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恋心

忘れない 恋心
いつまでも 恋心
  ~B'Z 恋心(KOI-GOKORO)~
恋心は心に残り、あまり忘れられないものであると思う。
はじめてデートに誘った時の気分。はじめて手をつないだ時のドキドキ。好きな人へのサプライズ。そして、、失恋。
今日は私が大学生のころにした失恋のエピソードを書こうと思う。
私 (乗せられやすいが、見栄っ張り)は大学生になり、夏と冬の年2回のキャンプを企画・運営する団体に入った。
私も小さいころからそのキャンプに行ったこともあり、一緒にキャンプに入った友達が誘ってくれたので他はあまり見て回らずにそこに所属した。
そこに同期として入ってきたのがNさん。同期は全員で6人。男が3人女が3人でなかなか良いバランスだと思う。
Nさんは整った顔をしているが始めは何とも思っていなかった。しかし、1年生の9月ごろにNさんに他の同期への愚痴を話した。そこでNさんは親身に話を訊いてくれ励ましてもらった。と同時にとても自分が情けなくなった。言霊という言葉があるように一度口に出してしまったことは力を持つ。人の嫌なところを吐くと本当に嫌になってしまう。という考えがあったからだ。また、見栄っ張りな私は女の子の前で弱い部分を見えるのも嫌だった。
Nさんが話を訊いてくれたからこそ、もっと同期の愚痴などを吐かないような懐の広い人になろう。周りの分まで頑張れる男になろう。だが、飽きっぽい私がどうやってモチベーションを保とう。。そうだ、自分の見栄っ張りな一面を活かしてNさんの前では頑張ろう。
そう思っているうちにNさんのことばかり気にしてしまっていた。
いや、本当はNさんが好きなのが先で、頑張ろうと思ったのか、、
まあ、順序はともかく1年生の10月にはNさんが好きだった。
Nさんに告白をしようと思った。
いつ言おう。そうや、もうすぐクリスマス。12月ごろに言おう。
そのころの私はキャンプの本番(12/26ごろ)にも運営メンバーとして参加する予定だった。
キャンプを終えてからではクリスマスを逃してしまう。。
あれ?12月上旬に告白をすれば、OKがもらえればもちろんキャンプも頑張れる。だめでも反骨精神で頑張れるし、キャンプで頑張ってる姿を見せれば見直してくれるかもしれない。どっちに転んでも損はねえぜ。いこう!!
、、今となっては、ダメな時を考えるのではなくて、どうやってOKをもらうかにもっと知恵を使うことをしなかったのかと自分にあきれる。出る前に負ける事考えるバカがいるかよと猪木さんに怒られそうだ。

12月某日、京都のイルミネーションに誘ったが、
Nさん「友達としてしか見てなかった。からそういう風に観たことがない。友達のままではあかん?」
私「僕があなたをそう見れないから、アカン」
Nさん「ごめんなさい」
と、見事に惨敗。
キャンプに参加した私は先輩方からいろんなものを吸収しよう。キャンプに来てくれた子たちを楽しませよう。と、とても頑張った。次に何をすべきか考えようとして、空気を読みまくった。来年の冬のキャンプ向けてノートにメモをしまくった。入れなかった同期のためにも自分の担務以外のことも聞きまくった。
頑張れたからNさんのこと告白してよかったと自分に言い聞かせた。こわいもので本当にそう思えるようになった。(笑)
キャンプが終わり、また落ち着いた日々に戻ったが、1年間の報告書を書き時期が近づいてきた。報告書は1年生がメインとなって進めていく。
作業をしている中で、冬のキャンプで頑張った成果が出た。人がこれからやろうとすることがわかるようになってきた。
特にNさんのやろうとしてることや考えそうなことがたまにわかるよう、、、って、あれぇ?ちゃうやん、Nさんばっかり見てるからやん。あー、やっぱわたしはまだ好きなんや。。
ということで2回目の告白をしようと決めた。
今回はきちんと段階を踏んで言おう。1年生の終わりから2年生のはじまりにかけて周りの同期に相談をし、何回かデートに誘い、5月のプチ合宿で距離がまた近くなった気がした。早いかもしれないが言わないともうしんどい。。
・・・ダメでした。
この時の振られ文句は忘れてしまった。
ただ、もうこうなったら周りの同期やメンバーの間で冷やかしがきつくなる。じゃあ、もうネタにしてしまえと私は逃げに走り、以降振られたことや恋愛話になるたびにNさんのことを話すようにした。もちろん、Nさんには迷惑があまりかからないように気を付けながら。。

