J-WAVE SONAR MUSIC「音楽世界旅行2021:アフリカ経由イギリス便!」Amapianoパートまとめ
J-WAVE SONAR MUSIC 6/22放送「音楽世界旅行2021:アフリカ経由イギリス便!」をお聞きいただきありがとうございました。
これを書いてる時点でまだ放送前なのでどのような出来だったのかは分からないのですが、自分なりに一生懸命やってるはずなので楽しんで頂けてたら幸いです。
まだお聞きになられてない方はこちらから
東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木にお住まいなら登録なしで聞けます。
さて、今回自分が紹介した音源は発音が難しかったり、映像で見ると魅力が倍増するようなものが多いのでこの記事にまとめておきたいと思います。
Juls – Soweto Blues feat Busiswa,Jaz Karis
「アフリカ音楽とUKシーンとの関わり」の最後にUKサイドの重要人物として紹介したJuls(ジュルス)のAmapianoになります。
フィーチャリングされているBusiswa(ブシスワ)南アフリカでQueen(女帝)と呼ばれているほど有名なシンガー/ラッパーで2020年に一枚丸ごとアマピアノの「My Side Of The Story」というアルバム(大傑作!)を出すのですがその前に出したトラックです。
純度100%のアマピアノというよりはハウスやR&Bなどのエッセンスが強めだけどツボは押さえてある…という絶妙なトラックですね。
暑くなり始めのこの時期に聴くと一抹の清涼感を感じるような素晴らしい仕事だと思います。
Kamo Mphela(カモ・ムフェラ) - NkuluNkulu
最新の南アフリカのアマピアノを1曲紹介して欲しいと事前に言われてさてどうしたものか…と30秒ほど考えてきて自然に上がったこの曲。
カモ・ムフェラという元々インスタのダンス動画(フォロワーがなんと131万人!)で人気が出たシンガー/ラッパーでPVでも抜群にカッコいいダンスを見せてくれます。
これを見ると南アフリカの人たちはダンスするということが文化として根付いていることが視覚的に理解出来ると思います。
当然PVの出来だけで選んだわけではなく曲のクオリティがまず抜群で最近リリースされたもので一番パンチがあり、かつアマピアノの特徴を体現していると思ったトラックを選びました。
南アや日本の信頼できる人に事前にこの曲紹介しようと思ってるんだけどと相談したら最高のチョイスだと褒められたのもあり、良い選曲が出来たと思います。
またこのKamo Mphela(カモ・ムフェラ)という人はAmanikinikiなど数々のヒット曲に参加しておりこの名前でストリーミングサービスで検索すると(本人名義の他の曲も最高!)多くの傑作に行きつくので興味のある方はぜひ。
カモに外れなし!です。
SCARATCHCLART & Razzler Man – Razzclart
これはイギリスに渡り大きく変化したUK Amapianoの音源ですね。
(※SCARATCHCLARTはScratcha DVAの最近の名義でハイパーダブからのリリースなどで知られるUK Funkyやグライムのベテランプロデューサー)
リリースはなんどハイパーダブからということもあり、もしかしたイギリスでは今アマピアノの解釈が物凄く面白いことになっているんじゃないかと気づくきっかけになった音源です。
UK Amapiano及びFunkyaamaについては以前書いた記事がありますので未読の方はぜひこちらをお読みになってみてください。
Third Space: Beyond Grime & Gqom
アフリカ経由イギリス便!というテーマでこれより相応しいものはないだろうというような動画です。
最初Youtubeからmp3ブッコ抜いてこれ流してください!とディレクターにお願いしようかと思ってました。嘘ですが。
さて冗談はさておきこれはUKと南アのダンスミュージックカルチャーの交差の象徴、そして最先端と言い切っても良いぐらいの内容です。
Boiler Roomについて簡単に説明しますと世界で最も大きいロンドンの音楽に特化した配信メディアです。
そこにKAMBA Collective(読み:カンバ・コレクティブ、南アフリカのアート集団)とNyege Nyege Tapes(読み:ニゲニゲテープス、ウガンダのレーベルでNyege Nyege Festivalなどアフリカで最も有名な音楽イベントを開催していることでも知られる)が加わり、ロンドンのGrimeのアーティストと南アのGqomのアーティストに声をかけて大陸を越えてのコラボレーションライブを実現したというわけです。
