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ジャクソンホール前のFRB理事の最近発言集

 7月FOMCを終え、地区連銀総裁や理事が講演会などで、それぞれの景気判断に基づく発言をしてます。今週8月26日からジャクソンホールで会議は開催されます。昨年同様に感染拡大の中の開催であり、今年もリモート開催となりした。その会議、一番注目されるのは8月27日(日本時間同23時ころ)にパウエル議長による今後の景気先行きに関する講演が予定。
 今、市場では緩和縮小の開始時期など、なんらかのメッセージがあるかもとの観測のもと、注目を集めています。

 その会議に先立ち、直近における主要FRBメンバーの金融政策等に関する発言をまとめました。

ブレイナード理事
テーパリング開始の判断は、9月労働市場の数字を確認してから
ウィーラー理事
 7月と9月発表の雇用統計でNFP(非農業部門雇用者数)が80−100万人になるのであれば、9月のFOMCでテーパリング(緩和縮小)の開始を決定する可能性がある
クラリダ副議長
 米経済が金融当局の予想通りに推移した場合、当局はテーパリングについて年内に発表し、23年には利上げを開始する。
ローゼングリン(ボストンFED総裁)
 2か月連続で90万人以上の雇用を創出し、失業率は0.5%低下して5.4%になりました」と述べています。 「別の強力な労働市場レポートを入手した場合、9月にテーパープログラムを開始する準備が出来ていることを発表することを支持すると思います。」 FRBの2%目標をわずかに上回っているインフレの基準はすでに満たされていると信じている、と述べた。 政策立案者は、住宅ローン担保証券と国債の購入を同額削減することを支持するとの見解を繰り返した。 プログラムは来年半ばまでに完了する必要があると彼は言った。

 また、8/18にパウエル議長は、教師とのパネルディスカッションに参加してます。その際の発言はロイターが報じてます。特にいつから緩和縮小するとか、金利引き上げ時期はいつ、など言及もない。細部は記事に。

https://jp.reuters.com/article/us-fed-powell-idJPKBN2FI224

 最後にダラス連銀総裁が、8/19にテレビインタビューでこんな発言を自身のツイートから、

 その日の米国の主要3指数は全て上昇しました。

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 景気鈍化懸念が全面に出て、緩和縮小時期が来年以降となる可能性もあるとの連想が働いたのではとの観測が一部報道にある。しかし、7月のFOMC議事要旨には「インフレ目標を達成し、ほぼ労働市場も回復が見られる」との認識のもと、「現在実施している量的緩和の縮小は今年中」との文言があり、今回のジャクソンホール会議でパウエル議長がメッセージを出すかもしれないし、ないかもしれない。