IT探偵鈴木康久の事件録 日本円安パニック

昨日、ユーチューブのニュースで原油高により日本企業の利益が減っているという報告があった。
今回はその事情を探ってみたい。

日本には石油資源がないので、輸入している原油が値上がりすると製品のコストが上がり利益が減るのは当然のことだろう。
しかし、日本と海外では決定的に違うことがある。
それは円が安いということである。

円が安ければたくさん払わないと石油が買えないのでよその国よりも生活が苦しくなってしまう。
逆に言うと円高になれば生活が豊かになるということでもある。
ではなぜ日本の円はこれほどまでに安いのだろうか?

おそらくこれはとても難しい問題だろうが、勇気をもって推理してみよう。
円が安いのは・・・
・輸出業を儲けさせるために円安政策を行っているから。
・デフレで金利を上げられないから。

この二つが考えられるだろう。

円安政策が理由ならやめれば済む話である。
輸出業も中国に生産が移ってしまい、あまり意味がないのではないだろうか。
それよりも資源が高くつく方が大変な気がする。
特にレアメタルや海産魚などを外国と競り合う場合は相当不利になるのではないだろうか。

デフレに関してはどうだろうか。
ちなみにこれはコメントに書かれてあったものである。
それで少し調べてみたのだが、
お金の供給量が増えすぎるとお金の価値が下がり商品価格が上がる、
インフレと呼ばれる現象が起こる。
その場合は金利を上げてお金を借りにくくするそうだ。
しかし、銀行に預けた場合は利息も増えるわけだから、金利の高い通貨に
人気が集中して円が安くなるのだそうだ。

少し混乱して合ってるのかよくわからないが、
もしそれが正解の場合、
日本のデフレが解消されれば円も高くなるということである。
ではどうすれば日本のデフレは解消するのだろうか?
これが今回の本題でもある。

そもそも何故日本はデフレなのか?
デフレとはインフレの逆ならば、商品が余ってて少しのお金で
たくさん買い物ができる状態だろう。
しかし実情は異なる。
日本の給料は30年前から増えてないのである。
逆にライバルの諸外国は右肩上がりで増え続けている。
平均年収を調べると、
日本は  400万円
ドイツは 550万円
だそうだ。
つまり日本人は商品は余ってるのに買いたくても買えない状態にあるのだ。
しかし、
こう言うとみんなは首をかしげるだろう。
いつも買いたいものを買っている。
安い安いと言って買っている。
アマゾンの、やたらと色気たっぷりの女が商品写真に写っているページで
製品を選んでいる。
そう、それは中国製品である。
みんなお金がないから、安い中国の代替製品を買っていたのだ。

その結果、
日本の製品が売れず、給料も上がらず、中国ばかりが発展している、
という嘆かわしい状況に陥ってしまっているのである。

日本人が日本製品を買わずに日本が発展するはずがない。
日本に産業を取り戻さなければならない。
これからますます需要が高まる半導体製品。
太陽光発電パネル。
これらを国内生産すること。
もちろん、
中国軍から日本を守るためのスパイ対策と巨大な防衛産業も
忘れてはならない。

それらは日本人の給料を増やすのみならず、日本に技術をもたらし、
世界貢献にもつながるのである。

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