字面だけでもすごい。
フィーチャーされたアーティストは以下の通り
Scratchclart(ロンドンのUK FunkyやGrimeのプロデューサー)
Lady Lykez(ロンドンのグライムMC)
Menzi & Phelimucasi(読み:メンジ&フェリムンカシ、南アフリカダーバンのGqomグループ)
そう、UK Amapianoで紹介したScratchclartがここでも再登場し、彼が如何にアフリカンダンスミュージックのUK解釈にとっていかに大事な存在であるかが分かるはずです。
また、余談ですが動画の23:44ごろから上で紹介したトラックもライブでプレイしております。
前置きが長くなりましたが肝心の内容について。
このライブの何がすごいかというとまず、これリアルタイムでロンドンと南アをB2Bで繋げてるんですね。
つまりDJ Mixを遠く離れた土地で交互にしていて、そこにお互いラップを乗せ合い、ライブとして演出しているということです。
最初音源を用意した当て振りじゃないのか?と勘ぐっていたのですがミスもそのまま収録してるのでリアルタイムで録っているものと思われます。
スクラッチャもインスタでこういう風に言ってるので恐らく間違いないかと。
https://www.instagram.com/p/CP2hF7PARQ5/?utm_medium=copy_link
非常に文化的にも音楽的にも技術的にも革命的な内容で、ニゲニゲとボイラールームプロデュースということで映像も抜群にカッコよく、二つのカルチャーが切磋琢磨しネクストレベルに達していることが音と映像で理解出来ると思います。
ラジオという媒体の特性上、映像も大事なこれについて大きく触れることは出来ませんが「音楽世界旅行2021:アフリカ経由イギリス便!」というテーマということでnoteで紹介させて頂きました。
南アフリカで生まれた音楽がUKを経由し新しい表現や音楽を生み、日夜更新されている状況であるというが伝わったら嬉しいです。
宣伝
最後に自分自身に関しての宣伝がいくつかあり、紹介させていただけたらと思います。
①新作Amapiano DJ Mixの公開
YOVUKA Collectiveさんからお声がけ頂き、新作のアマピアノのDJ mixを録音しました。
最初は南ア産で始まり、17:10~から日本産アマピアノが入ってきて22:15~からUK産に繋がりそして45:30~からナイジェリア産に移りそのまま南ア産に戻り、グルーヴの変換が楽しめるかと思います。録音したのがラジオのオファー前だったのですが奇しくも音楽世界旅行といった趣になり、まさに2021年のAmapianoのDJ Mixと言えるような内容になったと自負しております。ぜひチェックをよろしくお願いいたします。
②日本語アマピアノを作りたい
告知ではありませんが、現在自分は日本語のアマピアノの制作に興味があり、これに参加して頂けるラッパー及びシンガーさんを募集しております。
募集形態は公募のような形になるかはたまた自分から声をかける形になるかなどは未定ですが、興味のある方は自薦、他薦などを問わないのでぜひご連絡ください。
TwitterのDM、もしくはaudiot909trackmaker★gmail.com(★を@に)まで
また、その他にもサポートしたい、リミックスを依頼したい、企画を持ち込みたいなどのご連絡もこちらまでよろしくお願いします。
一点注意がありまして、この件に関してはかなり真剣な取り組みと考えてまして、こちらのイメージに合わないと判断した場合はお断りさせて頂くこともあるということはご了承して頂けると幸いです。
最後に自分のSNSのアカウントや去年発表したEPのリンクを貼っておきますので良かったらフォローとチェックをよろしくお願いします。
オタクなのでツイッターへの書き込みが多く、アマピアノに関する情報も多めです。
SNS
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This is Japananese Amapiano EP
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その他の音源や対談などまとめ
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