【読書記録】齋藤孝:頭のよさとは「説明力」だ

★★★★☆ 齋藤孝:『頭のよさとは「説明力」だ』(詩想社新書)

放送大学大学院で学ぶにあたり、レポート作成や文献購読はもとより、そもそも説明する力が必要なのではないか?と考え書店でめぼしい本がないかチェックしていたときに出会ったのがこの本でした。

Eテレのにほんごであそぼうの監修や、一世を風靡した「声に出して読みたい日本語」の著者で、三色ボールペン活用を勧める明治大学教授。(実は学生時代に、齋藤氏の講演を受講したことがあり、非常に熱量の高い先生であると感じたことがあります。)

【参考になった点】(抜粋&要約 順不同)

・生きるということは、「時間」そのもの

・説明力の基本とは、常に「時間感覚」とセットで意識する

・説明力に、その人の知性が垣間見える(複雑なことでもシンプルに整理して説明できる、わかりやすく順序立てて構成できる、結論から言う、「要約力」)

・「説明力」とはアウトプットする技術

・説明に必要なのは「時間感覚」「要約力」「例示力」

・本質を言い表すワンフレーズ、キヤッチフレーズを作る

・要約の最大のコツは、ポイントを出来るだけ少なく絞り込む

・例示でもっとも威力を発揮するのは「現物」(論より証拠、五感の刺激)

・要約手順(本を例に、1分で発表できる準備)

 ※3色ボールペンで色分けしながら(赤:最重要 青:重要 緑:面白い)

 ※新書からスタートし、目次を中心に練習する

 1)趣旨を120字程度で書く(3つぐらいのポイントに絞る)

 2)引用文を3つ抜き出す

・上手な説明には、全体の構造を把握する(目次勉強法)

・図解や写真・イメージ画像も直感的に理解させるファスト(イメージを伝え、細かな情報は文字で伝える。マンションポエムの例)

・比較で説明する(①似ているけれど、実は違う ②全く違うように思えるが、実は似ている A:共通点 B:相違点)

・理解しづらい部分は後回し、徐々に難易度を上げていく

・15秒で何でも説明する訓練を徹底的に実施し、意味の含有率が高い話し方を目指す

・頭のいい人の文章を読むと、実は頭がよくなる

・上手な説明は「相手のわかることだけ」「いま必要なことだけ」を説明

・相手と敵対せず、寄り添って丁寧に言うことを聞き、常に正直で一緒に考える姿勢を持って、さわやかで、情緒安定した雰囲気

・上手な説明を褒め称える習慣をつける






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