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新しいフラットにて

2022年のコメント
 ロンドンは乾燥しているから、カビは洗濯機の中だけだけど、沖縄ではそうはいかない。たとえば、しまい込むとカビが生えそうだからと、キッチンの壁に下げておいた擂り粉木がカビてしまった。木製の家具は、常に注意していないと、白く粉をふいたようにカビが…。
 除湿機は数台がフル稼働。さらに扇風機を首振りにして、人のいないところでも回しておきます。
 タイトルの写真は、つい最近の沖縄本島南部。亜熱帯のこの島は一年中湿度が高い。

2010年 04月 01日
洗濯機メンテナンス顛末記

 ほとんどロンドンの外れあたりに引っ越してきて、1週間ほど経ちました。ネット環境は、「ポケットWi-Fi」を使うことにしました。そもそも、日本での仕事があるので、毎月1週間帰国するわけですから、その間はまったく使わないので、このほうがリーズナブルというわけです。

 新しいフラットでたいへんだったのは、洗濯機。そもそもイギリスの洗濯機はカビ臭いのですが、洗剤を入れる部分「soap dispenser」がカビだらけ、さらにそれを引き抜いたら、その中は天井も奥も、真っ黒です。ぞっとするような状態で、ここが吸水口ですから、カビを通した水で洗うようなものです。
 自分で洗うといっても、どうやって洗っていいか、天井部分は取り出すことも出来ないし……。日本だったら、15,000円くらいで、洗濯機の分解洗浄をする業者があるので、聞いてみたけれど、なぜが、この国の人は洗濯機のカビの話をすると、イライラして取り合ってくれないのです。
 前のフラットで、なにかと修理などにすぐ駆けつけてくれた、とっても親切で穏和なニコスさんも、洗濯機のカビのことを言ったら、この国の洗濯機はみなこうだと、突然大きな声を出したくらいです。
 途方に暮れていたのですが、あるとき路上で突然ひらめきました。そうだ、キッチンペーパーに、日本から持ってきた酸素系漂白剤(これなら洗濯機を傷めることもないだろう)を浸して、「soap dispenser」部分にぎゅうぎゅうに詰め込んで一晩おけば、カビが取れやすくなるかもしれないと思ったのです。ともかくぎゅうぎゅうに詰め込めば、天井の部分のように、どうやって液体に浸した状態にすればいいのかと思う部分も、漂白剤を染みこませることが出来る問うわけです。
 急遽スーパーで、キッチンペーパーを二パック6本購入しました。

これではとっても洗濯する気になれません。
使うたびに拭いたり、乾かしたりすれば、こんな風にはならないと思うのだけれども……。
漂白剤の液に浸しては、とにかく詰め込んでいきました。
キチンペーパー2本と少し、使いました。
ここまで落ちれば、たいしたものでしょう。詰め込んだキッチンペーパーでカビを拭きながら取り出し、あとは歯ブラシでひたすらこすり落としました。
一晩漂白剤に浸されていたせいか、とにかく軽くこすれば落ちる状態になっていました。
パートナーがスーパーで、洗濯機洗浄剤を見つけてきました。こういうものを売っているということは、イギリス人の中にも、洗濯機の汚れを気にする人がいるということかしら? 
これでだめ押しの洗浄をやって、我が家の洗濯機の稼働が始まります。
溜まっ多洗濯物を一気に片付けないと……。


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