眉山
決意と想いを胸にしまい最後まで美しく生き抜く
徳島の阿波踊り
自由奔放で明るい男踊りに比べて忍耐と様式美の女踊り。
しかし、その不自由さによってさらに熱くなる心。
劇中でまさしくこう記されている女踊りのような生き方をしていた、母こと神田のお龍。
最後の二人の刹那の出会いは二人に何を思わせたのだろうか。一人は涙をながしながら見つめ続けるが、もう一人は決して目を合わせることもせず、表情すら変えない。
解説には未練があるから男は女をじっと見つめ、未練があるから女は男を見ようとしない~とある。そういう部分もある思うが、自分は男は男踊りのように自由に思いを馳せたから涙し、女は女踊りのように忍耐でもって自分の姿を美しく見せたかったのではないか、とも思った。
そして最後にある寺澤の感想。
たとえその時そのように強く感じた想いも、時が経つにつれて簡単に忘れてしまうし、また他人によって想いが簡単に変化してしまうのだということを思いしらされた。
自分自身の昔のことを思い出しながらゆっくりと、泣きながら読ませていただきました。
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