↓ここから少し話がずれますw
Nさんとは何もなく2年生が終わり、3年生になった。
3年生になってからほどなくして私は不祥事を起こして3月まで団体で活動することができなかった。そのころの私は立場もあって、重い処置を覚悟していたが、大切な先輩Bさんを巻き込んでしまった。
B先輩も責任を取る形で卒業まで活動をすることができない。周りにいろんなことを訊かれてこの処置になった。だが、この時私とB先輩は話を盛ってしまった。私もB先輩も見栄っ張りだから自分たちが他の不祥事を起こしたメンバーと一線を画すような話をした。だが、処分が決まってから、B先輩がもう活動できないことを知ってからひどく後悔をした。ひどく落ち込んだが、何もしないで終わればB先輩に顔向けできない。
活動禁止の時期を短くできないか掛け合ってみようとB先輩に話した。が、先輩は「もういいねん」と言う。ならば私が先に戻ってから呼び戻そうと思い、団体に掛け合ってみた。メンバーの前で話して私は12月から戻れることになった。不祥事を起こしたメンバーも冷たい目で見られながら活動をすることもあったと思うので、遅いかもしれないがきちんと矢面に立つ機会をもらえ、私自身も他のメンバーにもやり直すことができる機会になったと掛け合ってよかったと思えた。
が、遅すぎた。B先輩を呼び戻すことは結局かなわなかった。

↓ここから恋心に戻りますw
4年生になった。残り1年で活動は修了してしまう。
自分にできることは何かと考えると、先輩のように思ったことを実行して自分がやる姿なら後輩たちに見せられると思い、活動を続けた。
このときでも少しNさんのことをネタにしていたが、Nさんは3年生になってから私たちの代で団体のヘッドをしていたKくんととても仲良くなっている。
周りも付き合っているのでは??と疑っていたが、2人とも一切否定していた。
隠し事をしてほしくないと言っていた2人だから私はそれを信じたいが、わからない。
なので少しカマを賭けてみることにした。
飲み会の席でKくんを含む卓に行き恋愛話をした。私はNさんが今でも好きだと言い、夏のキャンプの企画が終われば告白しようと思うとみんなに伝えた。
、、、Kくんの様子はどうだ? あれっ? 変化なし、いつも通りいじってくる。。
2人はやっぱり違うみたいだ。
周りもしばらくすると違うのかな?と思い始めてきた。
そんな4年生の7月ごろの飲み会の時にNさんが絡んできた。同期の集まる卓に呼び出された。Nさんから「私のことをネタにしてるけど、ほんとはもう好きでもないんやろ?」と聞かれた。
、、、気が重い。迷惑をかけて申し訳ないと思ったし、謝ったが空気が思ったものと少し違う。あやまることが政界ではなかったみたいだった。でも、Nさんからそのことを訊かれることが少し癇に障った。振ったのはNさんなのになぜ私が責められるような空気になっているのか。だから、何を訊かれてもテキトーな事を言って流しまくった。
人は真剣に話さない人には真剣に話せないものだ。卓に集まった同期達も別の卓に行ってしまった。ふぅ、切り抜けた。
後日、同期の女の子の一人Mさんからあれは何だったのかと訊かれたが、それはこっちのセリフだ。Mさん曰く、もう一度アタックすれば、OKもらえるかもよ。ということだった。
なるほど、何も思ってない奴にあんなことは聞くはずがない。
ただ、私には心配の種があった。Kくんのことだ。付き合っていないと信じていたが、どちらかが好きなのではないかと思っていた。
だが、これまでにみんなも聞いていることなので、隠しているとしたら私に言うはずがない。どうしようもない。
7月ごろ、「Nさんはもう学生の内は付き合う気がないらしいよ」という噂を聞いた。
もうこの時期の私は、NさんとKくんのことも気がかりだが、私自身がNさんを本当に好きなのか単に固執しているだけなのかもわからない。
キャンプが終わってからNさんと同期のMさんの三人で花火大会に行こうという話になった。私はとりあえず私自身はNさんのことをどう思っているかだけでも会って知ろうと思い、「せっかくだから浴衣でいこう」とノリ気で返事を返した。
花火大会の当日。Nさんの地元の花火大会だった。みんなと合流してまずは花火の席をとろうとした。が、いいところはもう空いていない。花火大会が始まったので、近くの駐車場からビルにかぶる花火を見た。でも、久しぶりの花火大会だったのでみんな割と楽しめた。
花火大会が終わり、せっかくだから飲んで帰ろうという運びになり、近くの居酒屋に入った。お酒も入り、いろんな話で盛り上がり、とても楽しい一日だった。
しかし、当初の目的「Nさんに対する気持ちを知る」これは達成できていない。
時間もあっという間に過ぎもうすぐ、終電だ。
最寄りの駅まで行き、別れた。
Nさんは歩いて帰り、私とMさんは駅のエスカレータに乗った。
エスカレータに乗っている間にラスト1年か、、としみじみとした。
その時、私は自分のあるスイッチを押してしまった。男気スイッチ。
「今言わないと一生言わないな。ならば言うしかない」とスイッチから聞こえる。
その通りだ。今日言おう。
Mさんに「ごめん、一人で帰ってくれ」と謝り、Nさんに電話を掛けた。
家に向かっているNさんを追いかけた。
今、思い立ったのだから、告白の言葉も考えていない。どうしよう。
仕方がない。気持ちで勝負だ。素直に思っていることを言おう。
私「これまでネタにして逃げてしまったこともあるが、俺はお前のことが好きや。お前は俺のことどう思ってんねん」
(自分でも好きやとすんなり言えたことにびっくりしたが、これが私の本心なのだろう)
すると、Nさんははにかんだように困ったように笑う。
あーあ、また失恋か。。。
Nさん「うーん、なんで今なの?2年生の終わりごろにもっと押されてたらOKしてたと思う。」
2年生の頃の私は正直恋愛どころではないくらいに忙しく、恋愛をする心の余裕なんてものはなかった。
だが、この時私は「あの頃なら!」とは思わなかった。
、、おかしい。私が女ならこんな風に返したりはしない。
私「じゃあ、なんで今はダメなの?」
しつこい奴だ、と思われるかもしれないが、私にはもう付き合いたいから行ったのではなかった。気になったことがあった。
Nさん「うーん」と困っている。
私は思い切って聞いた。
「ほかにつきあってる人がいる?」
Nさん「、、うん」
私「誰?」
Nさん「言えない」
言えないということは私とNさんの共通の知り合い。Kくんかな?KくんとならKくんがヘッドをしていたのでみんなの手前隠したい気持ちもわかる。
私「わかった。だれか言わんくていいから、一つ答えて。卒業したら言える?」
Nさん「言える。」
あ、Kくんだ。
♬君と夏の終わり、将来の夢、大きな希望 忘れない。10年後の8月
ま♪た出会えるのを信じて~
ということで私の大学4年間の恋心は崩れました。
ただ、このままだとまたネタにしてしまう。そこに逃げてはだめだと思い。私は自分に1つ誓約をした。「1日だけへこむ。次の日にはメンタルを戻す。」これを自分に言い聞かせて、次の日は思い切りへこみ、ヤケ酒をし、なる前にNさんのインスタグラムのフォローを外し、LINEのトーク履歴を消した。
次の日からは自分でも驚くほどにメンタルがよくなっていた。のせられやすい質が功を奏したようだ。
ただ、私は少し困った。
Mさんと別れた時点で、告白したのは必然。だが、Nさんは付き合っていることを秘密にしている。
花火大会の後、帰ってからも言わないでほしいというようなLINEも来ていた。
一度惚れた子がええ奴と付き合っているならば、隠すことにも協力しようと思った。
それしか格好の付け方がなかった。
数人からなんで振られたん?と聞かれた。そのたびに流していたが、
何人かには「今は付き合う気がないらしくて、振られたわ。おんなじ組織やと余計に嫌やったんちゃう?」とうそをついた。
まあ、あと半年や。ウソに慣れてきたので言いやすくもなった。
このまま、卒業しよう。。。
でも、ごめん。本当は小さいころからの友達ととても仲の良い友達の5人には言ってしまった。(笑)ただ、口止めは散々したし、相手も選んでいったから大丈夫やったと思う!!

