見れば見るほど3人だ。
食欲、性欲、性欲。
人は昔々あるところにお爺さんがいた時代から欲望に負けてきた。
おそらく国家レベルの軍隊を用意しても勝つことは出来ないだろう。
欲望は最強である。
僕がよく負けたな、と認識する欲望は『見る』という欲望だ。
家にいてサイレンの音が近くに聞こえると、つい窓を開けて確認してしまうし、やじうまを発見してしまうと、その中心には何があるのだろうとワクワクを抑えてきれず、のぞき込んでしまう。
すると大抵僕のように、それを見たい、と同じ行動をする人が現れてくる。
彼らも見たくて見たくて震えてしまったのだろう。
午前2時に見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込む人もいるぐらいだ。
『見る』という欲望は強めに人間を支配しているのだと感じる。
争う術はない。
けれど世の中には見ない方がいいものもある。
パートナーの浮気現場だったり、人間の裏側だったり、ゴキブリだったり。
見たくないものまで、見てしまうとは、この欲望はなんてやっかいなのだろうか。
ふと、あることが過ぎる。
見たくないものを見たくても見れない人もいるのだ、と。
そうか。
なら僕はそれが絶望だとしても見なくてはいけないのではないだろうか。
よし、決めた。
例え天災だろうと、幽霊だろうと、宇宙人だろうと、ジェイソンだろうと見続けてやろう。
見つめ合って素直におしゃべり出来ないぐらい見てやる。
ところで、僕はジャニーズのNEWSオタである。
いつ見ても3人のNEWSが見慣れない。
よし、1回目をつぶることにしよう。
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