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ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)

 ディーセントワーク(decent work)は2009年に国際労働機関(ILO)にておいて21世紀のILOの目標として提案され支持されたものです。ディーセントは「適正」「良識にかなった」「まともな」と訳され、ディーセントワークは「働きがいのある人間らしい仕事」を意味します。

ブルショットジョブ

 一方、2018年に米国人類学者デヴィッド・クレーバーの著書「ブルショットジョブ くそどうでもいい仕事の理論」にて職場にひそむ精神的暴力や封建制・労働信仰を分析しています。
 ブルショット(bullshit)とはスラングで「ばかげたこと」「くだらない」「でたらめな」「意味のない」などを指します。
 ブルショットジョブ(どうでもいい仕事)は 
①肩書で人を判断、雇用主に依存している仕事 ②周囲の目が気になって仕方がない、判断基準が他人で、人がどうしているかで自我がない ③責任を取るのに極度に恐れる ④権威に弱い ⑤誤りに気がついても撤回できない ⑥不都合なルールでもルールはルールでやり続ける ⑦物事を変えるのに躊躇しすぎる ⑧既得権益を守ることに必死になる 
ことだそうです。
 生産性の低い日本の企業の特徴のようにも言えます。
 生産性の低い原因で、よく取り上げられる無駄な会議の条件と同じようなことです。
 ブルショットジョブをやめたら人を半分に減らせるそうです。
 成長するためには、人を減らしてばかりはいられないので、その人材を新しいことにまわす。新しいことをやるには、まず解き放つ(自由に旅をさせて新しい価値を見つけてくる)ことが必要と、本当に従業員に旅をさせている会社もあるそうです。
 是非はともかく一考に値します。
 ではやりがい、働きがいのある仕事とは何でしょう。

ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)

 働きがいって、実は働いたあとに感じるものではないでしょうか。
今日一日働いて、こんな出来事がありまあいい一日だったなあ~。と仕事終わりに一杯呑む際、そんな風に思う日が多いと働きがいがあるというものです。
 何も自分の成長を感じる仕事とか考えなくとも、働きがいは感じられます。
 逆に、今日一日は失敗続きでしかられてばかり、なんら成果が出せなかったと感じると働きがいがないなあ~と思います。
 働いた結果、そこにいい意味を見出せるかどうかにかかわってきます。
やりたい仕事がない、それはやりたい仕事ではないとかでなく、今やった仕事に何を感じるのか。
 今日やった仕事に何を感じるのか。振り返って感じるもの。

 仕事の中身を分解すると、いろいろやることがあります。
例えば営業という仕事でも、お客さんと商談する、商談にも中身があり、商品を説明する、相手の課題を聞く、悩みを聞く、雑談する、あるいは商談前のプレゼン資料を作る、顧客・市場について分析調査するなどさまざまな仕事があります。その中で何をやっているとき、あるいは一日何に従事したときにやりがいを感じるでしょうか。
 どんな仕事でも分解してやることを考えていくと、自分のやりたいこと、働きがいを感じれるようなことも見えてくるかもしれません。

 一日のおわりに、今日もいい一日だったなあ~という日が増えますように。


 


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