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東京でオーロラが観測された日


遂にファイナルを迎えた『aurora ark』
11月3日、4日の2日間乗船してきた。
レポというにはお粗末な、記憶の整理と備忘録を兼ねて書いた。(1日目と2日目混ぜて書いています)

4ヶ月という長くも短い旅路が終わったのだ。
しかし、BUMP OF CHICKENとリスナーの旅は3月14日のアルバム&ツアー発表、あの瞬間から始まっていたのではないだろうか。


会場が暗転し、インスト曲『aurora arc』が流れる。
横に長い巨大スクリーンには、今年の4月にイエローコーストへ行ったメンバーの映像やステージ裏で円陣を組むメンバーのLIVE映像が流れる。

自然発生的に手拍子が起こり、オーディエンスの体温、会場の温度が上がる。

スクリーンの映像では、雪原の上に4人の姿。
こちらへ両手を大きく振る藤原基央。
それに反応して手を振り返すオーディエンス。
どの会場でも手を振り返す人がいて、この"時を越えたやり取り"を見ているのが大好きだった。

ステージ上にヒデちゃん、ヒロ、チャマの順にメンバーが上がり、手拍子から拍手へ。
最後に藤くんがLIVEカメラへ一度振り返ってからステージへ。
ギターを掲げた瞬間、バックスクリーンには大きく『aurora ark』とBUMP OF CHICKENという文字が。

この時点で割れんばかりの大拍手。
間髪入れずに明転し『Aurora』の演奏へ。
イントロが流れて手拍子でライブの始まりを喜んだ。
4日には「ファイナルだな!もう全部置いていくから!全部受け取ってくれよ!!」藤くんが叫んだ。
そして、、、

もうきっと多分大丈夫 どこが痛いか分かったからね 自分で涙拾えたら いつか魔法に変えられる

歌が聴こえてさらに温度が高くなる会場。
笑顔が振り切っている人、もう涙で前が滲む人、色んな人がいたけど同じ会場で同じ時をスタートさせたんだ。
ラスサビ前、いきなり銀テープが飛んだ。
もうすでに会場は最高潮だ。

その昂りをそのままに『虹を待つ人』へ。
みんなで歌った、わたしは大きな声で歌った。
アウトロの藤くんのギター。
出島で弾いて、終わると同時にフッと笑って踵を返しメインステージへ帰っていった。

その後、『天体観測』『月虹(day1)』『シリウス(day2)』『プラネタリウム(day1)』『車輪の唄(day2)』が続く。

「色んな気持ちの人がここにはいると思う。毎日ハッピーな人や、もう死にたい、毎日つまんねぇなって思ってる人。そのままの気持ちでいいから次の曲は一緒に踊ろう!」
というチャマの言葉からの『Butterfly』
キラキラして、オーディエンスが飛んで踊った。ステージの上のメンバーも同じように。
BFLYの日産で見た『Butterfly』のアウトロのロングバージョン。
また見たいと思っていた、それを今回のツアーでやってくれた。
そのアウトロで2回目の銀テープが飛んだ。
ひらひらと舞うテープを掴んだ。
後にそれが化石のように喋ってくれている。

「カチッカチッカチッ」
聞き慣れない音。なにこれ?新曲?
3日は花道の先の出島横(チャマサイド)で見ていた。
すると、そこに藤くんが1人。
バックスクリーンにはHUNGRY DAYSとのコラボMVが流れ始めた。
『記念撮影』だ。
ちょうど昼に公開されたばかりのMVと藤くんの歌声。
大スクリーンでMVも見たいし、近くのメンバーも見たいし!!とキョロキョロしながらライブを見ていた。
HUNGRY DAYSへの楽曲提供から2年。
今もまだ新作CMが出るし、曲も使われているし長いコラボとなりそうだ。

『記念撮影』の余韻を残したまま『話がしたいよ』へ。
ツアー終盤では歌詞変えで「夏の終わる匂い」が「君の好きな匂い」に変わっていた。
こういう細かな歌詞変えがたくさんあって、それも楽しみの1つになっている。