あれっ??あれれーーーー??
10月ごろから二人もう公表したん?ってほど近ない??
なんか付き合ってると知ってからなのか、やっぱりカップル2人の距離はおかしい。話してしまった友達と話してもおかしいと思うらしい。
一度はカップルじゃないがみんなにも浸透してたけど、やっぱり??となっている。
ただ絶対に違うと言い張るので、安心もしていた。
黙っている私のあってないような体面も保たれるだろう。
だが、二人は卒業前に言ってしまった。
2月になり、あと1か月と少しなのに!!
まずは同期の女の子2人に、次に全国にいる同期のみんなに
言ってしまったのか、と少し残念にも思うけど、仕方ない。
だが、周りの目がおかしい。私に対する。
可愛そうにと目が言っている。
同期の女の子に話を訊くと、みんなは私が全然知らないと思っているそうで、最近知った私がとても落ち込んでると思っているらしい。
さらに夏に告白したときのことも「今は彼氏はいらないから」と言って振った、とNさん自身が言っているそう。
私がNさんの、Kくんの秘密やヘッドやったことの体面を守ろうとして吐いたウソを本人が何事もないように言っていることにとても混乱をした。まあいいかと思うこともあるが、釈然としない。
周りから見ても2人は良いカップルなので、励ましてくれる周りのみんなも「まあ、仕方ないって」という感じ。
時期遅れな2度目の励ましをもらうたびに、「違うねん!」とこころの中で叫んだ。
だが、今更私が夏の日のことを正直に話したところでなんの意味もない。
今思うと、Kくんがすきなドラマの主題歌をNさんがカラオケで歌っている。
B'zをKくんと私が聞いていると、私たちに向かってなんの脈絡もないはずなのに「じゃあ、2人でB'zのライブに行ったらいいやん」と言ってきたこと。
ふたりが活動終わりのアフターにこなかった事。全部、告白する前のことだが、察知できたことかもしれなかった。
悔しいなぁ、
ただ、この一件を通じて周りをもっとよく見ようと思った。

私は付き合っていることを周りに言えない恋愛は嫌いだ。
パートナーを守るために「付き合う」「婚約」などの約束をするのだと思う。
約束していることを見せないのは約束する意味がない。
または、見せたくないようなやましいものなんだと思う。
自分と相手と、私のような第3者の気持ちを守るために、ちゃんと、言ってほしい
そろそろ私も約束をつくらねば、、
こんなに長い文章を最後まで読んでくれたあなた。ありがとうございました。

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