見出し画像

クミスクチン

2022年コメント
 クミスクチン茶は、沖縄長生薬草本社では扱っていないようですが、ネットで検索するとインドネシア産などのものが出回っているようです。腎臓の薬と言われ利尿効果あるとされています。
 クミスクチンは「猫の髭」との和名があるので、沖縄の言葉かと思っていたのですが、違いました。マレー語で、クミス=髭、クチン=猫なので、まさに「猫の髭」でした。寒さと乾燥に弱く、暑さに強い植物なので、東南アジアの植物なんですね。
 タイトルの写真は、中国最古の薬物書について書かれたもの。台湾で購入。

2016年 9月16日
沖縄三大薬草!

 ひょんなことから、「クミスクチン茶」というのが、とっても体にいいらしいという情報があって、いろいろ調べてみたら、「ウコン・グァバ・クミスクチン」が、沖縄の三大薬草と言われるものだということが分かりました。薬草といえば、沖縄長生薬草でしょってなわけで、問い合わせると、ありました「クミスクチン茶」。
 私は夜になると両足がむくみぎみで、酷い時は、指がめり込むこともあるので、何とかしたいと、鍼灸はもちろんやるのですが、毎日何杯ものお茶を飲むので、それがよければもっといいと思って、探していました。さっそく、南城市にある沖縄長生薬草本社にうかがって、クミスクチンの畑を見せていただきました。残念ながらちょうど収穫した後だったので、猫のヒゲと言われる花もありませんでしたけれど。そのかわりウコンの花が咲いていました。全然イメージとは違うきれいな花でした。
 ちょうど、クミスクチンのことを知ったころ、桑江常光さん、桑江テル子さんご夫婦からのお誘いで、劇団「創造」のというウチナーグチ芝居(舞台の両袖にいわゆる標準語訳がでます)を観ました。桑江さんたちは、この劇団の創立メンバーで、ウチナーグチの先生でもあります。この芝居は、沖縄の人びとが生きてきた戦中・戦後のさまざまな出来事を、5人のおじさんたちのすったもんだを通して、悲喜劇として表現したものと言えるでしょうか。 
 その中のひとつのエピソードに、あるタンメー(おじいさん)が闘牛でいつも勝ってけっこう儲けたという話が出てきました。いつも勝っていたのは、牛の餌にさまざまな沖縄の薬草などを混ぜ込んだとのことで、途中でドーピング(!)にひっかっかって、出場停止となってしまったというお話がありました。どんなものを混ぜ込んだのかとの科白の中に、「クミスクチン」が出てきたので、なるほど三大薬草なんだと思いました。

5人のタンメー(おじいさん)たちのすったもんだを通して、
戦中・戦後の沖縄の暮らしを垣間見る。
長生薬草本社の農場に咲くウコンの花。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?