一度暗転してメンバー全員が花道を楽器も持たず歩き、アリーナへ降りて右後方のサブステージ、通称"恥ずかし島"へ。

藤くん「ここまで見てくれたみんななら分かると思うけど、俺ら3人は花道を行ったり来たり出島で一悶着したりね?自由にできるけど、いやそこまで自由でも無いんだけど……で!こいつ、ヒデちゃんは男梅、こけしみたいな顔してずっと太鼓を叩いてるわけよ。ここにきてやっとみんなの近くにこれるわけです。来たいと思ってるか知らないけど。3人withヒデちゃん、いやヒデちゃんwith3人?」
チャマ「まあとりあえずwithだよね!」
藤くん「まあそんな俺ら3人とヒデちゃんとでここでやらせてもらおうと思います」

とこんな感じで(ヒロもヒデちゃんも話したよ)ポンツカの公開収録か?と思うくらいゆるっゆるな4人の戯れを聞いて1日目は『ダイヤモンド』2日目は『真っ赤な空を見ただろうか』を演奏。

『ダイヤモンド』は演奏途中で藤くんが話したいことが出てきたとストップした。
「ごめんな、チャマもう入ってたよな。いや、急に話したいことが出てきちゃって。これは20年くらい前に書いた曲で俺も20歳だった(笑)世田谷の四畳半?か六畳の部屋に住んでた時に書いた曲なんだよ。このステージより小さい四畳半?か六畳の家で、手を伸ばせば何でも届いて、ワンピースの3巻とか余裕で手が届く。よしっつって、こう読んだりな。そんな家で作った曲。あの頃は見にきてくれるお客さんもまだ少なくて、良い時は100人、嵐の日なんかは友達10人くらいの前で全力で歌った。そういう人たちに向けて俺は曲を作るんだろうなって思ってこれも作った。今はこんなに多くの人に聞いてもらえてる、まあ数の問題じゃないんだけど……。君に向けて歌っています。20歳の俺から20歳の曲を送ります。聴いてくれ!ダイヤモンド!!」
そういって再度曲が始まった。

2日目の『真っ赤な空を見ただろうか』では歌い出しを藤くんがヒロのギターと音を読み合いながら歌った。
途中藤くんがフェイクをかけて歌いそうで歌わずヒロと遊びそして笑った。ちょっと困ったように、でも楽しそうに笑いかえすヒロ。そんな2人をそれ以外のみんなが見守っていた。幸せな尊い時間だった。

ため息の訳を聞いてみても 自分のじゃないからわからない だから せめて知りたがる 分からないくせに聞きたがる

恥ずかし島での2曲目は『リボン』
ラスト藤くんはハンドマイクでメンバーと寄り添いながら歌った。

嵐の中をどこまでも行こうぜ 赤い星並べてどこまでも行こうぜ

完全に藤くんがチャマ、ヒロ、ヒデちゃんに向けて歌った歌だった。
その気持ちが溢れる歌詞変え。こちらは涙腺が緩んで困ったよ。

その後はメインステージへ戻って『望遠のマーチ』
私、これ、毎回泣いてまう……!
京セラかな?「大勢の内の1人と思ってんじゃねぇぞ!お前に向けて歌ってんだ!ばかやろう!」と曲間で言われた。ブワッって泣いて視界がぼやぼやに。
東京ドームでは「希望 絶望 今日歌う歌は全てお前のために生まれてきたんだ!」
「東京ドーム広いか?そうでもねぇよな?俺はお前をすげぇ近くに感じるよ!俺の歌も近くにいるだろ?!」と言ってくれた。またぼやぼやに……無理やん、これ。

与えられた居場所が苦しかったら そんなの疑ったって 構わないんだ

そしてこの歌詞に救われた。
過去の私も、未来の私もきっと。
希望の次に絶望を歌うこの歌が大好きだ。

それから『アリア(day1)』『GO(day2)』『Spica』『ray』とライブは終盤へ。
『ray』ではオーディエンスが手を左右に振ってリズムに乗る。そして、「○✖️△」と天井に映し出されたり、「生きるのは最高だ」はファイナルだけ天井に出ていた。
アウトロは出島に出てきて、藤くんのギターソロでポロポロと曲を締めた。そして歓声を欲しがり耳に手を当てる藤くん。それに応えて大きな拍手を送る私たち。受け取ってくれた藤くんは手をクルクルとお辞儀をして暗転。花道をメンバーのいるメインステージへと帰っていった。

「まだ声出せるよな?!」
そう言って始めたのが『supernova』
ランラーララーラー ヘイヘイヘーイヘエー
ランラーララーラー オオオオーオオーオーとみんなで歌うサビ。今まで以上に一体感があった。

