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【詩】プリズム

呼びかけられたので
振り向いたのですが

そこには
いつか投げ捨てたグラスの
破片が宿した薄いプリズム

言葉になりきれなかった
ひかりたちは
年月に透けながら
わたしの肩のあたりを
時折ざわめかせてくる

眩しい夏の手前で

呼びかけられたので
振り向いたのです、が

そこには

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