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オンライン読書会『おいしいごはんが食べられますように』開催レポートを公開!

2023年2月20日・21日・27日の3日間、audiobook.jpでは第2回目の開催となるオンライン読書会を開催いたしました。
課題本『おいしいごはんが食べられますように』について、参加ユーザーの皆様とともに大盛り上がりとなった読書会の模様をレポートでお届けいたします✨

audiobook.jpの読書会とは

audiobook.jpの読書会は「読書の学びを深める」をテーマとし、「自分の考えを言語化する」「多角的に読み直す」を目的として実施しています。そのため、オープンマインドで話すことはとても重要です。

今回の読書会では、皆さん序盤から率直な感想や疑問点をお話してくださいました。

課題本『おいしいごはんが食べられますように』

今回の課題本は、第167回芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』。心をざわつかせる仕事+食べもの+恋愛小説として、大きな話題になった本です。

職場でそこそこうまくやっている「二谷」、皆が守りたくなる存在で料理上手な「芦川」、仕事ができてがんばり屋の「押尾」の3名を中心として、ままならない人間関係を食べものを通して描く傑作です。

『おいしいごはんが食べられますように』を読んだ感想は?

まず『おいしいごはんが食べられますように』を読んだ感想を伺ったところ、中心人物3名のほか、3人の上司である「藤」や、パート勤務の「原」、また3人が勤める企業についてなど、非常に多彩な感想がありました。

例えば、こんな感想が。

「食べ物を軸にした爽やかなエッセイと思って読んでみたら、想像と全然違いました。芦川さんの行動を見て(読んで)いると、自分も昔そんな部分があったなと…黒歴史を思い出すような気持ちになってぞくぞくしました」

「(中心人物)3人とも、ここまで食べることにこだわっている点がおもしろいと感じました。疑問に思ったことだらけですが、特に芦川さんの働き方が『最強の働き方』なのかが疑問ですね。のらりくらり嫌な仕事を回避するのが最強の働き方なんだろうか、と」

芦川の話題で大盛り上がり

感想発表ののち、参加者の皆さまから出た疑問や運営側が用意したテーマについて、各々意見や考えを話しました。
特に「芦川」の話題は大盛り上がり!

芦川について、こんなやりとりもありました。

「私が同じ職場の人間だとしたら、芦川さんのようなあざといタイプの女性には近づきたくないと思った」

「私もそう思いましたね。押尾・二谷と芦川、全員決して良い人とは言えないんだけど、芦川さんとは友達になるのもイヤだなと笑」

「この流れで言うの少し勇気いりますけど、僕としては職場に芦川さんのような花がいてほしいなと思いましたね。」

「僕も芦川さんにそこまで大きな悪印象はないです。芦川さんの印象が悪いのって結局、芦川さんの仕事のツケが押尾さんに行ってる点だと思うんです。でもそれって芦川さんが悪いのではなく、会社自体が儲かってないから全体でフォローできないだけなのかなと。だから、僕の結論は芦川さんではなく儲かってない会社が悪い!ですね笑」

「私は芦川さん苦手なタイプと感じました。男女で区別するような言い方になってしまって申し訳ないのですが、男性と女性で芦川さんの印象って大きく違うものなんですね」

このほか、「芦川さんのお菓子を捨てたもう一人の犯人は押尾さん以外の女性社員なのでは?」や、「押尾さんが芦川さんに負けた理由」など、さまざまな疑問やテーマが話されました。

読書会の最後はブレイクアウトルームごとに記念撮影で締め。

皆さん素敵な表情✨

参加ユーザー全員が「気づきや学びがあった」と回答!

参加してくださったユーザーの皆様には後日、読書会のアンケートにご回答いただきました。なんと、今回の読書会では参加ユーザー全員が「気づきや学びがあった」と回答!

皆さん多くの気づきを得ていて、中にはこのような気づきがあった人も。

「とても楽しかったです!中でも芦川さんの話が印象的でした。芦川さんは人を巻き込んで助けてもらえるように行動していると、ほかの人の意見を聞いて初めて気づきました。同じように思ってたこと、全く違う、思いつかなかったこと、スルーしてた箇所も、どのように受け取ってもいいんだなぁと思いました」

「芦川さんについて、ほかの人の『弱い女は悪なのか』という視点がハッとしました。芦川さんの不愉快さに飲まれて自分では思いもしなかった視点で面白かったです」

また、初参加の方からはこんなお声もいただきました。

「中盤くらいまでとても緊張していましたが、司会の方が話を振ってくれるので話しやすかったです

「発言が活発だったらどうしようと思っていましたが、緩やかに話せる場だったので落ち着いて楽しめました。皆さんの話を踏まえて、もう一度本と音声に時間をとってみたいと思います」

そのほか、「いろいろな見方や捉え方を共有出来て、とても勉強になった」というご回答が多くあり、皆さん有意義な時間を過ごしていただけたようです。

今後の読書会では、著者の方をお招きするスペシャルな会を計画中🎉
今回は参加を見送られた方や迷われた方も、ご都合があいましたらぜひご応募ください!


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