一筋の光が流れて『流れ星の正体』
この曲は2年半前にBUMPの公式HPで1番のみが期間限定で公開された。
その後、藤くんの誕生日前日にInstagramで藤くん1人での弾き語りで公開され、その時には2番の歌詞もあった。
音源化を待ち望んだ一曲。ようやくこのアルバムにこの曲の全貌が入った。
最後の力を振り絞るかのように歌われるラストが心に響く。(こんな言葉じゃ軽すぎるのだけど)
BUMPの曲は本当に多くの人に届いているし、これからも届き続けると思う。
演奏最後、暗転してPIXMOB(LEDリストバンド)がキラキラと光り、また一筋の流れ星が流れた。

演奏を終えてメンバーがはける。
ライブが終わったのだ。
余韻に浸りながら、手拍子をしたり、『supernova』のサビを歌ったりしてアンコールをする。

しばらくすると明転してメンバーが出てくる。
チャマが出島へ出てきて何か言おうとする。
後ろのメインステージでは、ヒロ、ヒデちゃん、藤くんの3人がヒデちゃんを挟む形でジェスチャーやマイクを通さない声で何かを懸命に訴えている。
スクリーンに映る3人の口元の動きを読み取ると、藤くん「コイツ(ヒデちゃん)はドラム」ヒロ「(ドラムを叩くジェスチャー)」頷くヒデちゃん。
他の公演では、藤くん「コイツ(ヒデちゃん)とオレは40!コイツ(ヒロ)は39!」と年齢を必死に訴えている日もあった(笑)
チャマ「あいつらなんかやってるけど、、、進めます!!」と恒例になった物販買ってね!のコーナーへ。
チャマ「みんなに〜〜伝えたいことがある〜〜!!」
お客「な〜〜〜〜に〜〜〜〜??」
チャマ「それは!物販のことだ〜〜〜!」
お客「イェーーーーイwwwwww」
いや、本当に今回のグッズ種類も豊富で可愛いからついつい、あれも!これも!ってたくさんお金溶かしました✌︎こんなに買ったライブ初めて…でも幸せ🤤💓

それから、オーロラを撮りたいと言うチャマにみんなでフーフー言いながら腕を振ったり、2日目は夢を叫びながら腕を振った。その間何故か煽られるオーディエンスと煽る藤くんとヒロ。ごめん、ヒデちゃんその間何してたんだろ?知ってる方いたら教えて……

古渓さんに撮ってもらった記念撮影。
「古渓さんですっ!!」と毎回紹介してあげる藤くん。
「古渓さーーーん!」とリスナーが叫ぶ。
珍しいと思うんだ。カメラマンさんの名前をリスナーが叫ぶライブって(笑)

「アンコールありがとう!」と散々色々やってから曲へ。

東京ドーム1日目は『同じドアをくぐれたら』『メーデー』
2日目は『バイバイサンキュー』『ガラスのブルース』
『ガラスのブルース』を始める前に藤くんが「イントロ始めたら終わっちまうよ」とつぶやいた。
今ツアーの終盤に差し掛かった頃から、しきりにメンバーが寂しいと呟くシーンが多くみられたが、これが終わるとツアーが終わる。
いつもの終わりと違う。次の公演はいつか分からない。その言葉にオーディエンスも寂しさを隠せない人が多かったことと容易に想像がついた。

千秋楽では最後の藤くんのMCの時に「こんなに話してんならもう一曲やれって話だよな。バンドのかっこいいところ見せてやるよ。」と言って『スノースマイル』と『花の名』の2曲が急遽演奏された。
突然すぎたけど、メンバーはスノースマイルを歌い出すまでに準備が整い演奏に入った。『花の名』はヒロが1番のコードを忘れて、チャマに教えてもらいながら演奏していた。万全の状態ではない演奏だったが、これぞライブ!と思えた。
魔法のようでそうじゃない最高の夜だった。



いや…長くなりすぎた………
藤くんのMCはまた別ので纏めるつもり……
ここまで読んでくれた人がいたら最大級のありがとうお伝えしたい。

本当にありがとうございます!!
散文、乱文、読みにくかったことと思います。
もし、私のこの文章があなたの記憶の補助になっていれば幸いです。(MCはニュアンスで書いていることがほとんどですが。)

そして、全18公演完走おめでとうございます!!
ありがとう!BUMP OF CHICKEN!!!

#BUMPOFCHICKEN #auroraark #ライブ #東京ドーム #イベントレポ

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