーションギャラリー」にて撮影(近藤俊太郎)

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