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ベテランドクターにNOと言う日本人ナース

みなさん、こんにちは。
めげないアンポンタンでおなじみ?
オーストラリアでおたんこナース
高橋奈央子です。


昨日の金曜日、
私が働く放射線科外来は、
ドラマの連続でございました。


カテ室でも働けるナースが
少ない日だったので、
私は一人二役でした。


南半球最大の放射線科外来で
フロアコントロールをしながら、
カテ室1のスタッフの休憩を
カバーする遅番の兼業をしたんです。


管理職やリーダー的な仕事と
1プレイヤー的な仕事のかけもちは、
本当は危険がたくさん。


日本では主任や副師長が、
プレーヤーをやったりもしますが、
それも基本的にはあまり
いいことではないんですよね。


それは、時に目が届かないところで
誰かが私の助けを必要とするようなこと、


例えば、急変やミス、クレームなどの
トラブル発生時に速やかな対応が
できなくなる可能性があるからです。


でも、背に腹は変えられぬ
ということで今日は
一人二役やりました…


そして、
魔の金曜午後4時に
差し掛かったところで、
問題がジワジワと顕在化に。


午後4時半以降は
ナースが徐々に帰宅時間を迎え
回せる部屋の数が限られてくるのに、


ドクターたちはそれぞれ、
好き放題に追加のケースを予約して、
病棟から患者さんをおろすように
指示を出し始めたんですね。


これ、ちなみに、
放射線科あるあるで、
いつも師長やフロアコントロールに
相談してから予約するように
口を酸っぱくして言っているのに、



好き勝手するんですよね…


私が愛してやまない
我が放射線科のドクターたちって、
本当にお尻ペンペンしたくなります。


まさに午後4時半に
あるチームが緊急でないケースの
準備をしようとした時に、


放射線科のオラオラナース
高橋奈央子の待ったがかかりました。


「残業出来るナースもいないし、
そもそもスタッフの数が減っている時間に
このケースは許可できません」


って私が、
もう60歳を超えた
大先生に待ったをかけた瞬間、


大先生の血管が切れる音がしました。
でも、そんなことでひるみませんよ、
私は。


だって私、
空気を読まないことが大得意なので。


そしたらね、
その大先生なんて言ったと思います??


ドクターは私含め3人いるから、
ナース無しでカテをする!


って言い出したんです。


久しぶりの顎が外れちゃいましたね。
ハリセンを持っていたら、
勢いよく叩いていたでしょう。


大先生のつややかな頭を。


「バカ言ってんじゃないよ、先生」
って笑


ちなみ皆さんなら、
こんな時どうします?


ナースはどうやっても配置出来ない状況で
ドクターたちは
緊急じゃないカテをやろうとする。


日本で働くナースの皆さんは、
誰かに残業をさせてGoサインを出すか、
ドクターの提案通り、
ドクターだけでやらせるかもしれません。


ちなみに、
どれが正解か?ではないと思うので、
どれでも正解にすることは可能です。


私はと言いますと…、



いつも
緊急度の次に、
安全を重視します。


これはわたしのルール。


ちなみに、私が言う安全とは、
患者さんの安全はもちろん、
スタッフの安全と健康も含みます。


放射線の飛び交うカテ室では、
ナースは重い防御エプロンを装着して
仕事をします。


そのため、
疲労や怪我はつきものなんですね。


そのリスクを犯してまで、
そのケースをする必要があるのか?


そのリスクが現実になった時、
今度は長期的に人員配置に影響が出たり、
スタッフがケガで
ナース人生に終止符を打てなければならない



そんな事態だって起こり得るわけです。


そういった諸々を踏まえて、
今回は大先生にNOという
姿勢を貫いたんですね。


私にNOをにこやかに連発されて、
イライラを隠しきれずに
どんどん声が大きくなる大先生。


そこではこんなふうに
お話させてもらいました。


「ドクターPが今日やってあげたい気持ちは
分かるんですが…。
私の判断は変わりません。


緊急でない以上、
金曜日の午後に疲労困憊のスタッフを
残業させるわけにはいきません。


このカテ中に、
脳梗塞を起こすリスクもあるし、
そうなったらこの人数で
対応できませんがいいですか?


よくないですよね?

しかも、他の部屋もまだ
クローズしていないのに、
ここで急患が来たら、
その患者さんの安全も守れません。」


そう何度もお話して、
大先生は私が絶対に避けたい
最悪のシナリオを理解し、
私の決断に同意してくれました。


そんな大先生が、
帰り際に私にこう言いました。


「日本人は何でもYESって言うってのが
一般常識だろ??」


思わず笑っちゃいましたね。


だって私とその大先生は、
13年間も一緒に働いているんです。


私は相手が誰であろうと、
言わなければならないと思えば、
NOと言いまくる常識外れな日本人だって
昔から知っているはずだから。


もちろん私も、
こんなふうに毎回
自分が思うフロアコントロールが
出来るわけではありません。


(過去にフロアコントロールで
涙した話を記事にしたので、
最後にシェアしますね。)


でも、自分で言うのもなんですが、
私はナースとしての
信念やプライドを持って
働けていると思うんですね。


そんな私の元に、
実は連日のように
たくさんの悩める日本人ナースから
ご相談のご連絡が来るんです。


組織のルールや慣習に従いたくないけど、
それを変えたいと思ったこともあったけど、
結局一人では何も変えられない…


奈央子さん、
私はいつの間にかナースとしての
信念やプライドを捨て、
自尊心をすり減らしながら
病院の犬のように働いています…


どうしてナースになったんだっけ?
と思いながら毎日仕事に追われ、
自分の5年後10年後の姿も
想像出来ません。


モヤモヤします…
不安です…
ここから抜け出すには転職しかないのかな?


そんなたくさんのお悩みに
私はセッションや講座、プログラムを通して、
その現状は抜けるにはどうしたらいいのかや、


そこを超えられた時に
どんな世界や景色が見えるのかを
お伝えしたりしているんですね。


そうすると、
一ヶ月でモヤモヤした自分を卒業し、
自分の中に埋もれていた
進みたい未来がクリアに見えてきたり、


こんなこと私には出来ない!
と思って悩んでばかりいた
職場での人間関係に大きな変化を
生み出すことができたり、


自分がこんなふうにリーダーシップを
発揮できるようになるんだ!
という感動を経験する方もいます。


もしいま、
「私もそんなふうになりたいな…」


「奈央子さんってどうして
ナースとしてプライドや信念を
通すことが出来るんだろう?」


「私はこれから
どうしたらいいんだろう?」


そうモヤモヤしたり悩んでる方が
いましたら、
私の無料電子書籍をお勧めします。


これは私が
日本とオーストラリアで積み重ねた
18年ものナースキャリアを活かして、


1000人以上の日本人ナースたちと
向き合ってきたから言えることを
凝縮した中堅ナース向けの


バイブルや指南書と言っても
過言ではありません。


かつてAMAZONランキングでも
数ヶ月間に渡ってランキング1位を獲得した
私の最初の書籍はこちら↓

これを大きく超える、
傑作になっていると思います。


ですので、
まだ読んだことがないよ!
という方は、
ぜひ読んでみてくださいね。


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実は中堅ナースだけでなく
ベテランナースさん達にも
たくさん読まれているんですよ^^


この書籍が
一人でも多くの悩めるナース、
迷えるナースたちを
輝かしい未来に導くことが
できることを祈って!


シドニーから愛を込めて
めげないアンポンタン
高橋奈央子


ちなみに私が
フロアコントロールで
涙した時の話はこちら↓



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