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入院生活が学びの時間に変わった!自身の経験からオーディオブックを入院患者のQOL向上にも活用【audiobook.jpユーザーvoice】

みなさんは、オーディオブックをどんな風に活用して聴いているのでしょうか?オーディオブックを活用し、生活に役立てているユーザーの皆様の声を集め、紹介していきます。
今回は、自身の入院体験を機に、オーディオブックを入院患者向けサービスとして導入した藤沢湘南台病院副院長の鈴木紳祐先生にお話を伺いました。

きっかけは自身の入院体験。勤務する病院で患者向けサービスを導入

――藤沢湘南台病院では2022年の7月から、オーディオブックを入院患者向けのサービスとして導入されています。導入理由や目的を教えてください。

鈴木: コロナ禍で、外泊や外出、家族の面会などができなくなって、精神的ストレスを抱える入院患者様が見受けられるようになりました。そんな方々に入院生活を少しでも快適に過ごしていただきたいと考え、患者様向けに「audiobook.jp 法人版」を導入しました。
実は、私自身2021年に手術のため入院生活を送りました。入院中に時間を持て余すことが事前に想定できたので、逆にこの機会を学びの時間にあてようと大量の書籍をタブレットにダウンロードして持ち込んだんです。ところがいざ入院してみると、ベットの上で寝た姿勢で読書をするのは想像以上に体への負担が大きく、手が疲れたり首が痛くなったり。タブレットの光で目も疲れがちで、一日に1、2時間が読書の限界だと感じました。それで、余った時間をどう過ごすそうか考えていて、目をつけたのがオーディオブックでした。試しに聴いてみると、ビジネス書はもちろん、漫画の原作などラインナップが豊富で、普段は読まないようなジャンルの本まで聴くことができ、入院中に楽しく知識の幅を広げることができました。この私自身の経験から、患者様の入院生活の質を向上するのにオーディオブックが有効だと感じて、病院のサービスとして導入することを提案しました。

藤沢湘南台病院副院長・鈴木紳祐先生

――利用した患者様からはどんな反応がありましたか?

鈴木: オーディオブックを使った方からは、今まで何にもしていなかった時間が有意義に変わったという声をいただきました。
病院って消灯時間が早いんですよね。その時間だとうまく寝付けないという方もいらっしゃるのですが、オーディオブックならイヤホンをつければ暗くなっても楽しめるという点でも好評です。
今回のサービス導入をきっかけに、病院で働く看護職員もオーディオブックを使い始めました。すると、これまでビジネス本や自己啓発本に接する機会がなかった看護職員たちが、それらの本に関心を示すようになりました。書店だと馴染みのないジャンルの本ってなかなか手を出しにくいと思うのですが、オーディオブックが聴き放題の「audiobook.jp 法人版」だとボタン一つでダウンロードして聴くことができるので、気軽にチャレンジできるんだと思います。 

難しいビジネス書も英語学習も「倍速3回」で理解をより深く

――ご自身はオーディオブックをどのように利用されていますか。

鈴木: 一番よく利用しているのは通勤時間です。通勤は大半が車なので、スピーカーとスマートフォンをBluetoothで繋いで車内で聴いています。電車で通勤することもときどきありますが、そのときもイヤホンで聴いていますね。あと、例えば、業務準備などのルーチンワークにあたるような業務の際には、オーディオブックを聴きながら作業することもあります。最近は英語の勉強のために、『スピードラーニング』を聴いていることが多いですね。

車での通勤中にスピーカーでオーディオブックを利用

――印象に残っている作品はありますか。

鈴木: 橋下徹さんの『交渉力 結果が変わる伝え方・考え方』は、オーディブックを使い始めた頃に聞きました。過去に2回ほど橋下徹さんの講演を聞いたことがあるんですけど、本も講演と同じくらい刺激的でためになる内容でした。他にも『豊田章男』とか、自分の好きな著名人の自伝的な書籍を結構聴いています。

鈴木: 他には、『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』もとても勉強になりました。この本は過去にビジネススクールで課題になったことがあったのですが、そのときはあまりピンとこなくて。オーディオブックで3、4回聴いてとても理解が深まりました

鈴木: 私が聴く書籍の数は、月に6冊ぐらいとそう多くはないですね。比較的長い本を繰り返し聞いています。オーディオブックを聴き始めた当初は、一回で内容を理解しようと集中して聞いていたんですけど、運転中に集中しすぎると危なくて…… 今は、初回は3倍速で聴いて、次は2.5倍速、そのあとは2倍速と徐々に速度を落として3回ほど聴くようにしています。『スピードラーニング』は全部で20時間以上あるので、3倍速で聴いても全部聴き終わるのに10日ほどかかりました。

ビジネス書から語学まで幅広く聴いている

退院後のQOL向上に貢献できる存在でありたい

――入院患者様におすすめしたい本はありますか?

鈴木: 『自律神経の名医がつくった ぐっすり眠るためのCDブック』はおすすめですね。入院中は慣れない環境に気持ちが高ぶって寝付けない方が多くいらっしゃいます。このCDブックには、乱れた自律神経を整える効果のある音が収められているので、睡眠導入にぴったりです。ほかにも、ナレーターがゆっくり話すような本は、ヒーリング的な要素があっていいと思います。他には『夢をかなえるゾウ1』もいいですね。気持ちが明るくなる内容で、病気や入院で気持ちがふさぎ込みがちな方におすすめです。

鈴木: 入院中は心配ごとが多くて、物事をマイナスに捉えがちですが、オーディオブックを利用することで新しい学びや発見を得ることができれば、入院期間を前向きに捉えられるし退院後の生活にもその学びはきっと活きてきます
病院としても私個人としても、病気や怪我を治すだけでなく、患者様の退院後のQOLもサポートできる存在でありたいですね。

■取材させていただいた鈴木紳祐先生が勤務する藤沢湘南台病院について
【一般財団法人同友会 藤沢湘南台病院】

神奈川県藤沢市の藤沢湘南台病院。大腸肛門科、整形外科、スポーツ整形をはじめ専門性の高い診療科目がある地域中核病院です。
●所在地: 神奈川県藤沢市高倉2345
●ウェブサイト: http://www.fj-shonandai.jp


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